MLB開幕戦と世界フィギュアを見て考える、スポーツと広告のはざま
普段はそこまで気にしていないのだが、先日のメジャーリーグ開幕戦と、現在チェコ・プラハで開催されている世界フィギュアを観戦していて、広告の存在が気になった。
MLBの開幕戦はアメリカでもNetflix(ネットフリックス)で配信された。気になったのは、センターバックスクリーンからホームプレート方向を映す映像だ。その画角になると、映像がわずかに白みがかり、バッターボックスに立つ選手の輪郭がにじんで見えた。そして、球場のバックネットフェンスに設置された広告の上に、バーチャル広告が表示されていた。
映像が白く見えたのは、広告を際立たせるための処理だと想像する。スポーツがビジネスであることは理解しているつもりだが、ここまで露骨になっているのだと驚いた。試合を見ているというよりも、広告を見せられているような気分になった。
一方、世界フィギュアにはそこまでの商業感はない。しかし、リンクフェンスの電光掲示板に表示される広告の明るさと色の強さが、かなり気になった。私はNBC系のストリーミングサービス「peacock」で観戦していたが、奥に映る広告の色調が強く、選手の演技が見えづらいと感じた。
これが意図されたものかどうか分からないが、競技の魅力を損なわないためには、もう少し配慮があってもいいように思う。
野球にしてもフィギュアスケートにしても、競技があってこその広告である。寿司にとっての醤油やわさびのように、主役の味を邪魔せずに魅力を高める存在が、スポーツの場に求められる広告ではないだろうか。
商業的な部分での成功が必要なことは理解するが、主役はあくまで試合や演技だ。いちスポーツファンとしては、競技を取り巻く人たちにその原点を忘れないでいてもらいたいと願う。

きょうの1曲
Smooth Operator - Sade
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