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カリエール②あなたは知っている?国立西洋美術館の裏激推し画家

上野、国立西洋美術館。常設展に足を運ぶ人の目的はなんだろう。考える人や地獄の門などのロダンの代表作?世界遺産にもなったコルヴィジェの名建築?ルノワールやゴッホ?

みんなが一番見たくてイメージにあるのは、おそらくモネの睡蓮。もちろん日本で1、2を争うほどの大人気画家なので、西洋美術館としてもモネ作品たちは所蔵品の顔であり、一番に押し出していくエース中のエース。

そんな西洋美術館が実は激推し(おそらく)している、ウジェーヌ・カリエールという画家をご存知だろうか!

もしかして知らない人も多いのではと思ってそういう記事にしてみたけど、詳しい解説が見たい方は西洋美術館の説明が1番おすすめ。

ウジューヌ・カリエール《モデルによる習作」または「彫刻」》 1904年

そして現在西洋美術館常設展に展示されているのはカリエールの大きめの油彩画。これ、それまで個人蔵だったものを2022年についに購入して、それから西洋美術館を訪れるとだいたい展示していある気がする。多分それだけ大好きなのでは!

このカリエールのが展示されている1階新館の入り口入って左側の壁をカリエール中心に見てみる。

まずこの壁の最初並びの3つがモロー、シャヴァンヌ、そしてこのカリエールと象徴主義画家のセット。同じ「人間の内面を追求する」というテーマのもとでここまで違いが出るか!と楽しむことができる。

ギュスターヴ・モロー《ピエタ》1876年

モローのカラフルで華麗な画面と比べると、カリエールの画面はあまりにも地味。黒と少しの茶色で構成されるモノクロ画面がほとんど、形も相まって泥のように見える。シャヴァンヌのこの絵もどちらかというと渋めの色使いで寂しい。カリエールが描いたシャヴァンヌの肖像も西洋美術館が持っている。

ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ リヨン《貧しき漁夫》 1887-92年頃

そしてモチーフに注目しても、聖書や神話の内容をがっつり描くモローのスタイルと、少し聖書を彷彿とさせるシャヴァンヌ、もっと身近で素朴な画面からのアプローチのカリエールと、この並び順でグラデーションになっているところも面白い。

その象徴主義3連続を見た後、カリエールの右隣に展示されるのはゴーガンがブルターニュ風景を描いた作品2つ。

ポール・ゴーガン
左 《海辺に立つブルターニュの少女たち》1889年
右 《ブルターニュ風景》1888年

ゴーギャンの絵画もその神秘性、題材の宗教性とかで象徴主義と言われたり言われなかったり、その要素があるのは紛れもない事実。そして、カリエールと影響を与え合ったでしょう。こんなのもある。↓

そしてその右からはゴーギャンの影響で始まったナビ派たちの作品が並ぶというのがこの壁の展示。印象主義の少し後に起こったこの人間の精神の追求の一連の絵画群、この時代の中心にいて、先導したのが他でもないカリエールということ。

左から、  ポール・ランソン リモージュ《ジギタリス》 1899年
 ピエール・ボナール フォントゥネー゠オー゠ローズ 《坐る娘と兎》1891年
モーリス・ドニ  《雌鶏と少女》 1890年

パリでは1949年に「ウジェーヌ・カリエールと象徴主義」展なるものも開催されていて、シャヴァンヌ、モロー、ルドン、ゴーガン、ベルナール、ナビ派、、、のリーダーとしてカリエールが取り上げられていたらしい。

なんなら印象派ばかりが有名で、みる人も多い今の日本で西洋美術館が激推ししているのもこの壁の展示全体かもしれない。同美術館はナビ派の絵画も多く所蔵している。そしてこの展示室の隣の一室にはカリエールと親交の深かったロダンの彫刻がたくさん。

オーギュスト・ロダン《オルフェウス》 1908年(原型)、1921年(鋳造)

19世紀初頭パリの中心にいるウジェーヌ・カリエール。彼を中心にして西洋美術館を見てみることをおすすめ!!何か発見があるかも。

カリエールとロダンにフォーカスした展覧会が20年前にあったみたい↓






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なすにきび...勝手美術 偏った美術愛ですが、面白いなと思っていただけたら、いいねフォローなどよろしくお願いします。大変はしゃぎます。