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sosou_nino
【22】 変わらないままでいようと | どうしようもなく、どっぷり浸かった恋の話
次の日。
何もなかったみたいに、朝が来た。
仕事に行って、いつも通りに過ごす。
周りとも普通に話して、普通に笑った。
忙しくしている方が楽だった。
余計なことを考えなくていいから。
ふと、携帯を見る。
『ちゃんと起きれた?』
あの人から、そんな連絡が来ていた。
思わず少し笑う。
『起きたよー 仕事中』
そう返す。
『失礼!』
『いえいえ』
いつもと変わらないやり取りだった。
そのやりとりを見返していた休憩中、
彼氏からのメッセージが届く。
『今から外回り』
『そっか、気を付けて!』
普通に返しているのに、どこか上の空だった。
昨日のことは、
考えないようにしていた。
でも、ふとした時に戻ってくる。
気づかないふりをして、仕事だけしていた。
帰り道、
彼氏から通知が来る。
『今電話いける?』
少しだけ、画面を見たまま止まる。
『うん』
すぐに電話がかかってくる。
「おつかれー今日どうやった?」
「まぁいつも通り、忙しかった」
彼氏の声は、相変わらず優しかった。
会話は続く。
笑うところも、返す言葉も、全部いつも通りだった。
「また日決めよ」
「うん、そやな」
電話を切ったあと、しばらくそのまま動けなかった。
何も知らない彼の優しさが、
今の私には一番の毒だった。
それが、ちゃんと苦しかった。
🎵 さあいこう / wyolica
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