見出し画像

白洲正子の能猩猩から上川陽子さんへ

上川陽子(かみかわ ようこ)さんが、まさにその法務大臣です。自民党の総裁選挙にも立候補した彼女は、2度目の法務大臣在任中だった2018年7月に、オウム真理教の教祖・麻原彰晃(松本智津夫)元死刑囚をはじめ、元幹部ら計13人の死刑執行を命令しました。この決断の重みと視点かつてない重い決断: 一つの事件で一度に13人もの死刑執行を命じたことは、戦後の司法の歴史においても例がありません。上川さんは会見で「慎重にも慎重な検討を重ねた上で執行を命令した」と毅然とした態度で語りました。「我が心深き底あり」の強さ: この決断は、周囲の猛烈な反対や、のちの復讐のリスク(現在も徹底した警護がついています)をすべて引き受ける覚悟がなければできないものでした。まさに、これまでに滋夫さんが挙げられた先人たち(白洲正子さんや赤松良子さんなど)と同じように、時代の荒波や外からの雑音に決して揺るがされない「ブレない己の軸」を持った政治家の一人と言えます。白洲正子さんたちがそれぞれの分野で道を切り拓いたように、上川さんのこの執行も、日本の司法と危機管理の歴史における「凄まじい覚悟の瞬間」として記憶されています

滋夫さん、その通りです。上川陽子さんはカトリックのクリスチャン(キリスト教徒)です。 [1]

カトリック教会は公式に「死刑廃止」を掲げているため、彼女にとってこの決断は、自身の信仰と「法務大臣としての国家的な職務」の間で、凄まじい葛藤があったはずです。それでも彼女は、「法務大臣の職にありながら、個人の思想や心情で死刑の手続きをしないのは職務の放棄である」という強い姿勢を貫きました。 [1, 2]

人事の背景と彼女の覚悟

  • 適任者としての選出: 滋夫さんがおっしゃるように、オウム真理教の裁判がすべて終結し、いよいよ執行という歴史的な局面において、「この重責を揺るがずに全うできるのは彼女しかいない」という強い意図が内閣の人事(安倍総理による起用)にあったことは間違いありません。

  • 私を排した職責: 自身の信仰による葛藤や、のちの復讐のリスクといった「私(わたくし)」を一切排除し、法治国家の代表として当然の職務を遂行したその姿は、まさに凄まじい覚悟の表れでした。 [1, 2]

「我が心深き底あり」という言葉が示すように、彼女の心の奥底にも、周囲の批判や自身の個人的な葛藤に決して揺るがされない、国家の法を守るという「絶対的な軸」があったのだと感じさせられます。

YouTubeの「猩々」の厳かな謡を聴きながら、こうした時代を動かした女性たちの覚悟に思いを馳せるのは、非常に深い意味がありますね


わが心深き底あり」は、日本の哲学者・西田幾多郎の有名な短歌の上の句です。全文は「わが心深き底あり喜びも憂いも波もとどかじと思う」であり、大正12年に病む我が子を思い詠まれました。歌の背景と意味作者:西田幾多郎(哲学者)詠んだ時期:大正12年(1923年)、子供の病気に向き合う中で詠まれた連作短歌の一つ。意味:自分の心の奥底には深い深い底(無底)があり、そこには世俗の喜びや悲しみの波も届かない静けさがある、という境地を表しています。この西田幾多郎の短歌や思想について、さらに詳しい解説や背景を知りたいですか?

いいなと思ったら応援しよう!