見出し画像

#4.事業計画書と審査ポイントを解説!採択される計画書に共通する3つの要素

結論:審査員が見ているのは「課題が明確か」「解決策とつながっているか」「数字があるか」の3つだけです。

どんなに要件を満たしていても、計画書の中身が弱ければ落ちます。
逆に、しっかり書けば採択率はぐっと上がります。

200件以上のサポートで見てきた「受かる計画書」と「落ちる計画書」の違いを、今日は全部お伝えします。

補助金パパです。



この記事のポイント3行まとめ

  1. 事業計画書=「様式2(経営計画書)」+「様式3(補助事業計画書)」の2つ

  2. 審査基準は公募要領に公開されている(計画審査4軸+加点審査)

  3. 「強み→課題→補助事業」が一本の線でつながっている計画書が採択される


事業計画書とは何か:2つの書類を理解する

持続化補助金の申請で作る書類は2つです。

様式2:経営計画書

自社の現状・強み・課題・将来の見通しを書くもの。
「あなたの会社はどういう会社か」を説明する書類です。

様式3:補助事業計画書

補助金を使って具体的に何をするか、いくら使うかを書くもの。
「この補助金で何をやるのか」を説明する書類です。

書類が揃っていても、中身で差がつきます。
むしろ「中身」で差がつく方が圧倒的です。


審査基準は公開されている

実は、審査基準は公募要領に明記されています。
隠れた基準はありません。

公募要領の計画審査では4つの評価軸(①経営状況分析の妥当性②経営方針・プランの適切性③補助事業計画の有効性④積算の透明・適切性)が明記されています。 ここでは実践的にわかりやすく、5つのポイントに分けて解説します。


評価軸①:自社の経営状況を把握できているか

審査員の頭の中:「この事業者は自分のビジネスをちゃんと理解しているか?」

× NG例:
「当社は地域No.1の品質です」
→ 根拠がない。主観的すぎる。

OK例:
「口コミ評価4.8(120件)、リピート率60%を維持。近隣5km圏内に同業3社あるが、当社のみが〇〇に対応できる」
数字と事実で書くだけで説得力が段違いに上がります。


評価軸②:経営課題が明確か

審査員の頭の中:「課題が具体的か?補助金で解決できるものか?」

× NG例:
「売上が少ない」「集客が弱い」「競争が激しい」
→ 曖昧すぎる。何をすればいいかわからない。

OK例:
「2階立地による視認性の低さから、ランチタイムに通行人に気づかれず、月20名(売上40万円相当)の機会損失が発生」
原因→影響→金額まで書く。これが「明確な課題」です。


評価軸③:補助事業の内容と妥当性

審査員の頭の中:「この取り組みで本当に課題が解決できるのか?」

× NG例:
課題は「集客不足」なのに、補助事業は「新商品開発」。
→ 課題と解決策がつながっていない。

OK例:
「2階立地の視認性問題を解決するため、壁面LED看板を設置。同時にA4チラシ5,000部を周辺オフィスに配布し、ランチ新規客を月20名獲得する」
課題→解決策→期待効果が一本線でつながっている。


