その車椅子、本当に優しさですか?
■ 善意で差し出された車椅子
旅行や外出の場面で、歩くのが少し大変そうに見えると、周囲の人が「楽だから」と車椅子を勧めてくれることがあります。なかには「乗らない」と伝えても、善意で持ってきてしまうこともあります。
しかし、実際に私はその車椅子に座らされ、骨盤に強い負担をかけ、歩行力を失うほど体を壊してしまいました。
■ 善意が裏目に出る理由
• 歩行の機会を奪う
車椅子に座ってしまうと、足を使わなくなり筋肉は急速に衰えます。歩ける人ほど、この影響は大きく出ます。
• 骨盤や腰への負担
座面や背もたれが合わない車椅子では、骨盤が後ろに倒れ「仙骨座り」となり、腰や股関節に強いストレスがかかります。
• 振動の直撃
道路のガタガタは足で吸収できず、骨盤に直接伝わります。痛みや疲労の原因になるのです。
つまり、「良かれと思って差し出す車椅子」が、逆に相手の体を壊してしまうことがあるのです。
■ 本当に必要なサポートとは?
相手を思うなら、
• 一歩でも自分の足で歩けるように見守る
• ペースが遅くても寄り添って待つ
• 休憩を一緒に取りながら進む
ことの方が、体を守る支援になります。
杖や車椅子はあくまで「必要な場面の補助」であって、「周囲の安心のため」に無理に使わせるものではありません。
■ 私が学んだこと
便利な道具は人を助けることもありますが、使い方を誤ればその人の未来の健康を奪う危険があります。
だからこそ、相手の意思を尊重し、その人の体を守る選択をすることが、真のサポートだと学びました。
■ 終わりに
「車椅子を差し出すこと=優しさ」ではありません。
本当に優しい行動とは、その人が自分の力を使い続けられるよう支えることなのです。
