目の前で起きた「労災」。血の気が引いたあの日。
※初めにお伝えしておきます。 今回の記事は、凄惨な怪我(労災)に関する描写が含まれます。苦手な方は、無理をせずここでブラウザバックをお願いします。
これまで、労災の話は「人づて」や「研修のビデオ」で何度も聞いてきました。 私自身も、半田ごてで火傷をしたり、鉄板に足を挟まれたりと、報告するまでもないような小さな怪我は数多く経験しています。
しかし先日、ついに**「即、病院へ直行」**というレベルの凄惨な現場を、目と鼻の先で目撃してしまいました。
1. 静寂を切り裂く、異変の瞬間
異動して間もない私は、まだできる作業が少なく、その日は先輩作業員の手伝いに入っていました。
しばらく作業していると先輩の指が、重い機械の隙間に吸い込まれるように挟まったのです。
次の瞬間、小指から溢れ出す大量の鮮血。 先輩は咄嗟に手をビニール袋で包み、そのまま病院へと搬送されました。私はといえば、ただ血を見て「あわあわ」と立ち尽くし、何もできない自分に絶望するしかありませんでした。
後に聞いた話では、小指の**「開放骨折」**だったそうです。
2. 「形だけ」の現場検証と、深まる不信感
先輩が搬送された後、現場ではすぐに事故状況の確認(現場検証)が行われました。
私は事故の瞬間、誰よりも近くにいました。 だからこそ、何が起きたのか、何が危険だったのかを精一杯伝えようとしました。
しかし、返ってきた反応は、私の予想とはかけ離れたものでした。 現場の担当者たちは、一番近くで見ていた私の意見を、驚くほど真剣に聞いてはくれなかったのです。
「新入りの言うことだから」と思われたのか、あるいは「ASD(発達障害)があるから」と、最初から情報の正確性を疑われていたのか。その理由はわかりません。
ただ、目の前で人が血を流し、その真実を語ろうとしている人間の言葉が、まるでないもののように扱われる……。 10記事目で書いた人事の「腫れ物扱い」という言葉が、不気味にリフレインしました。
3. 「明日は我が身」という、拭えない恐怖
私の職場は、少しの不注意が一生モノの怪我に繋がる環境です。 一応、危険な作業には手当もつきますが、正直に言えば「お金の問題ではない」という領域に達しています。
特に、自分のASD(自閉スペクトラム症)という特性を自覚してから、この恐怖はさらに膨らみました。
作業に没頭すると周りが見えなくなる(過集中)
とっさの判断が遅れることがある
自分が怪我をするのも怖いですが、一番恐ろしいのは、**「自分の不注意で、誰か(他人)に一生残る怪我を負わせてしまうこと」**です。
そして、もし私が加害者になってしまったとしても、この会社はきっと私の言い分など聞いてはくれないでしょう。
あの日の鮮血と、無視された私の言葉。 それらがフラッシュバックするたび、「この環境で働き続けるのは、自分にとっても周りにとってもリスクが高すぎる」という確信が、より一層深まりました。
4. 最後に
今回の件は、私が年内の転職を決意した、最後にして最大の要因となりました。
どんなに気をつけていても、機械は容赦なく牙を剥きます。 工場勤務の方も、そうでない方も、日常生活には思いがけない落とし穴が潜んでいます。
どうか皆さんも、今日一日をご安全に。 怪我のない日常が、何よりの幸せだと痛感した一日でした。
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