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AIバトル!「小説の続き」競作6 ②【Gemini編】

前説

さて今回は、
前の5回(と、ボツ回と番外編)とは
違うシチュエーションで
AIに「小説の続き」を書いてもらいます。

そして、その出来や
個性を比較するという
お遊び企画です。

では、解答するメンバーをご紹介します。

ChatGPT (前回)
Gemini  (今回)
noteのAIアシスタント
Microsoft Copilot
Claude
Grok

<ゲスト枠>
Meta AI
Google AI Studio

前回
うまくまとめて泣かせにきた
ChatGPTさんの解答でした。

今回は、Google大学卒、
Geminiさんの解答を
訊いてみたいと思います。


今回のお題

今回も、私が書いたSF小説
「白銀の騎士」第3部から
引用したいと思います。

シチュエーションのお題は
第3部・第18話
(「遠い約束」act.3」)の
冒頭部分です。

ざっくり言うと、

まず、物語の舞台である
宇宙ステーション「ナスビー」
に停泊している巡洋艦から
2人の乗組員が降り立ちます。

先輩らしいバイプと、
それより年少と思われるコウ。

2人は居住区画にある
中央公園に向かいます。

プロンプト後半は
次のようになっています。

 公園内にあるハンバーガーショップのテラス席で、コウとバイプは向かいあって座っていた。
 ハーナイとクーキーは、今日は艦内の当直に当たっている。
 バイプは食べかけのハンバーガーを手にして、言った。
「…そいつは、難しいだろうな」
「そうですか…」
 目の前の食事に手を付けないまま、コウは言った。
「今さら、ですよね…。地球で艦を降りたいなんて」

「白銀の騎士3」第18話(未発表)より

さあ、これを受けて
6名(+ゲスト2名)のメンバーは
どう創造力を働かせてくれるのでしょうか?


Geminiの場合

2番手は、
ふだん私がお世話になっている
Geminiさんの解答です。

この人はいろいろ知りすぎているので(笑)
前回と同様、公平を期すために
わざわざログアウトしてから
このチャットを開始しました。

さて。
その結果は、どうなったでしょう。

では、お願いします。

 目の前の食事に手を付けないまま、コウは言った。
「今さら、ですよね…。地球で艦を降りたいなんて」

「いや、今さらとかそういうことじゃない。降りたいなら、いつでも降りていい。軍隊の契約書がどうなってようが、俺がいくらでも書類を改ざんしてやる」
 バイプはハンバーガーをトレイに戻し、茶色い包み紙で指を拭った。その手の動きは、いつもより少しだけ乱暴だった。
「だがな、コウ。問題は『どうやって降りるか』だ。ここは地球の裏側、月へ向かう軌道のど真ん中だぞ? 巡洋艦『ギムネマ』を降りたとして、お前はどこへ行くんだ?」
「……」
「定期連絡船のチケットを買って帰るか? それとも密航か? 新国連の軍籍を持ったままシャトルに乗ろうとすれば、ゲートのセンサーが一発で警報を鳴らす。お前を逃がすには、まずそのデータを消去しなきゃならん。……まあ、それも俺のハッキング技術をもってすれば不可能じゃないが」
 バイプはそこで言葉を切り、緑豊かな中央公園の人工芝に視線を落とした。
 天井の擬似太陽光パネルが、穏やかな昼下がりの光を演出している。風も、湿度も、匂いも完璧にコントロールされた空間。しかし、どれだけ本物の地球に似せて作られていても、ここは鉄と複合装甲で包まれた、ただの密閉容器に過ぎない。
「バイプさん。僕、怖くなったんです」
 コウは、冷めきったポテトを一本、指先で弄びながら呟いた。
「『ギムネマ』が月へ向かう本当の理由……あの作戦要綱を見てから、自分が何をしようとしているのか分からなくなりました。僕たちが守ろうとしているのは、本当に地球の人たちなんですか? それとも――」
「おい、そこまでにしとけ」
 バイプの声が、低く、鋭く響いた。
 いつもはおどけてばかりいる男の瞳が、今は冷徹な軍人の色を帯びている。
「ここがどこか忘れるな。いくら防音処理されたテラス席だからって、壁に耳あり、ステーションにAIありだ。迂闊なことを口にするな」
「……すみません」
「謝るな。お前の言いたいことは分かってる。……俺だって、あのデータを見たときは胃の裏がひっくり返るかと思ったさ」
 バイプはため息をつき、ポケットから古い煙草の箱を取り出そうとして、ここが禁煙の居住区画であることを思い出し、手を止めた。
「とにかく、だ。俺がお前の退役申請を上に通すにしても、少し時間がかかる。最低でも、ギムネマが次の補給のために『ナスビー』を発つまで……あと48時間は、お前は新国連の兵士として動いてもらわなきゃならん」
「48時間……」
「それまでに身辺整理をしておけ。ハーナイとクーキーには、俺からうまく言っておく。あいつら、お前がいなくなったら泣き叫ぶだろうがな」
「……ありがとうございます」
 コウがようやく顔を上げて、小さく微笑んだその時だった。
 ピピッ、と、二人の手首に巻かれた軍用端末(コム・リンク)が同時に高音を奏でた。
 緑あふれる平和な公園の空気を引き裂くような、緊急招集のシグナル。
 バイプが素早く端末のホログラムを展開する。そこには、赤く点滅する警告文字と、聞き慣れた艦長の声が録音されていた。
『――総員、ただちに「ギムネマ」へ帰艦せよ。繰り返す、総員帰艦。「ナスビー」第2スポーク付近に、識別信号不明の艦影を感知。繰り返す――』
 バイプとコウは顔を見合わせた。
 地球へ帰るための48時間は、どうやらその最初の1秒すら、彼らに与えられそうになかった。

