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40代婚活体験記【#9】親ウケ最悪?「フリーライター」の私が評価されなかった理由|12年婚活して238人とお見合いした40過ぎの女がスピード婚した話

「フリーライター」はつらいよ

晩婚化が進んでいると言われて久しい。
だが、親の代理見合いに参加する子どもはもちろん、その親もまた想像以上に高齢化が進んでいた、と父は言う。

「杖をついて、背中を丸めながらやってきた親御さんもいたよ。席を移動するのもひと苦労でね。そんな年齢になっても、独身の息子の見合いを世話するなんて、他人事とは思えなかったよ」

まだ父は60代だったが、杖をついて歩くようになる前に、私は結婚できるだろうか、と考えてしまった。

そのような中で、私がプロフィールを交換してほしいと、父に頼んでいたある男性の親からは、「フリーライター」という職業を訝しがられたそうだ。

親世代にとって私は、何をしているのかイメージしにくい職業なのだろう。なかには、「フリーター」と勘違いする親もいたそうだ。

フリーライターとフリーター。
確かに、どちらも会社に所属せず、不安定だという点では共通しているが、同列に扱われるのは、いささか心外だった。

「会社に所属せずに、いろいろな出版社から仕事をもらって、雑誌の記事を書く仕事なんですよ」

父がいくら丁寧に説明しても、相手の反応は芳しくなかった。

「マスコミ関係の方ですか? なんだか別世界の人みたいですね……」
「不規則なお仕事ですよね。家事との両立は大丈夫なんでしょうか?」

その言葉の端々には、どこか距離を置くような響きがあったという。

特に、公務員など「安定した堅実な職業」に就いている男性の親からの評価は厳しかった。「組織に属していない」「職業として馴染みがない」というだけで、大事な息子の結婚相手としての評価はぐっと下がってしまう。

保育士や看護師といった親世代にとって分かりやすく、安心感のある職業とは正反対の印象を持たれてしまうのだ。

この時点で、私は薄々感じていた。

親が介入する形の出会いは、自分には向いていないのではないか、と。

実家暮らしの一人娘は、本当に不利なのか?

さらに、「一人っ子」「親と同居」「女子大卒」という要素も結婚相手としての評価を下げる要因になった。

「一人っ子さんで女子大を出られているんですね。それでは、ご両親が手放したくないのでは?」とも聞かれたという。

「いやいや、とんでもない。そろそろ結婚してもらわなくては困りますよ」と笑って返したものの、どうやら遠回しにお断りをされていたようだ。

男性の多くは長男で、親が「結婚後は同居してほしい」と希望しているケースも少なくなかった。

私のように「すでに親と同居している一人っ子」は、そうした親の希望が叶えられないと判断され、最初から敬遠されるようだ。実際、「結婚後の住まいについて、親御さんは何か希望されていますか?」と探りを入れられたという。

「フリーライター」

「一人っ子」
「親と同居」

「女子大卒」

単体ではさほど問題がないはずの要素も、いくつかが組み合わさることで、「親の干渉が強そう」「家事ができなさそう」「世間知らずな箱入り娘かもしれない」と勝手なイメージを持たれ、親としては不安に映ってしまったようだ。

期待と不安の狭間で

父の話を聞いているうちに、私はどんどん自信が持てなくなってきた。

――もしかしたら、誰ともプロフィール交換ができなかったのかもしれない。

そんな不安がよぎる中、父は鞄から封筒を取り出し、食卓のテーブルの上に乗せた。

「結果として、こういうのを持ち帰ってきたよ」

そこには私の希望する男性3人、そして相手側から希望を受けた男性2人、合計5人分の封筒が並べられた。

「5人!!!」

”親ウケ”の悪い自分にとって、この結果は大健闘と言えるのかもしれない。

父は冗談めかして言った。

「ここまで来たら、手ぶらでは帰れないからね」

その言葉に、私も少しだけ、肩の力が抜けた気がした。

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▼次回の記事はこちら
【#10】親が撮った「代理婚活の写真」が生々しすぎる件

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