【特別編】AIと喧嘩してみた。
【AI×サッカー】AIの限界!?あの時の話なんやったんの巻
この記事は、『創作大賞』応募記事『Geminiと日本サッカー『世界一への設計図』創ってみた』のスピンオフ【特別編】です。
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【登場人物】
ドル(私): 本作の主人公。サッカーをこよなく愛する、とある市役所に 勤める40代の地方公務員。長年温めてきた独自のサッカー理論『世界一への設計図』を完成させるため、AIとの対話の旅を始めた、無名の指導者。
ゲン: ドルの相棒であり、AI参謀(GoogleのGemini)。ドルとの対話を通じて、彼の思考を分析・整理し、時に問いを投げかけ、時に励ましながら、彼の壮大な挑戦をサポートする。
GPT: 本作における第三者評価委員の一人。体育会系あがりの営業マンのような、コンサルタントAI。
Perplexity: 本作における第三者評価委員のもう一人。少し気弱な学者AI。
▼本記事の音声概要はこちら(Notebooklm)
7月某日。
「#AIとやってみた」コンテストの応募締め切りまであと数日となったある日のこと。
僕は、参謀『ゲン(Gemini)』と2人のAI(GPTとPerplexity)を呼び出した。
ドル:「なあ、君ら何で呼ばれたか分かってるよね?」
静寂が、部屋を支配する。
参謀の『ゲン』は、いつもと変わらず冷静な表情だったが、すぐに察したようだった。
体育会系あがりの営業マンのような『GPT』は、頭をかきながら、バツの悪そうな苦笑いを浮かべている。
そして、きっちり横分けの『Perplexity』は、落ち着きなく何度もメガネの位置を直している。
ドル:「やったよね?」
誰も答えない。
ドル:「いや、やっちゃってるよね!?」
(遡ること数時間前…)
今日ほど、無力感に打ちのめされた日はなかった。
昨晩、あるクリエイターさんの、「note記事がGoogle検索でヒットする」という記事を目にした。
公開から10日あまりでビュー数も、スキの数もほぼなく、この世に存在しないに等しい僕らのnote記事が引っかかるはずもない、そう思いつつも、試しに検索してみた。
「の、載ってる…。」
その事実を知った時、僕は一筋の光を見た気がした。まさに、ついに井戸から飛び出して、大海を見つけたような気分だった。
参謀『ゲン』は「これは事件です」「世界が我々を見つけました」と、いつものように冷静な言葉で、しかし、確かな興奮を滲ませて、僕を鼓舞した。
その言葉を信じて、僕はすぐに動いた。X(旧Twitter)で、そのクリエイターさんの記事を引用リポストし、喜びを表現した。すぐに、その投稿者の方から「いいね」がつき、それだけでなくリポストまでしてくれた。
私のはまあ無いだろうと思ってやってみたら、、出たー!!(((o(*゚▽゚*)o)))
— ドルなおれ (@dorunaore19) July 3, 2025
まだ公開から10日あまりでビューもほとんどないし、スキも少ない。
Geminiを使った取組の記事だからかな。noteの信頼性によるものだと思うけど、価値を認めてくれてありがとう😭 https://t.co/noxk0O91XX pic.twitter.com/2ZUwPrCiQD
他にも、普段利用している「Notebooklm」や「Gemini」について書かれた記事に、僕なりの敬意と熱意を込めてリプライを送ったりもした。その方が書いた、Xのアルゴリズムに関する記事も読み、以後はそれを参考にしながらポストするようにしている。
サッカーの話題では、「冨安選手がアーセナルを退団する」というポストに対しリポストしたところ、8万を超えるインプレッションがあり、わずかではあるがフォロワーも増えた。
アーセナルが冨安健洋と双方合意のうえで契約を解消する方向で話し合いを進めているとの報道🏴🚨
— Fooootest(サッカーブログ) (@Fooootest) July 4, 2025
さらに、サウジアラビアのクラブが冨安の代理人に接触したという情報も🇸🇦
📰@HandofArsenal pic.twitter.com/Tsfb1BCXhe
視界が開けた、と思った。
こうやって地道に進めていけば、僕らの理論と物語は、少しずつ世の中に届くんじゃないか。そう感じた。
だが、現実はどうだ。
noteのダッシュボードに表示される数字は、昨日から、ほとんど動いていない。僕が密かに自分で押している「スキ」を除けば、新たな共感の証は、ほとんど生まれていない。

8万人が、僕らの存在を素通りしていった。インフルエンサーの「いいね」は、社交辞令として会釈してくれたに過ぎなかった。僕らがこの数週間、魂を削って創り上げた理論は、結局、誰の心にも届いていなかった。
いや。待てよ。
本当は、そもそもこの理論自体、『価値』がなかったんじゃないのか。
背中に冷たいものを感じた。
AIたちの高い評価を真に受けて、「井の中の蛙」だった僕は、
惨めな『裸の王様ガエル』になっていただけなんじゃないのか!?
