丹内騎手×カルプスペルシュ~人馬の偉業かかる函館開幕週
●洋芝1200mのスペシャリスト
いよいよ明日から北海道開催がスタートします。重賞第一弾は土曜日に行われる『函館スプリントS』。私が注目しているのはカルプスペルシュ(牝4)です。
以前の記事👇でも取り上げていますが、2歳夏の函館でデビュー戦を飾り、これまで全4勝すべてが北海道という現役屈指の洋芝巧者。早い段階から今回のレースに照準を定めてきたはずです。
北海道開催の戦績
函館芝【3・0・0・1】
札幌芝【1・0・1・0】
総 計【4・0・1・1】
勝ち鞍は『2歳新馬』(函館芝1200m)、『3歳以上1勝クラス』(函館芝1200m)、『HTB杯2勝クラス』(函館芝1200m)、『TVh賞3勝クラス』(札幌芝1200m)。まさに洋芝1200mのスペシャリストです。負けた2戦は重賞で『函館2歳S』5着、『キーンランドC』3着。
昨年の『キーンランドC』は昇級初戦、+20㎏の重め残り、不利な大外枠という条件が重なりながらも勝ち馬パンジャタワーとは0.2秒差。2着ペアポルックスとは0.1秒差。ペアポルックスはその後、今回上位人気が予想されるレイピアを下して『オーシャンS』を勝利。カルプスペルシュとレイピアは、そう差はないはずです。
前走『愛知杯』は11着と大敗しましたが、明らかに距離が1ハロン長かったと思います。なぜなら2歳時の『ファンタジーS』(1400m)も11着。一方、1200m戦に関しては一度も掲示板を外したことがないほど成績が安定しています。
●北海道5勝の壁を越えて
今回は快速馬のインビンシブルパパとピューロマジックの参戦で、テンが早くなることが予想されます。2頭の後ろ、3~4番手の好位で脚を溜められれば直線で突き抜けるようすが目に浮かびます。
これまでコンビを組んできた横山武史騎手はレイピアに乗りますが、北海道開催で頼りになる丹内祐次騎手をおさえたのは心強いです。丹内騎手は昨年の当レースで10人気のドンアミティエを3着に持ってきました。函館出身だけに地元の重賞はとくに気合が入るはず。
また、血統背景も魅力。過去6年、昨年を除いてロードカナロア産駒がオール連対。カルプスペルシュの父はシュヴァルグランですが、母父はロードカナロア。素晴らしいスピードは母父から受け継がれたのでしょう。
もし勝てば本馬だけでなく、村尾賢二オーナーも重賞初制覇。そして、丹内騎手にとっては函館の重賞完全制覇という偉業がかかっています。今年は有力馬の一頭に乗るだけにチャンスは充分。決めたいと強く思っているのでは。
カルプスペルシュにとっては北海道開催5勝目がかかる一戦でもあります。👇の記事で書いていますが、5勝の壁は高く、しかも重賞勝ちを含むとなると簡単ではありません。それが牝馬での達成となると、これまで数頭のみの快挙。長く語り継がれる「洋芝の女王」を目指し、ぜひ頑張ってほしいです。
開幕週かつ好天が予想されるので、レコード決着になった昨年に匹敵する時計が出るかもしれませんね。
【レースを終えて……】
朝はスコールが降り、酷い天気でした。終わってみれば実績上位のピューロマジックが展開にも恵まれて完勝。2位はやや重馬場が得意そうなエーティーマクフィ。初ブリンカーのカルプスペルシュは内にもたれていました。ただ、間違いなく洋芝は得意な馬なので、次はよい馬場で巻き返しを期待しています!
