ヤンキースタジアムで感じた格式の高さと観光地としての一面|MLB観戦記③(2025.7観戦)
これまでにニューヨーク・メッツの本拠地であるシティ・フィールドと、フィラデルフィア・フィリーズのシチズンズバンクパークの2球場を訪れた。今回、友人たちが観戦に誘ってくれたのをきっかけに、メジャーリーグの象徴的存在であるヤンキースタジアムを訪問することにした。
ヤンキースタジアムでの観戦は、ニューヨーク観光の定番のひとつ。そのため観光客も多く、これまでの2球場よりも“観光地感”の強い雰囲気があった。訪れた7月13日はシカゴ・カブス戦で、今永昇太と鈴木誠也の両選手の活躍が見られたのは幸運だった。
写真や動画を交えながら、球場や周辺の様子、試合の雰囲気などを記していきたい。
豪華なスタジアム、周辺は大混雑
球場周辺
スタジアムが立地するブロンクスは治安の悪さで知られている。その影響は地下鉄の駅から出てすぐに垣間見えた。ヤンキースグッズ(これは公式なのか?)やペットボトルの水を売る露天商などがいたるところにおり、シティ・フィールドやシチズンズバンクパークの周辺よりも雑多な活気を感じた。
それでも、試合開始前は球場に向かう人がほとんどで、不安を感じるようなことはなかった。


地下鉄を降りてすぐの場所にあるゲート6から入場することにしたが、球場前のスペースが狭いためか、通路はかなりの混雑だった。流れに沿って歩かないと動きづらいほどだ。試合開始1時間半前くらいに着いたが、すでに大行列で入場までに20分はかかったと思う。
ヤンキースタジアムの持ち込み可能な荷物の最大サイズは 16×16×8インチ(約40.6×40.6×20.3cm)と、シティ・フィールドと同程度だった。そのため、荷物サイズの規定が厳しかったシチズンズバンクパークのときのような苦労はなかった。


豪華なスタジアム内装
外観は白を基調とした色で高貴な雰囲気をまとっている球場だが、それだけではない。ゲート6からスタジアムに1歩足を踏み入れると、頭上が大きく開けたコンコースが広がる。ここはグレートホールと呼ばれる空間で、歴史ある球団らしく歴代ヤンキース選手のフラッグが掲げられている。かなりの広さ、開放感があり、球場の中にいるとは思えない。おしゃれな駅のような空間に感じる。


客席でも特徴的な様式を見ることができる。最上階の屋根の先端には白いアーチ形が連なった特徴的な意匠(フリーズ)がある。これは旧ヤンキースタジアムのトレードマークを2009年に開場した新ヤンキースタジアムにも取り入れたものという。両翼まで続くスタンド最上部に延々と連なっており、実際に見ると壮観だ。


場内の様子
球場周辺と同様、場内も基本的に混み合っていた。ゲート6を入ってすぐの場所にあるチームストアに立ち寄った後、自席のある3階右翼席にスロープを使って向かった。
売店はいずれも長蛇の列ができていた。1番列が短かった店でホットドッグを購入して席に向かった。







試合は今永、鈴木の日本人2人が活躍
7月13日はオールスター前の最終戦となった。カブスの先発は今永、鈴木はDHではなくライトで先発出場した。カブスファンも一定数おり、ヤンキースの選手ほどの大歓声ではないものの登場時には拍手で出迎えられていた。
今永は7回1失点で勝ち投手となり、鈴木は5打数2安打で好走塁も見せるなど日本人選手がともに活躍した。
チケット購入時、今永は故障者リストに入っている状態だったので、当番日に観戦できたのは本当にラッキーだった。強力ヤンキース打線を巧みな投球でかわしての好投で、球場はヤンキースファンのため息に包まれた。
今永昇太




👆今永の投球練習
鈴木誠也








アーロン・ジャッジ
この日は目立った活躍はなかったが、ドジャースの大谷翔平選手とともにメジャーを代表するスタープレーヤーであるアーロン・ジャッジ選手も出場していた。2メートル超の身長でテレビでも大きく見えるが、実物は圧倒的だった。身長だけでなく体の厚みもあり、迫力が段違いだった。



👆キャッチボールをするジャッジ
観客の雰囲気
試合中、なぜかホットドッグをくれた人がいたほか、試合後に「日本から来た選手がたくさん活躍しているね。すごいね」と声をかけてくれたヤンキースファンもおり、温かい雰囲気だった。

一方、大歓声に包まれていたフィラデルフィアのシチズンズバンクパークとは違い、落ち着いた雰囲気で試合は進行した。ヤンキースの活躍シーンが少なかったからかもしれないが、フィリーズファンほどの熱狂は感じなかった。1球ごとの反応やチャントが薄かったように感じられた。
それはヤンキースタジアムがニューヨークの観光スポットの一つとなっていることが一因かもしれない。売店でアルコールを注文した際の年齢確認で、パスポートを提示していた観光客風の人も見受けられた。野球ファンのみならず、世界各地から観戦に訪れた人も一定数いるのだと想像する。またレッドソックス戦などライバル関係のチームとの対戦だと雰囲気も変わるのだろう。

観客の中には日本人や日系の観戦者も多数見受けられた。フィラデルフィアでは日本人は全くいなかったが、ヤンキースタジアムではちらほらと日本語が聞こえてきた。横浜時代の今永のユニフォームを着ているファンもいた。日本人ではないかもしれないが、帰りの地下鉄構内ではカブス時代の川﨑宗則選手のユニフォームを着ている人を見かけてうれしくなった。


帰路
試合終了後は地下鉄の駅に向かって人の流れができる。B、D線の構内はあまりの人の多さで身動きが取れないほどだった。周囲には小さい子どももいるので、ぶつからないように気を付けながら少しずつ進む。10~20分ほど歩いてようやく乗れた電車の車内もすし詰め状態で、日本の満員電車のようだった。客層はほとんど野球帰りの人だが、スリにも警戒しながら荷物を抱えて乗車した。日本の電車よりもかなり揺れるため、何とか手を伸ばして手すりも握った。

結びに
試合の内容とともに球場の荘厳さや観客の雰囲気も楽しめた。一方で、これまでに行った2球場よりもはるかに混雑度が高かった。飲食の売店巡りなどを楽しむためには、事前の下調べがより重要だと感じた。
現時点で予定はないが、また違うMLB球場を訪れる計画を立てたいと思う。
興味があれば、過去の観戦記も読んでもらえるとうれしいです。
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