コーチング 学び⑦ コーチ・エィアカデミアの1on1 Coaching の学び その2
シリーズで、コーチエィ・アカデミアでの学びについて書いています。
コーチエィアカデミアで、プログラムを受講すると、1on1コーチングを体験することになります。こちらは、前回の記事の続編です。
当初、コーチングセッションでは、僕は目標をうまくたてることができず、やや苦し紛れに、「最短でコーチ資格を取得する」ということをかかげてやっていました。
しかし、この目標はどうも僕自身にもコーチにとってもしっくりくるものではなかった。つまり、クライアントである僕自身が本当にやりたいことではなかった、ということでした。
転機 方向性に変化
僕のコーチングのクライアントに対して(僕の場合は友人や妻などに頼んでクライアント役を引き受けてもらっていました)、コーチである僕自身が提案ばかりしてしまう、ということが、あるときからコーチとのセッションで話題としてあがるようになりました。
これは、コーチングの基本とされていることですが、コーチングは、「ティーチング」でも「コンサルティング」でもなく、コーチングなのです。コーチは「正解を与えない」。コーチは、クライアントの中に眠る正解を、引き出すのが仕事。いろんな本に書いてありますが、たとえばこちらの本にもはっきり書いています。
それなのに、僕は自分のアイディアにちょっと自信があるため(はずかしいですがたぶんそうなのです)、ついつい、提案をしてしまう。
なんというか、アイディアや企画、面白さ、着眼点の独特さ、みたいなものが、自分の魅力だと自分では思っているような性格なのです。文字におこすとなかなかはずかしいですな。
…いや、まあ念のため「はずかしいですな」って書いただけでして、実ははずかしいと思っていない。気に入っているから。もう、そんな感じ。
タイプ分けでいえば、コントローラーとプロモーターとアナライザーがほぼ同点というのが僕の特徴です。
要するに、僕は、だれと話すときもそうですが、自分の意見などを自由に話してよいという場面になると、かなり饒舌で、「おれの話っておもしろいでしょー、聴いてくれよー」というふうになりがち(自由ではない場面ではわりと口数少ないことも)。
また、どういうわけか、「思ったことは口にしてよいはずだ」という「表現の自由」に対するこだわりもちょっと強め。
それゆえ、実は「口は災いの元」的な事件が、いくつか人を不愉快にさせてしまった経験があります…基本は配慮をしますのでそう多くはありませんが…うん、ある。
これって、コーチとしてはふさわしくない。
コーチは提案を(求められない限りは)しないのです。そして、コーチは自分の話を聞いてくれ、ということも言わない。まずは、クライアントの話をよく聞くことが大事なのです(聞くことの大事さ、こちらのF03の記事にあります)。
つまり、僕は、人の話を聞いていなかったのです。
まじか、しらなかったぜ。
いやー、40年も生きてきて、初めてわかった。おれは人の話を聴いてないんだ。おれの話は、人に聴いてほしいのに。
じゃあ聴かずに何をしているかというと、「要点をつかむ」とか「意見やアドバイスを考える」とか、「相手が求めているものは何か考える」とか、そういうことをしながら耳に情報を入れていた。そして、相手に「ほう!」と思ってくれるような答えを与えたい。
つまり「ながら聴き」みたいな感じだったわけです。100の力で聴いていない。
これを自覚してからは、コーチングセッションの目標は、「資格をはやくとる」などという表面的なものから、「まずは、人の話を聴く」という、わりと根源的なものになったのです。
終盤 人の話を聴ける人になる
もう、資格取得とか、そういうものは抜きにして、まずちゃんと人の話を聴ける人になる。
もうね、ちゃんと、心を傾けて、聴く。これが目標。
はずかしながら、それはできてなかった。
F03で学んだときにも、字面の意味はわかりましたが、深くそのことを捉えきれていなかった。
心を傾けて聞く?ああ、それが「傾聴」ってことか…
そこから、人の話を聴いたかどうか、聴いた上で自分の話をしているかどうか、をチェックするようになりました。
でもこれは難しい。なぜかというと、こういう40年にもわたる習慣がある、そういうものを変えるとなると、とにかく「忘れる」のです。人の話を聴きたいのに、しばしばそのことを忘れ、旧式の聴き方をする。
朝など、「よし、今日は人の話をちゃんと聴くぞ」などと思いを新たにして1日を始めますが、「忘れる」。
「人の話を聴くこと」を忘れないようにするためには
これについて、対応策は、目に入るたびに「話を聞く」ことを忘れない、そういう置物をおくこと。
僕の場合は、「ウルトラマンゼロ」のアクリル板の置物を、職場のデスクに置きました。
○ウルトラマンゼロをご存知ない方はこちら
何か対象を決めて、それが認識されるたびに、目標を思い出す、という作戦でした。なんでもいいのですが、僕の場合は息子(5才)の影響で好きになったウルトラマンゼロにしました。これを見るたびに、「人の話をしっかり聴け」とセルフトークを行う。
こうやって目標を忘れないようにがんばりました。
なんでしょうか、「臥薪嘗胆」のバージョン違い、でしょうか。
ウルトラマンの力をかりて、取り組んだ結果
おどろくほど効果がありました。
僕は、そもそもは職場でたくさんの人と交友関係があって、会話の量が多くて、というようなコミュニケーション上手ではありませんでした。
ところが、ウルトラマンゼロとともに「人の話を聴く」ことを実践するようになってから、次のような変化がありました。
・上長によく声をかけられる
・困っている同僚に悩みを相談される
・仕事を頼まれる
・服のコーディネートなど(?)何かと褒められる
・とにかく気軽に声をかけられる
・誰かの話を「聴いている」と、他の人が集まってくる
ちょっと驚きました。たぶん、僕の行動に変化があったんだと思います。
そのうち慣れてきたら、話しかけられるたびにアクノレッジを返すことを心がけました。上手くできている感じではなかったですけど、一応やれるだけやってみた。すると、話しかけられる回数も増えていきました。
いくつかあった変化のうち、僕がもっとも驚いたのは、次のようなもの。
・上長に相談されることが増える
うーん、変わるもんですね。
これをコーチに報告すると、とても喜んでくれました。
まとめ 振り返り
40にもなった大人で、しかも一般的には生徒や保護者の話を聴くことを職務としているような教員というものが、正面から「人の話を聴く」なんてことを目標にかかげるべきなのか。この目標を設定するのには、葛藤がないわけではなかったです。
しかし、コーチは、この目標を「素晴らしい」と言ってくれ、また「本質的なこと」であるし、「緊急ではないけれども、重要なことがらである」と、目標の価値をアクノレッジしてくれました。
この目標をどう評価していくか、また、どう次の行動につなげていくか、ということを考えながら、2024年4月から10月までの約半年間のセッションは終了していきました。
終わりのときに自分で印象的だったことは、今後の目標をコーチに聞かれたときに、
・次に自分が取り組んでみたいこと
・次に組織(学校)に働きかけてみたいこと
などがいくつも自然と自分の言葉ででてきました。
目標が自分以外の組織に向いてきたのも、また自分の目標も新たなものが出てきたのも、驚きでした。前回は目標をたてることが苦痛で重く感じたりもしたから。
なにやら僕は、アカウンタブルになったのだと、自覚しました。
コーチにも、今後のMRTさんの活動が楽しみですと、言っていただきました。
以上で、自分のはじめてのコーチング体験についてのまとめを終わります。自分の学びの振り返りとして書いてみた次第ですが、もしもコーチングを受けてみたいと思っている方に参考になったなら、幸いです。
