[連載小説]第十三話 / 犬だけど何?野良犬の俺がホームレスのアイツに出会ってすみかをゲットする話 / 第二章スカイドッグスター⭐️バンド始動!
[連載小説]第十三話 犬だけど何? 野良犬の俺がホームレスのアイツに出会ってスミカをゲットする話 / 第二章スカイドッグスター⭐️バンド始動!
前回の話はこちら
ここまでのあらすじ
元捨て犬ビーグル犬『イヌ』の飼い主のばあちゃんが心臓の発作で倒れた。イヌの活躍でばあちゃんは救急搬送。
野良犬となったイヌは歌手の夢を持つホームレスの青年ソラと出会う。
意気投合しバディとなった2人。
寅造とともにホームレス生活から再スタートした。
老健施設の歌のイベントを大成功に終えたイヌは『ばあちゃんの匂い』に気づく。しかし中には入れない。
そこに別の懐かしい匂いが…!
第十三話
健太との涙の再会
「イヌ?…イヌなのか?!
もう会えないと思っていたよ…どこ行ってたんだよ…」
健太は、泣きながら俺をクシャクシャに撫で回した。
俺はシッポがちぎれるくらいにブンブン横にふった。
俺にも話したいことがいっぱいあるのに健太は俺の話がわからないんだよなあ…俺の方は、わかるのに…。
てか、俺の名前って「イヌ」で正解だったんだね!
健太がソラに話しかけた。
「で、君は?僕はコイツ…イヌの飼い主…あっ、『飼ってた』になるか…『佐藤健太』って言います。君が拾って育ててくれたの?」
「あ、はじめまして!オレ、ソラです!『朝比奈空』雪の日にコイツと出会って、それから一緒に暮らしているんだ」
それを聞いて健太は、ちょっと寂しそうな顔をした。
「なんか、僕の犬でなくなったみたいで寂しいけど……仕方ないな。
コイツを拾ってくれてありがとうございます。ばあちゃんが救急車で運ばれた時、いなくなったから、どうしているのか心配していたんだ…」
「おばあちゃんの具合はどうなの?コイツずっと心配していたんだ。…
あっ、それと、ここで『ばあちゃんの匂いがした』ってコイツが言ったんだけど、この施設に入所しているの?」
健太は、すっごく訝しげな表情でソラを見た…。
「何だよーお前さぁ、『イヌ』の話、わかるような言い方するな…」
「それな…簡単に言うと、オレね犬語わかるんだ。それでコイツからお前のことや、ばあちゃんの話聞いたんだ。
社長さんから、お前が譲り受けて、『ばあちゃん』が飼うようになったこと聞いたよ。お前福岡に転勤してたんだろ?」
「な、なんで知ってんの?マジかよ?!コイツに聞いたってこと?…なんか信じられない。え?!何だよー寂しいんだけど…なんで僕と喋れないのかよ!」
健太…そりゃ無理もない。ソラが特殊なんだ。たぶん。
健太は、納得いかないって表情してる…。
「ねえ、ソラ、『ばあちゃん』のこと聞いてよ!」
ソラはチラッと俺の方を向いて、うなずくと健太に尋ねた。
「で、君のおばあちゃんは、ここに入所してるの?」
「あ、ああ…そうなんだ。正式な入所じゃないんだけど…
入院してた病院から転院してリハビリでここにショートステイ。短期入院ってことでね…
あっ!ヤベ、面談の時間だ!じゃ、僕行かないといけないから、話は後でな」
「待ってるよ!ここで。後でな!」
健太は「OK!じゃ、後でな」
そう言って施設の中に入って行った。
「やったー!!ばあちゃん…ばあちゃん、無事だったんだ!!」
俺は喜びを抑えきれない。
施設の中に入れないことは、わかってたからついて行くのは我慢した。
とにかくばあちゃんが生きている!
ばあちゃんがここにいるんだとわかっただけで嬉しくてしょうがない。
「良かったなぁ」
ソラも目を真っ赤にして喜んでくれた。
俺たちは、健太が来るの待った。
第十四話に続く
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