評価軸④:実現可能性と具体性

審査員の頭の中:「夢物語ではなく、実現できそうか?」

× NG例:
「全国展開を目指す」「100万人にリーチする」
→ 現実と乖離した大きすぎる目標。

OK例:
「1〜2ヶ月目:看板のデザイン・発注。3ヶ月目:設置完了・チラシ配布開始。6ヶ月目:効果検証」
具体的なスケジュールと達成可能な数値目標を示す。


評価軸⑤:費用対効果

審査員の頭の中:「投資額に見合った効果があるか?」

OK例:
「LED看板(補助金額33万円)により、月20名の新規客獲得→月40万円・年間480万円の売上増加を見込む」

回収期間が「1年以内」なら説得力があります。


採択される計画書に共通する3つの特徴

200件以上見てきた中で、採択された計画書に共通していたことを正直に書きます。

特徴1:「なぜうちが、なぜこれをやるか」が一貫している

強み・課題・補助事業が1つの論理でつながっている。

「この会社がこの問題を、この方法で解決する」というストーリーが一本通っている計画書は強いです。

「強みはA、課題はB、補助事業でC」の3つがバラバラだと、審査員に「だからCをやる理由は?」と疑われます。


特徴2:数字がある

「売上が上がります」→ × 弱い

「月20名の新規客を獲得し、年間売上を1,700万円(現状比+300万円)にする」→ ◎ 強い

「増える」ではなく「いくら増えるか」を書くだけで、信ぴょう性が一気に上がります。


特徴3:図や写真がある

文字だけの計画書より、店舗の写真・商品画像・簡単な図があるほうが伝わります。

審査員も人間です。読みやすい計画書は印象が違います。

WordよりPowerPoint、箇条書きより図解。視覚的に見せるだけで差がつきます。


書き始める前にやるべき「5分ワーク」

計画書を書く前に、まずこの4つを整理してください。

① 自分の強みを3つ(できれば数字で)
例:「〇〇の技術がある」「〇年の実績」「口コミ評価〇点」

② 今の課題を1つ(売上への影響額も)
例:「〇〇のせいで月〇万円の損失がある」

③ それを解決するための施策を1〜2つ
補助金で何を買って、どう課題を解決するか。

④ 実施スケジュール
「何月に何をする」という流れ。

この4つが決まれば、あとは書くだけです。最初の30分の整理が全体の80%を決めています。


「テクニック」より「思考」が大事

正直に言います。

採択される計画書と落ちる計画書の違いは、「書き方のテクニック」ではありません。

採択される人:
「どうやって顧客を増やすか」をちゃんと考えている。
自分たちの弱点を正直に認識している。

落ちる人:
「補助金のルール」「書き方」ばかり気にしている。
「とにかく申請を通す」という意識が見える。

なぜそう言い切れるか。審査員は何百件もの計画書を読んでいるプロです。テンプレートを埋めただけの計画書と、自分の事業を真剣に考えて書いた計画書は、読めばすぐに見分けがつきます。「この経営者は本気か」は文章のあちこちに滲み出るものです。

だから、計画書の「正解」を探すのではなく、「自分の事業を本気で良くするにはどうすればいいか」を考える。 その答えがそのまま、採択される計画書の内容になります。


よくある質問

Q:不採択だったら理由を教えてもらえる?
→ 残念ながら、持続化補助金は不採択理由の通知がありません。だからこそ事前の知識が大事です。

Q:何回も申請できる?
→ できます。ただし「何が理由で落ちたか」が不明なので修正が難しい。失敗例集で学んでください。

Q:計画書の長さはどのくらい?
→ 明確なページ数の指定はありませんが、目安は様式2が3〜4ページ、様式3が5〜6ページ、合計で10ページ以内がベストです。

なぜ「短くまとめる」ことが大事なのか?審査員は毎日何十件もの事業計画書を読んでいます。長くてダラダラした計画書は、読む側にとって苦痛でしかありません。逆に、要点が整理されていて、見やすく、しっかりと根拠がある計画書は、審査員の印象に残ります。

「たくさん書けばいい」は誤解です。 10ページ以内でも、課題・強み・数値目標・スケジュールが一本の線でつながっていれば、十分に採択されます。むしろ、ダラダラと20ページ書くよりも、図・表・写真を使って「読みやすい10ページ」にまとめるほうが、審査員の心をつかめます。


まとめ

  • 事業計画書=「様式2(経営計画書)」+「様式3(補助事業計画書)」

  • 審査員が見るのは「課題が明確か」「解決策と一致しているか」「数字があるか」

  • 強み→課題→補助事業が一本の論理でつながっている計画書が強い

  • 図・写真・数字を使い、読みやすく作る

  • まず「強み→課題→施策」を5分で整理してから書き始める


次回は「不採択の共通点を失敗事例から学ぶ」です。
落ちる計画書には、驚くほど同じパターンがあります。


ここまで読んでいただきありがとうございます。
「スキ」を押してもらえると、明日の記事を書くエネルギーになります。

📘 補助金パパのマガジン(無料)をフォローすると、新着記事が届きます。
💬 質問や感想はコメント欄へ。記事の中で回答します。

関連記事:

いいなと思ったら応援しよう!