神社訪問記:箱根神社|インバウンドの光と影
箱根神社(はこねじんじゃ)/駐車場無料・トイレあり
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80−1公式ホームページ:https://hakonejinja.or.jp/
■訪問記■
箱根神社は私が大変に尊崇する神社のひとつである。
初めての参拝から二十年以上が経ち、
現在は1〜2ヶ月に1度は参拝している。
今回は、箱根神社の国際化についてテーマを絞って記していきたい。
箱根神社については、今後もテーマを変えて綴っていく。


左右に大木が並ぶ参道を歩き、階段を上り切ると一気に空間が開ける。
最近は平日でも参拝客でごったがえしている。
特に外国人観光客が多く、日によっては大変なアウェイ感を感じることがある。
年々、その傾向が強くなっている。
欧米系の人や、インドネシアのスカーフを巻いた女性などが参拝している姿を見ると、
「キリスト教的、イスラーム的に、神社参拝して大丈夫ですか?」と
他人事ながら心配になる。

また、韓国からの観光客を見ると、
「かつて日本が韓国を併合したときに、現地に神社を建てて反発を買ったりしたのに、時代は変わったなぁ」
と感じたりする。
なんにしても、宗教を超え、歴史を超えて平和なのは、とてもありがたいことだ。外国人観光客の多くの方々がきちんと、2礼2拍手1礼でお参りしているのを見ると、
「日本の伝統をちゃんと理解してくれてありがとう」
という気持ちになる。
中には御朱印を集めている外国人観光客もいる。
さらに箱根神社では、絵馬を書く外国人も増えている。今では外国語の絵馬の方が、日本語の絵馬より多いことも珍しくない。

日本語の絵馬を消した写真を載せたが、もし不都合があれば削除します。
授与所で御守りを買う外国人も多い。
以前、熊野本宮大社に行ったときに、御守りの英文説明書に
"Lucky Charm"と書かれていて、
「へぇ〜、英語だとそういうんだ!」と感心した。
と、思ったら、箱根神社ではあちこちで、"Omamori"という言葉が聞かれて、「あ、やはりそのまま言うこともあるのね」と思い直したり。
インバウンドで多くの外国の方が来訪されるのはありがたいのだが、その反面困ったこともある。
まず、芦ノ湖畔の鳥居のことである。
1952年(昭和27)に建立され、1964年(昭和39年)以来「平和の鳥居」と呼ばれている。
以前は、本社の方で参拝した後、こちらで芦ノ湖畔に立ち、静かに参拝してから帰宅していた。
ところが!
いつの頃からか、ここがフォトスポットとなってしまった。
整列用のロープを張られ、参拝するためには撮影希望者の列に並ばなくてはならなくなってしまったのだ。

そして、ほとんどの人が写真を撮るだけで、手も合わせない。
もう、某ネズミの国で撮影するのと同じようなノリでポーズを取っている。
芦ノ湖には龍神が住むと言う伝説もあり、芦ノ湖自体が信仰の対象でもあったはずである。
インバウンドはいいのだが、信仰より観光を優先するような状況はいかがなものなのだろう?
参拝の列と撮影の列を分けて、交互にして、参拝の列に並んだ人は撮影してはいけないとか、棲み分けはできないものか?
箱根神社の関係者の方々には、今後ぜひ考えていただきたい。
さらに、写真撮影の影響は他にも及んでいる。
一部の人だが、参拝しようとしている日本人に対して、
「どいて!」というようなジェスチャーをして写真を撮ろうとする。
ふざけてはいけない。
先日は、あろうことか、絵馬を書くためのマジックで、すでに奉納されている他人の絵馬に何かを書こうとしている外国人もいた。
日本人ガイドとおぼしき方が慌てて制止していた。
箱根神社に限ったことではないが、オーバーツーリズムについて真剣に再考する時期に来ているのではないだろうか?
■御祭神■
・瓊瓊杵命(ニニギノミコト)
・木花咲耶姫命(コノハナサクヤビメ)
・彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)
それぞれの神様の詳細はこちら(↓)。
■御朱印■


