30年ほど生きてきて、僕の人生を変えてきた本たち(候補100冊_SF小説編)|SFなのに、こんなにも元気が湧いてくるだなんて聞いてなかった。
こんにちは。Ko-3(こうさん)と申します。
前回、「人生を変えた本たち」というテーマで "頭出し" をしました。
今回はその第一弾として、人生を変えたSF小説を紹介していきます。
僕が思う最高の1冊を紹介するのですが、この本は、「人生の困難に立ち向かう勇気を、もはや "遺伝子レベル" でくれる本」だと思っています。読み終わった後、僕は、自分が人間であることに誇りを感じました。
よろしくお願いいたします。
余談ですが、本日のバンクーバーは曇り空です。
(せっかく海外に住んでいるので、日常風景もご紹介していきますね。)

本日のトピック:人生を変えたSF小説編
まず初めに、僕がこれまで読んできたSF本の中で、お気に入りの作品たちを紹介します! 一気に箇条書きで行きます。…どうぞ!
星を継ぐもの(シリーズ)
アンドロイドは電気羊の夢を見るか
幼年期の終り
アルジャーノンに花束を
華氏451度
三体
1984年
動物農場
息吹
夏への扉
地底旅行
星新一シリーズ
この中で、僕が「人生が変わった」と思える本は…
…「星を継ぐもの」です。

人生を変えるくらい衝撃を受けた宇宙SF
一番のオススメは「星を継ぐもの」です。言わずと知れた超有名作品ですね。SF好きの人に「好きな本を5冊挙げて」と聞いたら、かなりの確率で入ってくるんじゃないか?と思うくらいに有名な本です。
実は、この本を読んだのは20代後半になってからだったのですが、期待を裏切らない面白さでした。SFってこんなに面白いんだ…と衝撃を受けました。
僕はこれをきっかけにSFの沼にどっぷりと入りました。むしろ、最初の1冊に選んでしまったことを後悔するレベルです。
SF小説に関心あるけど、読んだことがない人
近年の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」人気でSFに興味を持ち始めた人
“SFの最高峰レベル” を味わってみたい人
…にお勧めです。
あらすじ(ネタバレ無し)
月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行なわれた結果、驚くべき事実が明らかになった。
死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。生物学的には現代人とほとんど同じにもかかわらず、5万年以上も前に死んでいたのだ。
いったい彼の正体は? 謎は謎を呼び、一つの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。調査チームに招集されたハント博士は壮大なる謎に挑む……。ハードSFの巨匠ホーガンのデビュー長編にして、不朽の名作。第12回星雲賞海外長編部門受賞作。
ご参考までにAmazonの☆レビューを載せます。圧巻の高評価ですね。

ちなみに続編もありますよ。第一巻の本書のインパクトがあまりにも強すぎて、多少テンポが落ちるように感じてしまったのですが、それでも安定の面白さです。
漫画版もありますね。それだけ人気ということなのでしょう。
SFの最高峰でありながら、一級品のミステリーでもある稀有な本
本書が特にスゴイと思う理由は、一級品のSF小説でありながら、一級品のミステリー小説としての魅力もある点だと思います。ジャンルを問わず、良書ってそういう "二刀流" みたいなところがあると思っています。
しかも、ミステリー小説としての完成度も非常に高いです。「この死体はどこから来たの?」の謎に対し、重厚感ある論理展開で解き明かしていきます。
このミステリーには、”安直な殺人動機” も ”コミカルな登場人物” は出てきません。”奇抜なトリックやどんでん返し(…の一発屋展開w)” もありません! 「…んな些事は、どーでもいい!」とばかりに、ロジックの積み上げで真実に突き進んでいきます。もはや仮説&推論のロジックの暴力です。ミステリー作家の立つ瀬がなくなるような完成度には、心底惚れ惚れします。

当然、SF作品としても最高です。王道かつ覇道な宇宙SF…という感じですね。もしかしたら、読書に慣れていない人には生物学や生化学、物理学の用語に抵抗が出てしまうかもしれませんが、是非がんばって乗り切ってほしいです。「SF×ミステリー」という独自ジャンルなので、ここを斜め読みしてしまうと ”タネ明かしの衝撃” が薄まってしまいます。それはあまりにも勿体ないです。
本書を自己啓発だと呼んだら怒りますか?怒りますよね。
ネタバレ防止のために深く言いません。
唯一いえるのは、この本は「最高の読了感を約束する」ことです。
あらすじから想像できるように、また中世西洋の宗教観で問われていたように、本書は「私たち人間はどこから来たの?どこに行くの?」という問いを投げかけてきます。宗教ではその解を神に求め、神から導いたわけですが、本書はSFなのでそのようなアプローチを取りません。ゴリゴリのSF×ミステリーで最高の読書体験を届けてくれます。
【コラム】閑話休題: 「ゼノギアス」という名作RPGを知っていますか?
初代プレステのゲームに「ゼノギアス」という有名ゲームがあります。このゲーム、ストーリーは難解なのですが、すっっっごく面白んです。どちらのネタバレにもなるので言えませんが、すごく親近感を感じます。(ゼノギアスのストーリーとは全く違うのでご安心を。)
あと、エヴァンゲリオンとかクロノクロスとか漫画版風の谷のナウシカとか好きな人も「星を継ぐもの」を好きなんじゃないかなーと思います。
本書を読んだことがある人しか通じないと思いますが、「僕は、自分が人間であることに誇りを感じた。」…という感情を抱くようになりました。こんな感情は生まれて初めてです。SF小説でありながら、こんなにも胸が熱くなったのも初めてです。
「自己啓発」という安っぽいラベルを張ったら確実に怒られるでしょう。100人中99人が反対するでしょう。
でも、僕はこの要素もあると信じたい。著者のホーガンからは、一人の人間の感情レベルではなく、生物学的な人間全体に向けたレベルでのメッセージを感じます。僕はこの最終章を読むと、もはや遺伝子レベルで困難に立ち向かっていく元気が湧いてきます。(読み終えた人なら、僕が言いたいことをわかってくれるハズ…!)
僕は、辛くて大変な仕事に取り掛かる時、最後のこの一節を思い返しながら乗り越えてきました。
金曜日のボスからの一言:「来週末までに、顧客への提案資料の仮説と骨子を作っておいて。再来週、相手の部長との初回mtgだから。…困ったら何でも聞いてね。でも、基本的にはあなたに任せるよ。」
…こんな "灰色の週末" の危機に直面した時、いつも僕はこの本を思い出します。そして、土日を返上するんです。。。
次回に向けて
ここまで読んでいただきありがとうございます。次回はミステリー編の予定だったのですが、もう一回SF編を挟みたいと思います。
「星を継ぐもの」の次に心に残っている作品の紹介と、SF小説の魅力について語っていく予定です。
次回もお楽しみに!
では、また次の記事で!
