44歳ワーママ、短期離職からの再挑戦④
前回までのあらすじ
今回のお話は、下記投稿の続きです。
前回までのあらすじが気になる方は、ぜひご覧ください☆
12年勤めた会社を退職し、転職した会社は1ヵ月でクビに
12年勤めた会社では、正社員として、営業事務、経理、カスタマーサポートなど、バックオフィス業務全般を担当していた。
はじめは、業務量の多さと業務範囲の広さ、スピードに圧倒され、毎日必死で業務をこなした。次から次に増える業務にも文句を言わずに、むしろ前向きに、積極的に対応した。
そうすることで、社内外の関係者の方からも一定の信頼を寄せてもらえるようになり、信頼貯金も貯まった。さらに、退職前の2年間は、主任にもなり、管理職経験もできた。
会社は、コロナをきっかけに、「東京にある本社」以外の支店オフィスを閉鎖したため、支店で働いていた私は、自動的かつ半永久的にフルリモート勤務となった。
(3)12年勤めた会社を退職した理由は何だったのか?
「正社員×フルリモート×管理職」という、一見よさげな状況で、なぜ退職したいと思ったのか?
<その1>
心身ともに健康でいられるか不安になった
「心身ともに健康でいられないかも」と思った理由は下記の通り。
・残業が月平均45時間ある。
ワーママで時短勤務制度を利用している私の実働は、6時間/日だったが、
ほぼ毎日、8時間/日 仕事をしていた。
会社の業績が低迷していたため、打開策として、
・商品開発と見切り発車での販売開始
・販売ルートの新規開拓
・会社内の組織変更と部署をまたぐ人事異動
年に数回、繰り返していた。
そんな中での私の業務は、ざっくり下記の通り。
・社内外の商品オペレーション管理と調整
・カスタマーサポート、トラブル対応
・新規商品や新規販売ルートのフロー構築と調整
・新人スタッフの受け入れと業務レクチャー
・主任として管轄するチームの既存業務の進行管理と労務管理
・チームのメイン経理担当者としての経理実務
・システム開発補助(新システムの要件定義とテスト運用など)
新商品の開発と販売開始にはトラブルがつきものなのだが、
業績低迷からのV字回復をしたい会社としては、次から次に新商品を開発し、未完成のまま販売開始してしまうため、必然的に一定数のクレームが発生してしまう。
組織変更や人事異動も頻繁に行われるため、商品開発の打ち切りや方針転換、社内責任者の変更も頻繁に発生し、現場をまとめている私にとっては、何を軸に考えて動けばよいのか迷う日々が1年弱続き、頭も身体も酸欠状態になった。
新人スタッフを受け入れて業務を教えても、1、2カ月もしないうちに、その新人スタッフが他部署への異動を命じられるため私のチームは欠員状態となり、業務量に対して圧倒的に人が足りず、慢性的な人員不足が解消されることはなかった。
もちろん、業務の見直しやDX化、他部署への業務移管も積極的に行った。
それでも、次から次に降ってくる業務とトラブル対応は終わりが見えず、
全体的な業務量が減っていく実感は全く持てなかった。
幸い、私が主任として管轄していたチームでは、自主退職するメンバーはいなかったが、他部署では、毎月数人の退職者が発生し、1年間で会社全体の社員数の3分の1*くらいの入退社が発生していたように思う。
(*100人の社員がいる会社で、1年間の入退社が30人。というイメージ)
せめて、自分のチームメンバーは「心身を健康に保って仕事をしてほしい」と思い、タイミングを見ながら各メンバーとの1on1を行い、チームメンバーの心身バランス悪化やモチベーション低下を防止しようと、自分にできる最大限の努力をした。
<その2>
「フルリモート」の障壁に直面した
私はフルリモート勤務で、下記デメリットに直面した。
・オフィスに出社しているメンバーと対面で直接会話することができず
状況によってはコミュニケーションコストがかかる。
・オフィスに出社している人たちの状況や温度感が分かりづらいことがある。
・仕事を頑張っても、頑張りが上司に伝わりづらく、期待する人事評価につながりにくい。
・ネット環境が不安定になると、やり取りが中断したり、情報把握が遅れることがある。
・運動不足になり、ほぼ一日同じ姿勢で座ったままになる。
・食事のタイミングや内容がテキトーになる。
・業務時間の前後や休日に、サービス残業してしまう。
ただ、フルリモートには下記のようなメリットもある。
・通勤の負担がない(夏の暑さや冬の寒さからの防御、通勤時間がない)
・仕事の休憩時間に、育児や家事ができる。(仕事中は仕事に全力投球!)
