🌙 相続学校 I‐4 数次相続って、どうなるの?ーお嫁さんは、相続できる?ー
📘 はじめて読む方へ
このお話は、相続をやさしく学ぶ「相続学校」シリーズのつづきになります。
前回のお話はこちら👇
👉 🌙相続学校Ⅰー3 代襲相続ってなに?〜光をつなぐ枝の授業〜
📚 相続学校シリーズ一覧はこちら
👉🌙相続学校シリーズ
【数次相続(すうじそうぞく)のお話】
夜の図書館の奥。
光る本棚のあいだから静かに流れた金色の粒が、そっと壁を開きました。
その先には――
天井の“月のかけら”がやわらかく揺れる 講堂 が広がっています。
黒板は夜空を切りとったように深く光を宿し、生徒たちは静かに席につきました。
レオくんの甲羅には、小さな光がちょこんと落ちています。
教授がふわりと羽ばたき、前へ進みました。
🦉「さあ、きょうは 数次相続(すうじそうぞく) のお話じゃ。」
🦉「これはな、前回学んだ 代襲相続(だいしゅうそうぞく) と比べてみると、とても分かりやすい。
まずは同じ家族の図を使って、2つの光の流れを見ていくぞ。」
補足じゃ💫
※今回の説明では、以下の前提で、おじいちゃんの財産を誰が相続するのか
考えていくぞ。
・おじいちゃんの子ども=お父さん1人
・おばあちゃんは、おじいちゃんより先に亡くなっている
📘1 まずは「代襲相続」を黒板で確認する
教授が羽先を黒板に向けると、家族を示す三つの光の粒がふわりと並びました。
亡くなる順番 お父さん→おじいちゃん
2 おじいちゃん (被相続人)
1 お父さん
孫
その上にやわらかく文字が浮かびます。
【亡くなる順】お父さん → おじいちゃん
「……お父さんが、おじいちゃんより先に死んじゃった場合なんだね。」
🦉「そうじゃ。この順番が代襲相続の前提になる。
では、おじいちゃんの財産が、誰に受け継がれるのか見ていこう。」
教授が“おじいちゃん”に触れると、ぽうっと光が灯ります。
光はお父さんには触れず、まっすぐ孫へ向かいました。
「……お父さんには光が来なかった。」
🦉「うむ。お父さんは先に亡くなっておるから相続人にはならん。
光は“孫”へ向かう。これが 代襲相続(だいしゅうそうぞく)じゃ。」
📗2 つぎに「数次相続」の前提を示す
黒板の光が一度消え、再び三つの粒が整列します。
亡くなる順番 おじいちゃん→お父さん
1 おじいちゃん (被相続人)
2 お父さん
孫
【亡くなる順】おじいちゃん → お父さん
「さっきと逆だ……!」
🦉「そう。これが数次相続(すうじそうぞく)の前提じゃ。
亡くなる順ひとつで、光の動きががらりと変わる。」
📕3 光の道が変わる瞬間
教授が“おじいちゃん”の粒に羽を添えます。
ぽっ。
その光はゆっくり下へ降りていき――
今度は お父さん の粒がふわっと光りました。
「さっきは光らなかったのに、光った!」
🦉「そうじゃ。おじいちゃんが先に亡くなると、
お父さんはいったん 相続人 になるのじゃ。」
📙4 ここから “お父さんの相続” が始まる
教授がさらにお父さんの粒に触れると、光がしっかり灯ります。
🦉「このあと、お父さんが亡くなると……
今度は お父さんの相続 が始まる。」
光はほどけ、
孫(お父さんの子)とお嫁さん(お父さんの奥さん)にぽっ、ぽっと灯りました。
「……一回お父さんで止まって、そこからまた始まるんだね。」
🦉「そのとおり。光が “いったんついてから、次へ渡る”。
これが 数次相続(すうじそうぞく) じゃ。」
レオくんは黒板を見上げたまま、そっと前足を光に重ねました。
🦉教授の補足
🦉「“お父さんの奥さん(お嫁さん)は、おじいちゃんの財産を相続できる
のか?”
