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《朝顔狗子図杉戸》円山応挙は「犬吸い」をしていた、絶対に。【東博 コレクション展】

日本美術の動物=ゆるカワで人気みたいなイメージはすっかり定着してここ5年くらいはそれを軸に展開される美術展も増えてきた気がする。「ゆるかわ」巨匠の一人にして元祖とも言うべきなのが、円山応挙。

応挙の仔犬図はやっぱりかわいい代表。そこから全てが始まったと言っても過言じゃない。東京国立博物館では4月8日から、常設のコレクション展で《朝顔狗子図杉戸》が展示中。

朝顔と戯れる五匹の子犬、シンプルながら破格のかわいさ。足で顔を掻く白犬、カメラ目線で朝顔の鶴と戯れる茶色犬。くつろぐ茶色犬にのしかかる白犬。それを見ている白犬。

なすにきびの推しはのしかかり白犬。雪見だいふく見たいなもっちりほっぺに、くるんと立っている尻尾がかわいい。こちらに向いている目線もかわいい。

応挙は自身の描いた狗が可愛いのはもちろん、影響された弟子の長沢芦雪もゆるゆるな子犬がかわいいことで有名。芦雪は狗以外の画風もかなりゆるかったりして奇想の画家とも言われるけれど、応挙は国宝《雪松図屏風》みたいな王道かつ人気の名作を生みだしつつ、仔犬だけはゆるゆるなのがまたかわいい。

長沢芦雪の犬について面白いことを書いている記事を見つけた。↓

これによると、芦雪は「竹」+「犬」=「笑」などモチーフと言葉遊びをかけた意味を絵に込めていることがある。そして芦雪の子犬図には背を向けた黒の子犬を多くの作品に登場している。「黒」+「犬」=「黙」で黒い子犬は芦雪自身、または禅の画題なのでは?という説。

芦雪がよく描いた、後ろ向きの黒い子犬↓

面白い、と思って応挙の子犬図もいっぱい見ていると、、、多い。自分の推しの横向きほっぺぷよぷよ白犬が多い。かなりの作品で登場している。何か意味があるのか!

「白」+「犬」=「臭」、、、あるいは「嗅」

そういうことか!応挙の子犬はよく描けすぎていて犬を飼っていたとか言われるけれど、間違いなく白い犬。そしてその愛おしさあまりいつも「嗅」いで、「臭」さいと思っていたということだ。いわゆる犬吸いというやつ?

さらに!応挙も白い犬に自分を重ねていたでしょう。なぜなら肖像画に見る応挙の顔はまるっとしていて、きっとその横顔はあの白い子犬の横顔にそっくりでしょう。やはり飼い主に愛される犬は似たように顔つきになるのかー。

少し長沢芦雪に話を戻すと、芦雪は応挙の高弟として有名だけど自分のスタイルが確立してからは、応挙からの独立、ひいては応挙への反発に注力していた人らしい。まあ応挙が王道人気絵師なのに比べ芦雪は奇想だもんね。(↓下の記事 参照)

その説で行くと、芦雪が黒い犬が好きだった、自分を重ねていて、それすらも応挙への反発だったら、、、応挙は白い犬が好きで自分を重ねていた。この説も辻褄が合ってしまう!

勝手な妄想はこれくらいにしておいて、《朝顔狗子杉戸》を前にすると結局ただただ可愛いとしか考えられない!ゆるかわの王の凄まじい画面は何度でも圧倒してくれます。展示は5月25日まで予定。

日本美術をゆるかわって誰がいつ言い始めたんだろう。

長沢芦雪について、参考記事↓

東博、他の展示について↓



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