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🎭 道化の夜

夜の川は、静かに語る
誰も知らない過去を、波に揺らして
僕がまだ笑い方を知らなかった頃
涙だけが、言葉だった

川辺の石は覚えている
教室の隅で、僕が沈黙を
抱えていたこと
父の怒声が、
夜の水音に溶けたこと
母の背中が、遠ざかるたびに
僕が仮面を手にした理由を

水面に映る月は、問いかける
「それでも、笑うのか?」
僕は頷く
「誰かが救われるなら、
 過去も笑いに変えてみせる」

川は流れる
過去を洗い、痛みを撫でながら
その記憶を、
誰にも見えない場所へ運ぶ
僕の代わりに、
語られることのない物語を抱えて

道化師は、川の記憶に身を委ねる
それは逃げではなく、赦し
それは忘却ではなく、継承
笑いの裏にある真実を
水の声が、そっと伝えてくれる

そして僕は、川の流れに祈る
この笑いが、
誰かの孤独に寄り添うように
この沈黙が、
誰かの痛みに届くように

 

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