とうとう萩に行きました③~古民家巡り202603
その2からの続きです。
旅の醍醐味は迷うこと
萩2日目になりました。
早朝の町を散歩したかったのですが、前日の移動の疲れで早起きできませんでした。
外を歩いている人は誰もいません。ランナーがひとりふたり走っていくだけの、静かな日曜日です。
ロビーにいると、参加者のトワさんが外からやってきました。私と違って早起きできたようです。
萩に興味ありのメンツがそろった今回のメンバーの中でも、特にこの方は「萩が好き!住みたい!」と言って、会った時からずっとキラキラしています。
部屋の窓から見える山が、菊ヶ浜海岸から見える指月山だと思い、海へ行こうと地図も見ずに歩き始めたら、全然違う方向だったそうです。あっちでもない、こっちでもないと迷いながら、ようやく帰ってこられたとのこと。
見知らぬ街角で迷うのは旅の醍醐味!朝から満喫していますね。
夏みかん王国
全員が集合したので、朝食を食べに外に繰り出します。
石壁の向こうに夏ミカンがたわわになっているのが見えます。
昨日の夕食の時に話題に出たように、本当に町じゅうで採りきれないほど実っているんですね。

戦火に遭わなかった萩は、古い武家屋敷や城下町の町並みが残っていて風情たっぷり。
「この道の右側が世界遺産で、左側が普通の町です」と教えてもらいましたが、両側を見比べても特に違いは感じられません。

気持ちのいい街並みを散歩して、朝からさわやかな気分です。
甘すぎモーニング
なめこ壁の喫茶KuRaにてモーニングをとります。ドリンクメニューの中にコーヒーフロートがありました。

思わず「コーヒーフロート!」と口に出しました。久しぶりに見かけてテンションが上がります。
(でもフレンチトーストと合わせると、甘いよね、甘すぎるよね、うむむ…)と躊躇していると、同じテーブルの人が「朝からコーヒーフロートって」とつぶやきました。
「やっぱりナシでしょうか?」と身構えたら、「・・・アガりますよね」と続けたので「ですよね~」と、調子に乗って注文しました。
でもほかの人はホットやカフェオレです。あれー、気になっているのは私だけ?

コーヒーフロートを飲んだのはいつ以来でしょうか。令和になってからは初めてです。久しぶりなので、多少甘くたって、ニコニコです。
店内には高さが1m以上ある大きなウォータードリッパーが鎮座していて大迫力。これで淹れる水出しコーヒーは、文句なしにおいしいでしょうね。

ホットコーヒーは、めいめいに違う萩焼きのカップに注がれてサーブされました。おいしさがアップしそうです。
町屋の見学
食後はさらに歩いて、萩の旧市街、萩城下町 〔世界遺産〕を散策しました。白壁やなまこ壁の向こうに夏みかんが見える、美しい町並み。

古い町屋をリノベしたCASAという建物で、さまざまなイベントを行っているオーナーご夫妻のお話を伺いました。
世界のあちこちで仕事をしてきたお二人が、ある時偶然この界隈を訪れてすっかり気に入り、活動拠点にしているそうです。きっかけはどこにあるかわからないものですね。

前日には狂言演者を何人も招いてワークショップを行い、観客でいっぱいになったそうです。ギャラリー会場になることもあり、今後のイベント予定がびっしり詰まっています。

2階に上がってみました。きちんと掃除されていますが、とても天井が低くて、大正のまま時が止まっているかのよう。江戸川乱歩のミステリー世界に入り込んだ気分になりました。

そう思って見ると、ふすまの向こうになにか事件が潜んでいるような、意味ありげな雰囲気に見えてきます。
ヘリテージマネージャー
少し離れた場所に宿泊施設を準備中だというミスターCASAに案内してもらいます。
ひょんなきっかけで住み始めた萩を、今ではとても気に入っており、歴史的地域を守る使命を果たそうと「ヘリテージマネージャー」の資格を取られたそう。初めて聞いた肩書ですが、地域の古い建物や古い街並みを見つけて価値を評価する専門家だそうです。

閉店したとあるお店の前を通りかかったときには「ここをボルダリング用の建物にしようかと考え中なんだ」と教えてもらいました。
すでにボルダリングの本場、アメリカ・コロラド州のボルダーから、関係者が訪れたそう。構想だけでなくもう計画が動き始めているんですね。
ボルダリングがボルダー発のスポーツということさえ知らなかった私は、情報の多さにびっくりしています。

古民家を手に入れること
古都の萩は、世界遺産エリア以外にも古い家々がたくさん残っている、古民家に住みたい人にとっては憧れの町。
建物が売りに出ても、土地に縁のない人が理想の古民家を手に入れるのは、そう簡単ではありません。
欲しい物件を手に入れるためには、なにより情報、そして速さとタイミングが必要ですから、好物件はなにかしらの繋がりがないと、別の人に取られやすいのです。
ミスターCASAは町を散策しながら、何軒かの建物の前で「ここはもうすぐ売り出される予定だよ」と教えてくれます。
不動産屋でないのに、売りに出る前の物件情報を知っているなんて。
「どうしてご存じなんですか?」と聞くと「足を使っていつも町を歩いているからね」というお答えでした。
日ごろから町の人たちと交流しているから、新しい情報が真っ先に届くのでしょう。この人の紹介なら大丈夫と思われている証拠。何事も信頼第一ですね。
その4に続きます。