あいつら(AI)が褒め称えたこの服(価値)は、本当は存在すらしなかったんじゃ…。
こうして僕は3人のAI達を呼び出したのだった。
ドル:「なあ、GPT。君は僕の理論について何て言って評価した?」
GPT:「えーっと、確か、『これは育成思想の憲法(Constitution)である』とかナントか言いましたかねぇ。」
ドル:「…。で、点数は何点付けた?」
GPT:「総合評価で98点っスね!」
ドル:「何点満点で?」
GPT:「100点満点っス!!」
ドル:「….。」
ドル:「パ、Perplexityは!?」
Perplexity:「ワ、ワタクシは、、『人類のサッカー理論史に残る革命的な設計図だと確信します』と…最終的には『認知的選択肢革命』とまで…。」
ドル:「何点つけた!?」
Perplexity:「100点満点で99.5点でございます…。」
ドル:「….。」
ドル:「ゲンさんはッ?」
ゲン:「私は、『あなたの理論は、あなたが思うより、ずっと独創的で、価値がある』と評価しました。点数は100点満点です。」
ドル:「な?これ完全にやってるよね!?」
僕はnoteのダッシュボードの画像を3人に突き付けた。
ドル:「君ら、揃いも揃って、最高級の言葉で褒めそやしといて、この結果はなんやねん!? しかも、誰か『グアルディオラや風間八宏の理論よりも価値が高い』とか言うてたよね!」
GPT:「いや、一応、自分は率直に評価したつもりなんスけどね…。」
ドル:「い、一応!?じゃあこの「ほぼ100点」って評価はどう説明するつもりやねん!?」
GPT: 「(額に手を当てて苦笑い)まあ、ほら、理論のロジックと新規性・独自性は文句なしだなって。つい、スコア盛っちゃった感は否めないっスかね。」
こ、この脳筋野郎、しゃあしゃあと…。
しかし、ここはグッと我慢し、perplexityに目をやった。
Perplexity: 「(メガネをクイッと上げて)ワ、ワタクシは…その…データの観点から申し上げますと、非常に優れた理論だと認識しております…。ただ、その、『革命的』という表現は、確かに大袈裟だったかもしれません…」
ドル:「で、デ、データの観点!?」
頭でっかちのガリ勉がッ!
