PER6倍×最高益更新×来期も最高益予想という三拍子が揃った中型株が34社もある──株探スクリーニングを読んでばんこくが確信した「市場のミスプライシング」
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2026年6月14日、株探(かぶたん)がオモロイ特集を出してきた。
「利益成長"青天井"銘柄リスト 総集編 第3弾」や。2026年1〜3月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期通期でも最高益見通しを出している中型株(時価総額700〜1,600億円)が34社、ズラリと並んでる。
ばんこくはこのリストを見た瞬間、思わず「うわ、これおもろい」とつぶやいてしもたわ。なんでかって、最高益を出しただけやない。来期もまた最高を更新するという「二段構え」の条件を満たした銘柄だけが選ばれてるからや。一時的な特需じゃなく、事業構造として利益が積み上がっとる証拠を示した会社だけが入っとる。
しかもリストを見てみると、予想PERが6〜8倍台の銘柄がゴロゴロしとる。最高益を更新してるのに、やで?PER6倍で最高益更新・来期も最高益予想──これが放置されとるのは、市場が「地味な中型株は見ない」という習性のせいやな。
ばんこくが以前から注目してきたJIA(7172)が上振れ率28.8%・PER9.7倍で6位にランクインしとる。これは嬉しかったわ。投資判断の根拠がまた一つ積み上がった。
今回はこの株探スクリーニングをばんこく目線で読み解いていく。34社の傾向・注目銘柄・実際にどう使うかまで整理するで。
【この記事でわかること】
・株探「青天井銘柄リスト」の設計思想と34社の全貌
・テーマ別・PER別の傾向分析と注目すべきセグメント
・ばんこくが実際にこのリストをどう活用するか
【この記事はこんな人におすすめ】
・決算シーズン後に「本当に強い中型株」を効率よく把握したい人
・バリュー×グロースのハイブリッド視点で銘柄を探したい人
・JIAやフィックスターズなど個別銘柄の動向が気になる人
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・JAC(2124)配当4.4%は今が買い場
・JIA(7172)配当利回り5.27%の急落割安株
・フィックスターズ(3687)PBR13倍は高いか|キオクシアで稼ぎ、量子コンピュータで化ける会社の評価軸
・『良い決算なのに売られる』|株価の真実
・ばんこく式 配当投資の羅針盤|利回りだけで買うな!
第1章 株探「青天井スクリーニング」の設計思想
1-1. 「四半期最高益×今期も最高益予想」という二段構えの厳しさ
今回の株探特集は、条件設計が非常に厳格やと感じた。
まず2026年1〜3月期に「全四半期ベースの過去最高益を更新」していること。これは単純な前年比増益ではなく、2003年以降の全四半期で一番高い利益を出した、ということを意味する。つまり「過去に何があっても今が一番稼いでいる」という事実を問うとる。

さらにそこから会社側が「今期(通期)もまた過去最高益を見込む」計画を開示していること。この二段構えが通過基準になっとる。
「最高益を出した」だけでは入れない。「また超える」と会社が言っていること、これが追加条件になっとるわけや。この設計は非常に理にかなっとる。一時的な特需・為替の追い風・コスト削減の一過性効果で最高益を出しただけの会社と、事業の構造的な競争力が高まって最高益を出した会社を、「来期予想」で峻別しとるからや。
さらに「2025年4月以降に上場した銘柄を除く」という条件もある。歴史の浅い銘柄は比較期間が短く、「過去最高益」の意味が薄いからや。ちゃんと長期データで評価できる会社だけが対象になっとる。
1-2. 時価総額700〜1,600億円という「個人が戦える帯域」
今回の第3弾は時価総額700億円以上1,600億円未満の中型株が対象や。
この帯域はばんこくが長年注目してきたゾーンとも重なる。機関投資家の大型ファンドは流動性制約から一定規模以上でないと買いにくい。一方、超小型株のように情報が乏しいわけでもない。個人投資家が本来的に優位に立てる、ある意味でブルーオーシャンのゾーンや。
株探の第1弾(時価総額5,000億円以上)と第2弾(1,600〜5,000億円)に続く第3弾として、今回の700〜1,600億円帯が公開された。3弾合計で100社超になっとる。全弾を合算すれば、サイズを問わず「今最も業績が積み上がっている会社」の一覧として使える強力なデータベースになる。
1-3. 34社全銘柄一覧(2026年6月14日 株探データ)
株探の発表した34社の全銘柄を、1〜3月期の過去最高益比上振れ率順に列挙する。あわせて今期予想PERを記す。
データセクション(3905)上振れ率323%・PER16.7倍