これは、相談でも本当に多い質問じゃ。」
ゆうたが姿勢を正します。
🌱 代襲相続のとき
🦉「お父さん→おじいちゃんの順で亡くなっている時は、
相続人になるのは 孫。
お嫁さんは、おじいちゃんとは“血のつながり”がないので相続人にはならん。」
🌿 数次相続のとき
今度はお父さんの粒が光りました。
🦉「じゃが、おじいちゃん → お父さん→お母さん(お嫁さん)
という順で亡くなる場合には話が変わる。」
🦉「おじいちゃんの財産は、一度 お父さんが受け継ぐ。
そして“お父さんの相続” では、孫やお母さんが相続人になる。」
光が、孫とお母さんへ分かれていきます。
🦉「つまり、
おじいちゃん → お父さん → お母さん
という流れで、財産が動いていくことがある、というわけじゃ。」
「なるほど。順番で全然ちがうんだね。」
けんたは、深くうなずきながら言いました。
📋黒板にふわりと浮かぶまとめ
🌱 代襲相続(だいしゅうそうぞく)
亡くなる順:お父さん → おじいちゃん
お父さんは相続人?:❌ ならない
お嫁さんは、相続できる?:❌ できない
🌿 数次相続(すうじそうぞく)
亡くなる順:おじいちゃん → お父さん
お父さんは相続人?:⭕ いったん相続人になる
お嫁さんは、相続できる?:⭕お父さんの相続で可能になることもある
💫次の授業へ
教授はそっと羽を閉じました。
🦉「相続の光は、『だれがいつ亡くなったか』で流れ方が決まる。
その順番を記録しておるのが……そう、戸籍 じゃ。」
黒板の光がゆっくり消え、
天井の“月のかけら”が講堂を静かに照らします。
🦉「次からの授業では、この“光の流れ”を現実の世界で確かめるために、戸籍の読み方や、戸籍に関わる大切な制度を学んでいくぞ。」
教授は、ふわりと羽をとじながら続けました。
🦉「戸籍は少し複雑じゃからな。ゆっくり、何回かに分けて学んでいこうかの。」
やわらかな光が、教室にふわりと広がりました。次の一歩が、ゆっくりとひらいていきます。
🌸教授のまとめ
(代襲相続/数次相続)
① 代襲相続(だいしゅうそうぞく)
本来相続するはずだった人が、すでに亡くなっているときに、
その人の子どもが “かわりに” 相続人になる しくみ。
🌿ポイント
お父さんが先に亡くなっている → 孫がかわりに相続する
兄弟姉妹が先に亡くなっている → おい・めいがかわりに相続する
父母・祖父母(第2順位)では 代襲は起こらない
🌱やさしい整理
「先に亡くなっていること」が前提
相続は 1回だけ
相続人になるのは、亡くなっている人の “次の世代”
② 数次相続(すうじそうぞく)
ある人の相続が終わったあとで、
その相続人がさらに亡くなり、
もう一度相続が起こる場合。
🌿ポイント
① おじいちゃんが亡くなる → お父さんが相続人になる
② そのあとお父さんが亡くなる →
お父さんの相続として、孫やお母さんが相続する相続が 2回に分かれて 起こるのが特徴
🌱やさしい整理
「上の世代 → 下の世代」の順で亡くなる
一度目の相続(おじいちゃん)につづけて二度目の相続(お父さん)
そのため、結果的に
おじいちゃんの財産がお母さんにわたることもある
🦉「代襲相続と数次相続。どちらも“亡くなる順番”が変わるだけで、
しくみの動きがちがってくるんじゃ。
このふたつの違いがわかると、これから学ぶ 戸籍 の読み方も、
ぐっとわかりやすくなるぞ💫」
📘今回の相続学校に対応する登記コラムはこちら👇
👉📘 司法書士ママの登記コラム⑧ 数次相続ってなに?―“相続が2回おこる”ときのやさしい整理
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👉🌙相続学校 Ⅱ-1 戸籍① 戸籍ってなに?―家族の記録をひらく鍵ー
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プロフィール
🌿司法書士ママ|みか
平成19年司法書士試験合格。
売買・相続などの不動産登記や会社・法人登記に15年以上たずさわっています。
家族の物語とともに、法律を“絵本のようにやさしく”お届けしていきます🍃
🐢レオくんからひとこと
「ぼくも、まいにち けんたくん・ゆうたくんと まなびちゅう🐢💚」
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