・子供や家族の急な体調不良に対応しやすい。
今、考えると、ワーママにとっては、フルリモートほどありがたい働き方はないように思えるのだが、いっこうに減ることがない業務の山につぶされそうになっていた私は、「どこかへ逃げたい」という思いばかりが強くなっていた。
<その3>
会社の将来性への不安があった
上記<その1>の内容からお察しいただけると思うが、会社の将来性は安泰とは言えない状況だった。
会社は、2018年と2021年、それぞれに早期退職者を募集し、多くの社員が退職していった。そのあとも、退職連鎖が続き、多くの部署で慢性的な人員不足や業務の押し付け合いがあり、社内は混沌(こんとん)としていた。
部署間で対立する場面も珍しくなく、部署を超えた人間関係もあまり良くなかった。
2024年には、会社の社長から全社員に向けて「会社の資金繰りが厳しい状況にある」との情報も共有され、私も「会社が倒産して、解雇されたらどうしよう。」と不安になった。
<その4>
社内にロールモデルがいなくなった
社員の退職が止まらない会社で働き続けて12年。
私もたくさんの先輩や同僚、後輩を送り出し、いつの間にかベテラン中堅層のひとりとして社内で頼られる存在になっていた。
残ったベテラン中堅層の社員の方々の顔を思い浮かべると、余裕がなく必死で悲壮感を感じる。仕事ができる人にはたくさんの業務が次々にのしかかっているし、役職付きで中途入社した人は、人情も人望もなく無理やり結果を出して自分の評価と実績を上げることしか考えていないし。
どちらのベテラン中間層のもとで働く一般社員たちも、頻繁な会社の方針転換により、二転三転する自分たちの業務方針に翻弄され、やる気を失っていた。
この会社には、生き生きと仕事をしている人がいない。
「この人のもとで仕事がしてみたい!」と思える人がいない。
それどころか、私も数年後は、そんなベテラン中堅層の渦に巻き込まれるのか?と思うと、悲しくなった。
<その5>
人事評価制度が崩壊していた
頻繁に会社の経営陣、役職者、組織などが変わると、会社のルールが見直され変更になることも多かった。
私が在籍していた12年の間、人事評価制度は、少なくとも5回は変わった。
私はもともと「日々の業務を誠実に着実にやれば、人事評価は後からついてくる。」と思っており、実際に、これまで悪い評価を受けたこともないため、淡々と日々の業務をこなすことに集中していた。
膨大な業務と責任に精一杯向き合う日々。年一回の人事評価の時期が来た。
人事評価の結果について、その時の上司から説明があったのだが、
”会社に対して業務で大きな貢献をした人”も”能力不足で足を引っ張った人”も同じ評価だったため、さすがに納得できないと思い
「どのような人事評価制度をもとに出された結果なのか?」を上司に質問した。
残念なことに、その上司は、人事評価制度について把握しておらず、気づいたら、「お試し案の人事評価制度をもとに、今回の人事評価がされていた。」との回答だった。お試し案って…どういうこと?
お試し案であれ何であれ、すでに人事評価の結果をもとに、
まず、「役職者会議で昇給対象者の承認」がされ
そして、「取締役会で昇給対象者の昇給額が承認」されたということで、「もう、今回の人事評価結果は変更できない」とのこと。
「上司が把握していない人事評価方法での評価って、どういうこと?」
「一年に一回の昇給のチャンスなのに、正当に評価されていないの?」
私は唖然とし、涙を呑むしかなかった。
「このまま、この会社で頑張っても報われないかもしれない」という思いが強くなった。
以上のような理由から、12年勤めた会社を退職しようと思った。
「人生一度きり。せっかくだから、色々経験してみたい。」
あとがき
今考えると、「色々経験してみたい」という点については、
退職後に、別の意味で実現できたことになるのですが、その代償は想像以上に大きかったです。
今回もここまでお読み下さり誠にありがとうございます!
次回は(4)次の転職で手に入れたいことは何か?
について書く予定です。