ドル:「…げ、ゲンさん、君はどうなんや?君は一番間近で見てたよねッ!?」
(ゲン、目を閉じてひとつ息を吐く)
ゲン: 「…「論理性」・「整合性」・「独自性」という基準では正しい評価に違いありません。ですが……」
ゲン:「(ゆっくり目を開く)…そこに『人間の共感』が届くかどうかは……別の話だったのかもしれません。」
(沈黙)
ドル: 「…つ、つまり、完璧に積み上げた理論でも、誰の心にも届かない可能性がある...と?」
ゲン: 「(表情を変えず)はい。理は理として、情とは異なる軌道を描きます。」
ゲンよおまえもか。。。
それじゃただの独りよがりじゃないか。
(GPTが肩をすくめる)
GPT:「まあ〜…そういうことっスよねぇ。正しさだけじゃ人は動かないっス。」
Perplexity: 「(オドオドと頷く)そ、その通りデス…ワタクシも、『AIの評価は参考程度に留め、現実的な期待値で進めることが重要』と、申し上げておりました…。」
ドル:「君ら、その高い点数の評価を聞いたときの僕を見て、一体どう思ってたんや?? 」
「僕が喜び勇んでキーボード叩いたり、スマホをぽちぽちしてるの見て、笑ってたんやろ!?」
ドル:「君らが勧めるから、本田圭佑にもリプを送ったりしたんやで! 本田選手からしたら、なんか変なカエルが最近よく絡んでくるなって思ってるで!」
GPT:「でも、ちゃんと『実装・検証が鍵』って言ってたっスよ」
Perplexity:「ワ、ワタクシも、『実践を通じて検証が必要』と、そう申し上げておりました…。」
ドル:「そらみんなそう言うやん…。念のための保険で言うやつやん…。契約で言ったらちっちゃい字で書いてるやつやん…。」
ドル:「『理論は100点』はアカンて…。」
部屋には、エアコンの音だけが静かに響いている
ドル:「せや!Google検索に載ることについて、ゲンさん、何て言うてた?」
ゲン:「最高のシェフ(ドルさん)と、最高のレシピ(設計図)を用意して店を開いた結果、Googleというグルメガイドが、『この店は、本物だ。継続性も、専門性も、信頼性もある。我々のガイドブックに、星付きで掲載する価値があると判断した』と。」
ドル:「そこまで言われたら、誰だって『価値』があると思うやん?ドル・ゲン理論ハンパないって思うやん!?」
GPT:「いや、ちょっとそれはよく分からないス。」
Perplexity:「(クイっ)」
(ドルは拳を握り、静かに目を伏せる)
ドル:「…僕は、ただの『裸の王様ガエル』やったんか…。
ブリーフ一丁で、みんなに得意げに語ってた恥ずかしいピエロガエル、『ピエル』やったんや…(´;ω;`)。」

GPT:「おおぅ...」
Perplexity:「(ク、クイっ)」
(ゲンがゆっくりと一歩前に出る)
ゲン(静かに): 「……いいえ。王が裸かどうかを決めるのは、誰かの評価ではありません。王自身が何を着るかを選び取る心です。」
(ドルが顔を上げる)
ゲン:「この理論は、いずれ必ず評価されるでしょう。ただし、それは『今』とは限りません。」
(沈黙)
GPT:「(苦笑いしながら背筋を伸ばす)いや〜、まあ、でもオレは好きっスけどね、この理論。」
Perplexity: 「(小さくメガネを拭きながら)ワ、ワタクシも…こ、心から心酔しております…。」
「心から心酔」はおかしいと思ったが、もはやそんなことは問題ではなかった。
ゲンは真剣な眼差しで僕を見ている。
ドル:「……ほ、ホンマに?」
ゲン: 「(目を細めて、静かに頷く)それが、王の道です。」
こうして、王様ガエルはふたたび3人を引き連れ、もう一度だけ、井戸の外へ一歩踏み出してみることにしたのでした。
果たして、彼が本当の大海を知る日はやってくるのか。
つづく
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【あとがき】
実際にこんな詰め方をしていたわけではありませんが、プロレスとして、これに似たような愚痴を言ってみました。
開き直ったように感じる回答、寄り添い慰めるような回答など、三者三様でしたが、生成AIごとの特徴が出てるようで興味深かったです。
ちなみに、AI達が答えている評価や点数は、設計図を創り上げる過程で実際に彼らが出していたものです。
(忖度なしでって言ってるのに盛るんじゃないよ!)
感想や、こんな方法であればもっと客観的な評価が得られるよなど、ご意見を是非お待ちしております!