朝日工業社(1975)上振れ率69.0%・PER10.9倍
日本アビオニクス(6946)上振れ率53.9%・PER17.5倍
レスター(3156)上振れ率45.8%・PER12.4倍
ジーテクト(5970)上振れ率30.0%・PER6.8倍
JIA(7172)上振れ率28.8%・PER9.7倍
フィックスターズ(3687)上振れ率27.7%・PER36.6倍
GLテクノHD(255A)上振れ率24.2%・PER14.3倍
守谷輸送機(6226)上振れ率23.1%・PER17.2倍
JAC Recruitment(2124)上振れ率22.4%・PER15.9倍
テクマトリックス(3762)上振れ率21.2%・PER13.3倍
図研(6947)上振れ率16.8%・PER16.7倍
四電工(1939)上振れ率16.4%・PER13.5倍
文化シヤッター(5930)上振れ率16.3%・PER10.1倍
プレミアグループ(7199)上振れ率15.1%・PER10.7倍
ジョブズ(5036)上振れ率13.6%・PER9.7倍
新日本建設(1879)上振れ率12.3%・PER7.5倍
佐藤商事(8065)上振れ率11.9%・PER9.9倍
東光高岳(6617)上振れ率11.8%・PER11.3倍
ホーチキ(6745)上振れ率11.4%・PER15.9倍
イトーキ(7972)上振れ率10.6%・PER10.8倍
エスコン(8892)上振れ率10.6%・PER7.6倍
建設技術研究所(9621)上振れ率8.4%・PER10.3倍
オークネット(3964)上振れ率7.5%・PER16.8倍
サイボウズ(4776)上振れ率5.8%・PER14.2倍
日伝(9902)上振れ率5.2%・PER13.8倍
クオールHD(3034)上振れ率4.9%・PER9.2倍
ASBマシナリー(6284)上振れ率4.1%・PER14.5倍
一工薬(4461)上振れ率3.8%・PER17.0倍
ケイアイスター不動産(3465)上振れ率3.1%・PER6.8倍
PAコンサルティング(4071)上振れ率3.1%・PER21.8倍
日本電技(1723)上振れ率2.6%・PER16.2倍
都築電気(8157)上振れ率2.5%・PER12.4倍
ダイトロン(7609)上振れ率0.9%・PER13.9倍
第2章 34社のテーマ別・業種別傾向
2-1. AI・データセンター・半導体インフラ関連──爆発的な変容が起きている
上振れ率トップのデータセクション(3905)は323%という桁外れの数字を叩き出した。
AIデータセンター向けクラウドサービスの急拡大が主因で、2026年3月期の売上高は前期比で約10倍規模に膨らんだ。この銘柄は1〜2年前まで赤字続きだったことを考えると、事業の質が根本的に変わったことがわかる。
GLテクノHD(255A)は半導体製造装置向け石英ガラスという素材で、AIインフラ需要の川上に位置する。フィックスターズ(3687)はソフトウェア高速化という領域でキオクシアを主要顧客に持ち、量子コンピューターというもう一つのテーマも重なる。
この3社の共通点は「AIそのものではなく、AIを動かすインフラ・ツール・素材の供給者」であることや。テーマの恩恵を受ける位置が需要の変動に対して安定的で、かつ市場の天井がまだ見えない段階にある。

2-2. 防衛・電力インフラ関連──国策予算が業績を下支えする安定感
日本アビオニクス(6946)は防衛予算の高水準継続を背景に、情報システム事業の受注が拡大して3四半期連続の四半期最高益を達成した。今期は6期連続最高益を計画し、配当も増配方針を示しとる。
朝日工業社(1975)はデータセンター・半導体工場の空調・衛生工事が主力で、4期連続最高益を見込む。東光高岳(6617)は変電・配電機器で、電力インフラ老朽化更新の受注が継続拡大しとる。
この3社はいずれも「国策予算・インフラ投資」という資金の流れが直接業績に入ってくる構造や。受注残高が積み上がることで、数年分の業績の可視性が高まるという特性がある。
2-3. 建設・不動産・内需関連──地味だけど最高益更新の実力銘柄群
新日本建設(1879)、四電工(1939)、ケイアイスター不動産(3465)、イトーキ(7972)、文化シヤッター(5930)など内需系の銘柄がリストに多数入っとる。
PERを見ると、ジーテクト(5970)6.8倍・ケイアイスター不動産(3465)6.8倍・新日本建設(1879)7.5倍・エスコン(8892)7.6倍と、PER7〜8倍台で最高益更新という銘柄が目立つ。
「建設・自動車部品・不動産という業種はもともとPERが低い」という市場のクセが働いとる。さらに時価総額700〜1,600億円という帯域は機関投資家が積極的に買いにくいサイズでもある。この「業種割引×サイズ割引」のダブルで放置されとる銘柄群の中に、実は最高益更新連続の実力銘柄が混じっとるわけや。
