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【SS】曼珠沙華は恋をする②|#毎週ショートショートnote
お盆なので、井上と立方さんはお墓参りデートをしていた。普通はそんなデートなどしないが、立方さんが「お祖母ちゃんのお墓参りに一緒に来て」と言うのでついて行った感じだ。
井上の実家は山形なのでお墓も山形だが、立方さんの母方の実家は東京らしい。長年心に秘めていた恋が叶ったことを大好きだった祖母に伝えたいらしい。井上も嬉しく思った。
「彼岸花はまだ咲いてないわね」
「ヒガンバナの開花条件は低温遭遇が必要だから、夏から秋にかけて気温が下がる時期、ちょうど秋のお彼岸の頃になるんだよ。でも、最近は暑さ寒さも彼岸まで…じゃないからな」
「さすが、井上先輩!」
「立方さんは花を見たかったの?」
立方さんは少し寂しい笑顔を見せ、高校時代に『曼珠沙華』と呼ばれていたことを話した。
「ごめんね。あの頃、本当に君のこと何も知らなかった。でも、花言葉を知っている?悲しい意味もあるけれど「情熱」「独立」とか前向きなのもあるし、白い彼岸花は「また会う日を楽しみに」「思うはあなたひとり」とか… 僕たちにピッタリじゃないか!」
立方さんは改めて「井上先輩を好きでいて良かった」と思いながら、祖母の墓の前で祈るのだった。
[490字] 大量オーバー😭
墓参りデート… 私もしたことがないです😅でも、好きな人となら、どこでもついて行くかも。
この話を書きながら、昨年もヒガンバナは確かに秋のお彼岸の頃から咲き始めたけど、けっこういつまでもダラダラと咲き続けていたことを思い出しました。季節感が失われつつあるのかも…
