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2026年冬の渇水情報-2月11日江川ダム、寺内ダム、小石原川ダムの現状、2月16日までの全国の状況-

湖水の翁です。筑後川の渇水も進行している状況です。今回、水資源機構が筑後川で管理する中のあさくら3ダムを訪れてみました。その報告と併せて全国の渇水の進行状況をお知らせします。


1.あさくら3ダム:江川ダム

江川ダム:2026年2月11日15時頃

(1)ダムの諸元

  • 所在地:福岡県朝倉市

  • 水系:筑後川水系小石原川

  • 竣工年:1972年

  • 目的:甘木市を中心とする両筑平野へのかんがい用水、福岡市・甘木市への都市用水の供給

  • 管理者:水資源機構

(2)当日の天候や貯水率

15時頃の江川ダムと貯水率48.4%の上秋月湖(江川ダム湖)

やや雲が多い感じですっきりとした晴れではありませんでした。2月11日15時時点の貯水率は48.4%です。
降水量は9月以降少雨傾向が続いています。

【気象庁朝倉地点の降水量】

9月 138.5㎜(平年値176.6㎜、平年比78%)
10月 77.5㎜(平年値92.4㎜、平年比84%)
11月 16.5㎜(平年値88.9㎜、平年比19%)
12月 38.5㎜(平年値65.0㎜、平年比59%)
1月 12.0㎜(平年値64.6㎜、平年比19%)
2月15日まで 25.0㎜(平年値81.4㎜)

2.あさくら3ダム:寺内ダム

寺内ダム:2026年2月11日16時頃

(1)ダムの諸元

  • 所在地:福岡県朝倉市

  • 水系:筑後川水系佐田川

  • 竣工年:1977年

  • 目的:洪水調節のほか、福岡・佐賀両県の19市17町2企業団への水道用水、両筑平野の2市2町(朝倉市、小郡市、筑前町、大刀洗町)のかんがい用水の供給

  • 管理者:水資源機構

(2)当日の天候や貯水率

16時頃の寺内ダムと貯水率29.5%の美奈宜湖(寺内ダム湖)

雲があったものの、太陽がさしていました。2月11日16時時点の貯水率は29.5%でした。

3.あさくら3ダム:小石原川ダム

小石原川ダム:2026年2月11日15時頃

(1)ダムの諸元

  • 所在地:福岡県朝倉市

  • 水系:筑後川水系小石原川

  • 竣工年:2020年

  • 目的:洪水調節のほか、福岡県南広域水道企業団及びうきは市への水道用水の供給や既得用水の安定のため、さらに異常渇水時の緊急水の補給

  • 管理者:水資源機構

(2)当日の天候や貯水率

15時頃の小石原川ダムと貯水率27.8%の令和あさくら湖(小石原川ダム湖)

雲が多かった曇り空でした。2月11日15時時点の貯水率は27.8%でした。
2月13日に公表されている筑後川水系渇水調整連絡会第4次渇水調整によると、小石原川ダムで確保されている渇水対策容量についての方針が記載されていて、渇水対策容量1870万㎥のうち①300万㎥を都市用水、②600万㎥を河川環境の維持、③残りの970万㎥を今後の農業用水のために温存する方針となっています。(以下、記載文書を転記します。)
「小石原川ダムの渇水対策容量 1870 万㎥のうち、取水制限の強化による都市用水の断水を回避することを目的として概ね 300 万㎥、瀬ノ下地点の河川流量を可能な限り確保することを目的として概ね 600 万㎥を、それぞれ活用することとする。なお、残容量については、以降の農業用水などに備え温存する。」

4.2月16日までの全国の進行状況

前回の2月8日に記載した内容から進行した状況について報告します。

(1)豊川水系(愛知県)

  • 2月9日(月) 豊川用水節水対策協議会を開催

  • 2月10日(火) 9時から第5回節水対策実施(農業用水40%、水道用水20%、工業用水40%)

豊川用水2月9日0時の貯水率
・豊川用水全体 15.3%
・宇連ダム 4.7%
・大島ダム 29.0%

豊川水系については、減圧給水が各自治体で適宜開始されていますので、全体をまとめました。(国土交通省HP_給水制限の状況 愛知県(1月)より)

①豊橋市

  • 8月29日(金) 減圧給水を開始

  • 1月29日(木) 減圧給水を強化(第4次)