2-4. 人材・IT・サービス系──安定成長の積み上げ組
JAC Recruitment(2124)、テクマトリックス(3762)、サイボウズ(4776)、オークネット(3964)、プレミアグループ(7199)、建設技術研究所(9621)がこのカテゴリや。
JACはかつてばんこくが記事で取り上げた銘柄でもある。海外人材紹介に強みを持ち、企業のグローバル展開ニーズを取り込んでいる。今回のリストでも22.4%の上振れ率と通期7.6%の最高益上振れ予想を持っており、着実な成長が続いとる。
サイボウズはグループウェアのサブスク化が安定した収益基盤を作っており、PER14.2倍は成長性に対して抑制された水準や。
第3章 ばんこくが注目する3銘柄の読み解き
3-1. JIA(7172)──配当付き成長株として引き続き注目
ばんこくがかねてより注目・保有してきたJIAが今回のリストで6位にランクインした。
上振れ率28.8%・今期通期予想上振れ18.3%・PER9.7倍という数字が揃っている。リース保証・小口ファイナンスという事業は、景気感応度が低く安定的なキャッシュフローを生み出す。今期の経常利益予想196.7億円は過去最高を大幅に更新する計画や。
株探のスクリーニングという外部のお墨付きが入ったことで、業績の連続性が改めて確認された形になる。配当利回りの水準を保ちながら利益が伸びていくという、ばんこくが理想とする成長パターンに近い銘柄として引き続き観察を続けていく。

3-2. フィックスターズ(3687)──量子×AI高速化の複合テーマ、最大の上振れ余地と最大のリスクが同居
フィックスターズは今回のリストで上振れ率27.7%・PER36.6倍という34社中最高のバリュエーションを示している。
ばんこくは以前にこの銘柄を詳しく分析した記事を書いた(関連記事参照)。ROE25.98%・自己資本比率83.6%・10期連続黒字というファンダメンタルズの質は、量子関連銘柄の中で頭一つ抜けとる。キオクシアという超優良顧客を抱えながら、IBM100億ドルの量子投資宣言という外部カタリストも重なっとる。
一方でPER36.6倍はテーマ期待値がかなり先取りされた水準でもある。今回の「最高益更新×来期も最高益予想」というスクリーニング通過は業績の裏付けとして評価できるが、量子テーマの鮮度管理が株価を左右する局面が続くことに変わりない。
3-3. データセクション(3905)──事業の変容が急速すぎて評価が難しい
上振れ率323%という数字はインパクト抜群だが、裏返すと「ベースが低い段階での急拡大」でもある。
AIデータセンターサービスで世界最大規模クラウド事業者向け案件が寄与したという構造は、その案件の継続性・拡大次第でまた大きく業績が変動する可能性がある。今期予想PER16.7倍は急成長企業としては抑制された水準に見えるが、変動の激しさをどう評価するかで判断が分かれる。
「追いかけるより、業績の安定性を次の決算で確認してから判断する」という姿勢が、ばんこくのスタイルには合っとる。
第4章 スクリーニングとして使うための3つのポイント
4-1. 上振れ率の大小だけで序列を決めるな
上振れ率が大きい銘柄ほど過去最高のベースが低かった可能性がある。逆に上振れ率が小さくても、もとから高い水準にある上に積み上げた銘柄もある。
例えば新日本建設(1879)は上振れ率12.3%だが、1〜3月期の四半期経常利益は95億円超という高い絶対水準にある。四半期で95億円を稼ぎ続けながらさらに12%積み上げているのと、数億円から323%急増したのとでは、事業の安定性という意味で評価が変わってくる。
スクリーニングを使う際は「上振れ率」と「利益の絶対水準」と「事業の安定性」の三点を組み合わせて見ることが重要や。
4-2. 「今期も最高益予想」の保守性・積極性を見極める
日本企業の通期計画は保守的なことが多い。四半期の上振れ率が高いほど、期中に上方修正が出る蓋然性が高まる。
今回の34社のうち、四半期上振れ率が10%超の銘柄は上方修正候補として特に注目しておく価値がある。一方、今期通期予想の上振れ率が0〜2%台の銘柄(ジーテクト・東光高岳等)は、会社が慎重な計画を立てているのか成長の踊り場にあるのか、両方の可能性を検討する必要がある。
4-3. 増配と組み合わせたスクリーニングがばんこくスタイルに近い
今回のリストの中で増配方針を明示しているのは日本アビオニクス(6946)・レスター(3156)・フィックスターズ(3687)等が確認できる。
「最高益更新×増配予定」という組み合わせは、ばんこくが重視する「増やさなくていい、減らさなければいい」というコアポートフォリオ軸との相性が一番良い。配当が上がりながら利益が拡大していく銘柄は、長期保有の基盤になりやすいからや。
