たった一つの誤魔化しが、地獄のはじまりだった 🔥5🔴
⚠️いじめの描写あり
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「バカ」
「ボケ」
「死ね」
それは、突然だった。
掃除の時間、男の子数人から、いきなり罵声を浴びせられた。
何が起きているのか、分からなかった。
ただひとつ分かったのは、
“みんなが、私に怒っている”ということだけだった。
でも――理由が、思い浮かばなかった。
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その日を境に、4〜5人の男の子からの
壮絶ないじめが始まった。
机を蹴られ、椅子を倒される。
殴られ、蹴られ、汚いもののように扱われる。
そして、意味もなく笑われた。
授業中でも物が飛んできた。
担任の先生は定年目前のおじいさんで、クラスの荒れ具合にも暴力にも見て見ぬふりだった。
「何でも言うこと聞くから、やめてください」
鼻水と涙で顔をぐちゃぐちゃにして、
土下座した。
私は120センチ。
相手は140センチ以上あった。
男の子たちが蹴られて床に転がる私を笑いながら
見下ろして笑った。
「何でも言うこと聞くんだな」
「はい、聞きます!だから、もうやめて」
振り絞るように私は叫んだ私に、
男の子は笑って言った。
「じゃあ死ねよ」
そして、私の机を蹴り倒した。
ガシャン!
大きな音がして、私の引き出しの中の教科書が
床に散らばった。
「……」
答えられずに、床に座り込んだまま黙っていると
また殴られた。
男の子たちが教室から出ていっても、私の教科書や机を拾う人は誰もいなかった。
私は涙でカサカサになった顔のまま、
床に散らばった教科書を拾い集めた。
毎日、そうだった。
休むことなく、殴られ、蹴られた。
────
家では相変わらず父に怒鳴られ、
母にも否定された。
家の中にも、私を助けてくれる人は
誰もいなかった。
友達と呼べる女の子は数人いたが
いじめを止めてくれる子はいなかった。
何をしても楽しくなくなった。
「もういやだな」
部屋にいた時、窓辺に立って外を見ている時、
ふとペン立てに立ててあるカッターが目に入った。
カチカチカチカチ……
私は黙って、カッターの刃を手首に当てた。
左から右へスっとカッターを動かす。
無心だった。
手首に白い線ができた。
血も、何も出ていない。
ただ、そこに一本、白い跡だけが残っていた。
その線を見た瞬間、
私の中で、何かが崩れた。
「あぁぁぁああ!!」
カッターを放り出し、机に突っ伏した。
叫びながら、泣いた。
——怖かった。
自分で、自分の手首に刃を当てたことが。
それ以上、何もできなかった。
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🫧この形の私

