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社会人1年目、青春を失った日の朝|ギャンブル依存症を受け入れて生きる④

大学を卒業してから、しばらくブラブラしていた。

自分に何ができるのか。
天職はなんなのか。

真剣に考えた。
でも、答えは見つからなかった。

夏頃、彼女のためにとりあえず就職した。
それと同時に、結婚に向けて同棲を始めた。

選んだのは先物取引の会社だった。

毎日14時間働いた。
土曜日も出勤した。

仕事は、お客さんに投資をしてもらうことだった。

でも内実は、お客さんのためではなかった。
勝っても負けても、お金が会社に入りさえすればいい。

だから自然と、無理やりお金を投資させるようなことが当たり前になっていた。

そんな仕事に、すぐに耐えられなくなった。

それから半年ほど経った、ある朝のことだった。

「行ってきます」と家を出た。

でも、どうしても会社に足が向かなかった。
心も体も限界だった…

気づいたら、スロット店に入っていた。

その日、10万円以上勝った。

でも、どうでもよかった、心が死んでいた。

勝ったのに、嬉しくなかった。
何も感じなかった。

ただ、帰れなかった。
彼女が待っている家に、帰る顔がなかった。

何度もかかってきた彼女や親からの電話には出られなかった。

営業用の重い鞄を持って、
ずっと、どこかを彷徨い歩き続けた。

次の日、一旦実家に帰った。

その夜の間、
自分がどこでどうしていたのか、
全く記憶に残っていない…

しばらくして、彼女と話した。

でも、もう直接会う機会すら持てなかった。
電話だけだった。

それが悲しかった。
死にたくなった。

でも、彼女もそうしないと
俺のことを断ち切れなかったんだと思う。

今はそれがわかる。

責められるのが辛くて、
「これからどうすると?仕事は?」という言葉から逃げ続けた。

彼女はきっとそこで気づいたんだと思う。

何年待っても、結局変わらない。
これ以上一緒にいても、結婚は無理だって。

そのまま、別れることになった。

中学生の頃から付き合っていた彼女だった。
青春のほとんどが、彼女で占められていた。

仕事も、彼女も、青春も、
同じ日に失った。

それから、ずっと彼女のことを考え続けた。

彼女と一緒にいること、結婚することを
当たり前のことだと思っていたから、

心にポッカリと穴が空いてしまったようだった。

その後1年半、何をしていたのか記憶もあやふやだ。
たぶん、スロットに行き続けていた。

それしか、自分を紛らわす方法がわからなかった。

あの時の傷は、その後ずっと残った。
今でも、心のどこかに残っている。

あの朝のことは、20年以上たった今でも思い出すことができる。

未だにそんな自分を責めている気持ちがあるのかもしれない。

でも、彼女と一緒に過ごした学生時代、
同棲して一緒に生活した半年間は、

今でも僕の人生を彩る宝物だと思っている。

それも含め、僕のすべての過去の経験があって、今がある。

その痛みを体験するために生きている。
そう言えるように、これからも生きていく。

次の記事では、失意の中で出会った記者という仕事のことを書く。

仕事も彼女も失った後、
唯一少しだけ自分を取り戻せた時期のことを。

同じように苦しんでいる人に、少しでも届けば嬉しい。

最後まで読んでくれてありがとう。
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