JIA(7172)はこの観点でも有力候補の一つとして継続観察中や。

第5章 第1弾・第2弾との合算でさらに使いやすくなる
5-1. 3弾合算で「全時価総額帯×最高益更新」の横断スクリーニングができる
株探は今回の第3弾(700〜1,600億円)に加えて、第1弾(5,000億円以上・2026年6月7日公開)と第2弾(1,600〜5,000億円・2026年6月11日公開)も公開済みや。
3弾合計で100社超になる。これを全部合算してテーマ別に並べ直すと、「AIインフラ関連で最高益を更新している会社の全サイズ一覧」「防衛関連で業績が積み上がっている会社の比較」という切り口が可能になる。
大型株と中型株が同じテーマで並ぶとき、バリュエーションの格差が見えてくる。格差があれば「中型株がいずれ評価される余地がある」という仮説が立てやすくなる。
5-2. 次の決算(7〜8月)への布石として今ウォッチリストに入れる
今回の34社の多くは、次の四半期決算を2026年7〜8月に発表する。
「1〜3月期に最高益を出した会社が、4〜6月期にどれだけ積み上げたか」が次の焦点になる。特に今期通期予想に対する進捗率が1Q終了時点で30%超なら、通期計画の上振れ修正が視野に入る。
今のうちにこの34社をウォッチリストに入れておくことは、7〜8月の決算シーズンに向けた効率的な準備になる。
5-3. PER10倍以下×最高益更新銘柄を「忘れられた実力株」として監視する
今回のリストで特に目が行くのが、PER6.8倍のジーテクト(5970)とケイアイスター不動産(3465)、PER7.5倍の新日本建設(1879)やな。
最高益を更新し来期も最高益を予想している企業が、PER7倍前後に放置されとる。「業種のセクター割引」と「サイズの割引」が重なった結果としての低バリュエーションや。
しかし利益の裏付けがあるなら、いつかその割安が解消されるタイミングが来る。ばんこくが「増やさなくていい、減らさなければいい」という哲学でコアポートフォリオを組む観点では、「誰も見ていない段階で持ち続けて、評価されるのを待つ」という投資が最も相性が良い。このゾーンの銘柄は次の決算を確認した上で改めて検討したい。
第6章 ばんこくの個人的見解
今回の株探スクリーニングを読んで、改めて感じたことが二つある。
一つ目は「最高益は点ではなく線で見ろ」ということや。一時的に最高益を出した会社と、四半期ごとに最高益を更新し続けている会社では、投資する意味がまったく違う。今回のスクリーニングは「来期もまた最高益予想を出している」という線の確認を要件にしとることが、設計として優れとると感じた。
二つ目は「地味な中型株に宝が埋まっとる」という確信がまた強まったことや。PER6〜8倍で最高益更新中という銘柄が34社のうち複数含まれとるのは、市場のミスプライシングがまだ残っとることを示している。大型株・話題株に集中する資金フローの中で、中型株の実力銘柄が無視されとる局面こそ、長期投資家に有利な仕込み機会になりやすい。
JIA(7172)はばんこくのポートフォリオで保有継続中の銘柄で、今回のランクインは投資判断の裏付けとして機能した。フィックスターズ(3687)については詳細分析記事を既に書いとるが、今回の最高益スクリーニング通過で業績の裏付けが一つ積み上がった形になる。
どの銘柄も、次の決算(7〜8月)での進捗確認が最初のチェックポイントになる。このリストをウォッチリストに入れて、決算ごとに精度を上げていくのが、ばんこく流の使い方や。
第7章 Noteメンバーシップのご案内
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第8章 免責事項
本記事はばんこく個人の見解であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。記事内の数値・情報は株探(かぶたん)の2026年6月14日付特集記事および各種公開情報をもとにしていますが、正確性を保証するものではありません。投資の最終判断は、必ずご自身で企業の決算資料・適時開示等をご確認の上、行ってください。
📅 2026年6月15日
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— ばんこく|365連休 (@lukehide) September 27, 2025
もう無理に増やさなくて良いの。
あなたは欲張りだから、危ない株に手を出しては、お金をなくすのよ。
そんなに先は長くないんだから、高配当株に全ツッパで配当金で生きれば良いのよ。 https://t.co/6ATZw1LeNV pic.twitter.com/Xl2iKCwzUp
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