陸上自衛隊で学んだ「意義づけ」が仕事を変えた話
今日は、陸上自衛隊で学んだ「意義づけ」についてお話しします。
私は、この考え方のおかげで長年仕事に向き合うことができました。
「なぜこの仕事をするのか」を理解して取り組むのと、何も考えずに取り組むのとでは、結果に大きな差が生まれると感じています。
自衛隊では、新たな職務に就く前に職務分析を行います。
任務、地位、役割を整理し、さらに状況の特質(任務・地形・敵・我・相対戦闘力・戦況の推移など)を踏まえ、達成すべき目標を導き出していく手法です。
ここで重要なのは、
自分の立ち位置と現状を正しく理解し、理想とのギャップを把握すること。
そして、その差をいつまでに、どこまで埋めるのかを明確にすることでした。
私がこの考え方を本格的に学んだのは、幹部になって約5年後、CGS受験の頃です。
それまでは、「もっと早く教えてほしかった」と思うほど衝撃を受けました。
世界や日本の情勢を踏まえ、現在の陸上自衛隊はどのように隊務を運営していくべきか。
そこから各部隊や一人ひとりの任務へ落とし込んでいく考え方に触れたとき、「自分はこのレベルについていけるのだろうか」と大きな不安を感じたことを今でも覚えています。
しかし、CGS受験を乗り越える頃には、この考え方が自然と身についていました。
戦術と同じ発想で物事を考えるため、繰り返し訓練したことも大きかったのだと思います。
それ以来、私は一つひとつの仕事に必ず意義づけをして取り組むようになりました。
例えば、
「この訓練は年間計画の中でどの位置付けなのか。」
「最終的な練度目標はどこか。」
「今回はその途中段階として、どこまで到達するのか。」
「だから今回の任務では何を重点的に行うのか。」
このように隊員へ説明し、指示するようにしていました。
すると、隊員からは「毎日の訓練にも目的が見え、気持ちが入るようになった」という声を聞くことができました。
この考え方は、現在の仕事でも役立っています。
業績評価の目標設定や仕事の進め方を考えるときも、「なぜこの仕事をするのか」「何を目指すのか」を意識するようになりました。
自分の職務に意義を見出して取り組むかどうかで、数年後には大きな差が生まれるのではないかと思います。
だからこそ、これからも一日一日を大切に積み重ねていきたいと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。
