胃袋で理解する日米の物価事情
「回転寿司とカウンターの店の寿司、同じ値段ならどちらを選ぶ?」
もしこういう質問があるとすれば、もちろん私はカウンターで職人が握った寿司を選ぶ。回転寿司も好きだけど、値段が同じなら回転寿司を選ぶ人は少ないのではないだろうか。
昨年12月に一時帰国した。一時帰国中はおいしいものをできる限り食べまくった。中にはごちそうしていただいたものもあり、一緒に食事していただいた方には感謝したい。
なぜ日本でおいしい物をたくさん食べたかというと、日本の食事がおいしいことだけが理由ではない。日米の物価の違いから、日本の食事は驚くほど安いというのも大きな理由だ。国内に住む人は「帰国してがっついて食べている人」という感じで冷ややかに見られるかもしれないが、自分なりの節約術であると言い訳させてもらいたい。まあ、がっついているのは間違っていないが。
冒頭の寿司に戻るが、アメリカにある私の知っている回転寿司店では、サーモンなどのにぎりは1皿4ドル程度で提供されている。一時帰国時は1ドル155円程度だっと思うので、日本円換算すると1皿620円である。8皿食べると、単純計算で4960円。さらにチップも必要だ。
私は日本の回転寿司では10皿程度は食べてしまうので、アメリカの回転寿司店に行って日本の感覚で食べると、日本でカウンターの店で寿司が食べられるくらいの値段になる。
これは寿司を例に出しているが、外食などは基本的にアメリカが圧倒的に高く日本が安い。人件費の高さなどによる物価高に加え、円安もそう感じさせる要因だろう。一方、スーパーで買える乳製品の一部などは、量を考えるとアメリカの方が安いと思えるものもあるので、全部が全部アメリカの方が高いというわけではないと個人的に感じている。
外食における日米の価格差は、一時帰国で食べる分にはありがたい。しかし、円が対ドルでこれほど安くなるのは喜べない部分もある。「安い」ということは、円の価値が下がっているとも言える。
アメリカ生活で家計を考えると、外食は自然と少なくなる。私が無職ということも一因だが、アメリカでは外食は控えて自炊するようにしている。
これは、回転寿司と同じ値段でカウンターの店で寿司が食べられると考えると、理解できる人もいるのではないだろうか。極端に聞こえるかもしれないが、外食における日米の物価の違いはこれが実情である。
上記に書いた背景があるため、12月の一時帰国は食べるために生活していたようなものだ。ローカル線に乗ったり、歩いたりして行ったなじみの店もある。
ラーメン、寿司、焼肉、ウナギ、牛タン、スキー場のゲレ食。行きたいのに行けなかった店もあったが、私の胃袋はとても喜んでいた。おいしいものがたくさんあると、生きる活力がわく。













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