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40代婚活体験記【#7】父にお見合いを組まれた日。「代理婚活」で動き出した33歳の私|12年婚活して238人とお見合いした40過ぎの女がスピード婚した話

親の代理見合いで婚活再開

「親の代理見合いに、参加してみないか?」

父のその一言が、久しぶりに婚活に戻るきっかけになるとは、思ってもみなかった。

あのとき、私は33歳。婚約破棄から立ち直れず、ただ日々をやり過ごしていた。

父によると、地域ミニコミ誌に「親の代理見合い」の広告が定期的に載っており、それを目にして以来、ずっと気になっていたのだという。

親の代理見合いとは、その名の通り、親同士が子どものプロフィールを持ち寄り、交換し合うというお見合いの形式だ。条件が合えば直接交渉し、実際に子ども同士を引き合わせる。子ども本人が直接動くのではなく、まず親が縁を取り持つのだ。近年では「代理婚活」とも呼ばれ、親の代理見合いをはじめとする親主導の婚活が注目されている。

星野源主演映画で「代理見合い」が話題に

「親の代理見合い」と聞いて、私の頭に浮かんだのは、2013年に公開された映画『箱入り息子の恋』だった。

この映画は、まさに親の代理見合いをテーマにした作品で、主演は星野源。共演には夏帆、森山良子、平泉成といった実力派俳優陣が名を連ね、話題になった。

星野源が演じたのは、市役所勤めの35歳の男性。恋愛経験のない彼を案じた両親が、代理見合いに参加する――まさに、私が今直面している状況に重なる物語だった。

婚活からしばらく距離を置いていた私でも、こうした新しい形の婚活が広まりつつあることを認識していた。

ただし、その評判は決して一様ではなかった。

「人生の大事な選択に親が介入するなんて、過保護にもほどがある」

「親が将来の介護要員を探してるだけではないか」

こうした批判的な声があることも知っていたし、私自身もどちらかといえばそちら側の意見に共感していた。

子どもの意思を無視して親が勝手にお見合いを進める――そんな強引な印象が拭えなかったからだ。

一方で、角度を変えて見れば、そこまで悪い仕組みでもないように思えた。親はあくまで「出会いのきっかけ」を作るだけに過ぎない。最終的に結婚するかどうかは、本人たち次第だ。

そのように考えれば、結婚相談所から紹介を受けるのと、 親からの紹介を受けるのも、本質的には大きな違いはないようにも思える。

それに、私の中にはもう一つの理由があった。

「どんな可能性も、その一つひとつを大切にしたい」

30代も半ばに差し掛かると、婚活市場の現実はより厳しくなってくる。それに、婚約破棄から時間が経ったとはいえ、以前のように自力で婚活を進める気力が戻ってこない自分もいた。

婚活から遠ざかっていたことに、どこか不安を感じていた。だからこそ、私は父の提案を受け入れることにした。

「親の代理見合いなんて……」

数年前の私ならきっと笑い飛ばしていただろう。

でも、今は違う。

「何もしないよりは、何か動いてみたほうがいい」

そう思えたのだった。

私の返事を受けると、父は早速、申し込みを済ませ、参加費を振り込んだ。すると、数日後に参加者リストが郵送されてきた。

そこには、男性と女性それぞれの年齢、身長、体重、職業、趣味、さらには相手に求める条件などが詳細に記載されていた。ただし、顔写真はなく、当日まで公開されない。名前も伏せられ、代わりに番号が振られていた。

正直に言えば、顔も名前もわからないまま、条件だけで選ぶことに違和感はあった。だが、条件を重視するのは結婚相談所でも同じことだ。

外見という先入観が入らない分、私は届いたプロフィールをじっくりと読み込み、自分の希望に合うと思った男性の番号に丸をつけた。お見合い当日は、父がその番号の親にプロフィール交換を申し出ることになる。

つまり、私自身がやれることはここまで。

頼んだよ、お父さん!

あとは、父にすべてを託すだけだった。

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▼次回の記事はこちら
【#8】親の代理見合いで「訳アリ」男性から申し込み

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