3人目の子どもを迎える選択を、僕はできなかった。
「もう1人、子どもがいたらどうなっていたかな」
ふとした瞬間に、そんなことを考えることがあります。
家族の時間は楽しくて、今の暮らしに満足している。
でも、実は3人目の子どもについて、僕たち夫婦は何度も話しをしてきました。
2人目の子どもが生まれて1年ほど経って、妻は「もう1人ほしい」と言っていました。
経済的な不安は多少ある。でも、それより「子どもがほしい」という気持ちが強かった。
一方の僕は、はっきりと「無理だ」と言ったわけではないけれど、
自分のなかにある「余裕のなさ」が、素直に“欲しい”とは言わせてくれませんでした。
もう少し正しく言えば、「今の生活と心の余裕の中で、もうひとりの子を迎える自信が持てなかった」ということかもしれません。
精神的にも、経済的にも、その頃の僕はギリギリでした。
育児と仕事の両立に悩み、キャリアにも将来にも不安が大きかった。
特に次女が生まれてからしばらくは、日々の生活を回すだけで精一杯。
3人目を「望む」どころか、「その選択肢にすら向き合えない」時期だったのかもしれません。
もちろん、僕と同じ状況でも、3人目を迎える選択をしているご家庭もたくさんあると思います。
それは本当にすごいことだし、僕は素直に尊敬しています。
ただ、僕は、その選択に踏み出せなかった。
「子どもがもう1人いたら」と考えることはあるけれど、
それは今の自分だからこそ考えられることで、
当時の僕には、現実を前にして向き合う余裕がありませんでした。
でも、最近になって、少しだけ気持ちに変化がありました。
会社だけに頼る働き方では限界があると感じて、副業を始めました。
正直、noteに至っては、まだ1円も稼げていません。
収入が大きく変わったわけではありませんが、
それでも「何かを変えられるかもしれない」と感じることが増えてきたんです。
「自分の手で将来を変える手段を持っている」という感覚は、
経済的にも、精神的にも、不思議と安心をもたらしてくれました。
「もし、あのときにこの感覚を持てていたら…」
そう思うことがあります。
あの頃の僕に必要だったのは、
“結果”じゃなくて、“選択肢がある”という実感だったのかもしれません。
今、僕には2人の娘がいます。
毎日笑って、ケンカして、ときどき叱って、夜にはぎゅっと抱きしめて眠ります。
この2人に出会えただけで、人生はすでにかけがえのないものになりました。
だからこそ、もう1人の選択を“なかったこと”にはしたくなかった。
選ばなかった事実に、ちゃんと向き合っておきたかった。
この記事をここまで読んでくれた人の中には、
子育てに悩んでいる人もいるかもしれないし、
将来に不安を抱えている人もいるかもしれません。
そんな人に、今の僕が伝えられるとしたら、ひとつだけ。
「動くことで、見える景色は変わるかもしれない」ということです。
僕がもう少し早く動けていたら、
また違った未来があったのかもしれません。
それでも、こうして言葉にすることで、
少しだけ、前に進めるような気がしています。
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