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音がひびく部屋

 3月末にアメリカに来てから2週間ほどホテル暮らしが続いていたが、先日、新居に引っ越した。とは言っても、日本から送った荷物はまだ届いておらず、家はがらんとした状態である。
 
 引っ越した初日は上階の物音に敏感に反応してしまい、あまり眠れなかった。「ガタンガタン」「ジャアー」。椅子を動かしたり水を流したりするちょっとした音がいちいち気になってしまう。

 思い返せば、引っ越しは今回で6回目。音がやたらと響く部屋の感じは、引っ越し前に荷物を運び出した後か、引っ越し後の荷物が少ない状態でないと感じられない。これは、慣れない環境への不安感や寂しさ、今後への期待感といった自分の中で混ざり合った新生活への複雑な気持ちを思い出させるものでもある。

 「不安が全くない」という新生活のスタートを切れる人は、誰もいないと思う。自分のペースで馴染んでいけたらいいのかな。音が響く部屋で夜な夜なそんなことを考えた。

  


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