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素直に受けますあなたの注意 大切にしている教え 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 新入社員研修中、鉄鋼会社の人事の方のヘルメットに書いて有った標語が学生上がりの私に刺さったというお話です。

 初めての社会人生活。試用期間は3ヶ月ですが、育成指導期間はなんと3年間。ある意味で新入社員は素材として扱われ会社色に丁寧に染め上げていくという時代でした。
 その初っ端、4月に入社して5月の最初の営業日に配属が発表されるというスケジュールの中、私の人生に大きなインパクトを与える言葉に出会うのです。
 初めの集合研修研修は千代田区大手町の本社でしたが、流石に製造業なので中枢たる本社は数日だけ。新入社員に勘違させないためか、直ぐに合理的な生産ラインが整然と並ぶ製造現場のど真ん中に。千葉の山を1つ潰して造った人工島の中にあるその名も中央事務所の大会議室で研修の続きを行うことになりました。しかも学生時代に授業の一環で工場見学させて貰った見学通路ではなく、座学での内容に対応した現場に入っての見学というインサイダーならではの研修。こんな凄い内容を開示されて、しかも現場の方から直々に詳細に機密事項を学ばせて貰って、それで給料頂いて良いのか?学費払った方が良いのではと感じて研修を受けて居ました。

松下幸之助さんが

仕事は辛くて当たり前。
楽しかったら寧ろ会社の入口で入場料を取る。

と言っていた事を思い出しながら。

そんな楽しい研修、初めは管理や分析部門でヘルメットや作業着、安全靴は不要で背広での研修でした。最先端コンピュータをずらりと並べてある製造管理関連の見学は、人事部の幹部社員が直々に引率して下さいました。
 しかし流石に製造現場見学時には引率は人事部の若手に交代していました。当然現場系のドレスコード(笑)での見学。
 広い人工島内の移動は当然構内専用のバスでした。当時としては最新の静かなバスでの移動。

流石高給払える鉄鋼会社だなぁ〜
(初任給は最先端の電機関係の企業の1.5倍)

 その移動のバスでたまたま見学が楽しすぎて現場にできる限り留まったので、バスに最後に乗ることになりました。運転席後ろの席で横に人事の若手の方が。

 夕日も落ちて現場から事務所に戻る薄暗い社内でふと人事の方のヘルメットをみると、ヘルメットの後面に

素直に受けますあなたの注意

と書いてあったのです。

ズドン

これが製造業の現場管理の真髄。命を守る真髄。

それを端的表したののがこの言葉なんだ。

大切な命を守るため、日々目にするヘルメットの後面を選んだのが凄い。本人だけではなく周囲の人にも有効。そう。私のように。

後に転職して製造業でもある巨大IT企業に行って改めてこの言葉が身に沁みたのです。鉄鋼会社は当時労働災害での年間死亡者数を何とか10人以下にしようと努力していました。一方同じ製造業でもパソコンや携帯電話、金融端末やメインフレーム、冷蔵庫やエアコンの製造では労働災害での死亡は私の知る限り0人。

転職でIT企業から果ては商社に行ったのですが、
その辺りはこちらもご覧になって頂ければ幸いです。

その都度この

素直に受けますあなたの注意

が心によぎります。たとえ死亡災害が無くても仕事に対するこの姿勢は変えません。

そう。今でも大切にしている教えなのです。


 因みにそのヘルメットを被っていた方は、後に社内のマネージメント研究とその実践を目指したグループでお会いし大きく私の人生を変えて下さる方はでした。その時は当然その人生の展開は知らず、ただヘルメットの文字を読んて感動したのでしたが。

蛇足
 御参考に過去にもこの
素直に受けますあなたの注意 
の応用提案をしています。宜しければこちらもご覧になって頂ければ幸いです。


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