②豊川市

  • 1月28日(水) 減圧給水を開始

  • 2月9日(月) 施設の利用制限 浴室の利用停止(①ゆうあいの里ふれあいセンター、②健康福祉センター(いかまい館)、③御津福祉保健センター)

  • 2月10日(火) 減圧給水を強化

  • 2月17日(火) 施設の利用制限 ①小坂井B&G海洋センター(ジャグジーの利用を停止)、②ふれあい交流館「本宮の湯」(定休日(水)のほか、火曜日を臨時休館とする)

③蒲郡市

  • 1月29日(木) 減圧給水を開始

  • 2月10日(火) 減圧給水を強化

④田原市

【影響世帯数22,278、影響人口55,787】

  • 12月26日(金) 減水給水を開始

  • 1月28日(水) 減水給水を強化(第3次)

【影響世帯数908、影響人口2,373】

  • 1月17日(土) 減圧給水を開始

  • 1月28日(水) 減圧給水を強化(第2次)

(2)愛媛県伊予市

伊予市は、都市部の多くを地下水で賄っていますが、雨が少ないことで地下水の水位が下がっている状況です。このため、渇水対策本部会議を開催し、市民の皆さんへ節水をお願いしています。

【2月11日の地下水位(地面からの深さ)】
・高瀬水源地 4.86m(平年2月の水位3.32m、平年差-1.54m)
・宮下水源地 6.83m(平年2月の水位4.63m、平年差-2.20m)
・八倉水源地 7.95m(平年2月の水位4.41m、平年差-3.54m)
出典:伊予市HP_水源情報と雨量(2月11日閲覧)

(3)鏡川水系(高知県)

(4)高知県高知市

2月13日に上記で報告していますが、以下のように対応が進んでいます。

  • 2月9日(月) 渇水対策本部を開催

  • 2月12日(木) 第1次給水制限(1998年以来)

(5)筑後川水系(福岡県、佐賀県)

筑後川水系については、減圧給水が各自治体で適宜開始されていますので、全体をまとめました。

①福岡県

②福岡市

  • 1月29日(木) 減圧給水を開始

  • 2月14日(土) 減圧給水の強化

③筑紫野市

④春日市(春日那珂川水道企業団)

  • 1月29日(木) 減圧給水を開始

  • 2月12日(木) 減圧給水を強化

⑤大野城市

  • 1月15日(木) 減圧給水を開始

  • 1月29日(木) 節水対策本部に移行

  • 1月29日(木) 減圧給水を強化

⑥太宰府市

⑦古賀市

⑧糸島市

⑨那珂川市(春日那珂川水道企業団)

  • 1月29日(木) 減圧給水を開始

  • 2月12日(木) 減圧給水の強化

⑩糟屋郡宇美町

⑪糟屋郡篠栗町

⑫糟屋郡志免町

⑬糟屋郡須恵町

⑭糟屋郡新宮町

⑭糟屋郡柏屋町

⑮福岡地区水道企業団

⑯福岡県南広域水道企業団

⑰佐賀県

⑱佐賀東部水道企業団

(6)佐賀県唐津市

唐津市上下水道局では、離島での貯水池の貯水率が著しく低下していることから、渇水対策本部を設置し、応急対策を実施していくこととしています。

【離島の2月2日現在の貯水率】
・加唐島 32%(渇水になる時期の見通し4月下旬)
・松島 83%(渇水になる時期の見通し7月上旬)
・馬渡島 95%(渇水になる時期の見通し6月上旬)
・向島 73%(渇水になる時期の見通し5月上旬)

(7)長崎県佐世保市

(8)長崎県対馬市

  • 2月12日(木) 渇水対策本部の設置(報道からの情報より)

5.まとめ

各地での渇水も深刻度を増してきています。豊川水系と筑後川水系はすでに減圧給水を実施し、高知市も給水制限が開始されました。
こういった深刻な状況となっている地域以外にも、徐々に進行している地域もあります。以下に2つの事例を記載していますが、全国的に主に太平洋側の降水量が記録的に少ない状況が続いていることから、これら以外にも本格的に渇水調整が必要となってくる恐れがあります。

【広島県福山市、府中市の例】
広島県の福山市と府中市では自主節水という形で農業用水が2月上旬から実施され、福山市の工業用水についても自主節水を行う状況が迫ってきています。

【山梨県上野原市の例】
山梨県の上野原市では、秋山西部簡易水道について、配水池の水位が低下していることから、2月13日より節水の呼びかけをしています。

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