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【ぼくの超日常#03】タイムトラベラー

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冬の寒い時期はとにかく布団が気持ちいい。それが休日の朝なら尚更である。この地上の楽園・布団を捨てて、明らかに寒いと分かっているリビングになぜ行くことができようか。
無理である。

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その日は初冬、土曜の早朝。
寝室の窓から差し込む薄ぼんやりした光は、今朝が晴天であることを示すとともに、放射冷却によって寒い朝であることも主張してくる。
自分は布団の中で本能で悟る。

あぁ…もうこのまま布団と一体化すべきだ。
排便という自然の圧力が掛かるその時まで、決してここを離れまい。もうおれは布団と一生を添い遂げることを決めたのだ。病める時も健やかなる時も、布団の中で寝ることを誓いますか?


誓いマッスル。


そう心の中で呟いて、現在の時刻を一応確認しておく。

05:23

おいおい。まだ全然早朝じゃねぇか!
こんな時間にふと目が覚めてしまった自分が恐ろしい。これが夏場なら余裕で今起きるが、今は冬だ。冒頭に述べた通りなのでまだ寝る。
まぁさすがにずっと寝ていると土曜日がもったいないから、そうだな…1時間もすれば妻も起きるだろうし、それに合わせたタイミングで起きるとしよう。そうしよう。

ん?しかしこうして頭の中で色々考えていたら、さっきは気付かなかったけど、なんか1階のリビングの方からカチャカチャ食器の音がするな。ひょっとすると妻はもう起きているのかもしれない。おぉ…マジか。すごいよマイワイフ。

ん?いや待てよ。さらに耳を澄ませてみると、子どもの声も聞こえる気がするぞ。なんてこった。子どももこんな早い時間に起きちゃってるのか!?信じられない。アン、ビリィーヴァヴォーだ。
おれは先ほどの誓いがあるから絶対6時半までは起きんぞ!なんとしてでもこの楽園を死守するのだ!そう思っていたときに、同報無線が鳴った。

いつも聴き慣れた、とあるクラシック曲のワンフレーズが聞こえる。しかし、おれはここで妙な違和感を感じた。

おかしいな。

同報無線でこの曲が流れるのは朝7時だ。今は遅く見積もってもまだ5時40分くらいのはず。どう考えたっておかしい。

ガバッと起きて時計をみると、

07:01

ファッ!?

さっき5時23分だったじゃねぇか!そんな一瞬で時間が経つはずなかろうに!ん?まてよ……
まさかおれ、タイムトラベル的なことしちゃった感じか!?


─── そんな自分のスーパーパワーに気付いてしまった土曜の早朝の話。


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ぢぇぃ 100円→今日のコーヒーを買う。 500円→1時間仕事を休んで何か書く。 1,000円→もの書きへの転職をマジで考える。