Geminiの回答(2026.05.04)より

おやおや。
これは、どことなく
従来のGrokに似ていますね。

盛り上げかたとか、
引きだとか、
長ったらしい描写だとか。

この後どうなるのでしょうか?
自由に続けてもらいました。
ただし、物語の結末を
ちゃんとつける方向で。

「……冗談だろ」
 バイプが吐き捨てるようにつぶやき、席を蹴るようにして立ち上がった。トレイの上の飲み物が小さく波打つ。
「コウ、行くぞ! ぐずぐずしてる暇はない!」
「は、はい!」
 コウも慌てて立ち上がり、手つかずのハンバーガーを振り返ることもなくバイプの背中を追った。
 緑あふれる平和な公園を抜けると、居住区の通路にはすでに、同じように端末の呼び出しを受けた軍人や、何事かと不安げに顔を見合わせるステーションの民間人であふれかえっていた。
 二人は第3シャフトのエレベーターに飛び乗り、ハブ辺縁の第2スポークへと向かう。
 重力が急速に希薄になっていく。エレベーターから水平エレベーターへと乗り換える頃には、身体はふわりと宙に浮き、シートベルトを締め直す指が緊張で強張った。
「バイプさん、さっきの識別不明艦って、まさか……」
「ああ、おそらく『ギムネマ』の真の任務を嗅ぎつけた連中だ」
 バイプはシートに身を沈め、端末の画面を高速でスクロールしながら言った。
「新国連が月に隠そうとしている『あのデータ』……地球上の特定居住区を強制的に排除するための、惑星規模の気象兵器の管制キー。それを狙って動いている反政府組織か、あるいは……」
 ガクン、と大きな衝撃がエレベーターを襲った。
 緊急停止。
 それと同時に、車内の照明が赤く明滅し、人工音声が冷徹に響き渡る。
『警告、第2スポーク外壁に損傷。気密隔壁が閉鎖されます』
「くそっ、もう取り付かれたか!」
 バイプが叫ぶ。
「コウ、手動解放レバーを引け! ここから先はワイヤー移動だ!」
 コウは迷わなかった。恐怖よりも、身体に染みついた訓練の記憶が勝っていた。座席下のレバーを引き抜き、エレベーターのハッチを力ずくでこじ開ける。
 目の前に広がったのは、無重力のドッキング・ベイだった。
 そしてその先、彼らが乗るべき巡洋艦『ギムネマ』のハッチの前に、黒い宇宙服を着た武装集団と、応戦するハーナイ、クーキーの姿が見えた。
「ハーナイ! クーキー!」
 コウは叫び、手すりを蹴って無重力空間を跳んだ。
 バイプもすぐ後に続く。腰のマグネット・テザーを駆使し、二人は弾丸のように宙を滑った。
「コウ! バイプさん!」
 物陰からサブマシンガンを撃ち合っていたハーナイが、顔を歪めて叫び返す。
「こいつら、ギムネマのメインフレームを乗っ取るつもりです! 艦長のセキュリティ・コードが破られたら、月の気象兵器が地上に向けて起動しちゃう!」
「そんなことはさせない!」
 コウは、自分が「軍を降りたい」と悩んでいたことすら忘れていた。
 守りたいものは、新国連という組織ではない。この空の先にいる、地球の人々だ。
 コウは宙を舞いながら、腰の自動拳銃を引き抜いた。
 無重力での射撃は反動で自分の身体が後ろに流れる。それを計算に入れ、背後の壁を足で蹴りながら、敵の電子工作兵に向けて引き金を引いた。
 鋭い発射音。光弾が敵の端末を撃ち抜き、火花が散る。
「よくやった、コウ! あとは俺に任せろ!」
 バイプが敵の背後に回り込み、鮮やかな体術で残りの工作員を無力化していく。
 だが、安堵したのも束の間、工作員の一人が薄笑いを浮かべながら、手元で何かを押し下げた。
「……遅いさ。起爆コードはすでに送信された。月遷移軌道上のレーザーは、もう地球へ向いている」
「なんだと!?」
 バイプが工作員の襟首を掴んで揺さぶる。
 コウはギムネマのブリッジへと走り込んだ。モニターには、月面基地から地球の第1、第4居住区に向けて照射されようとしている、超巨大気象破壊レーザーのチャージシグナルが映し出されていた。
 発射まで、あと120秒。
 解除するには、ギムネマの管制室から直接、システムを物理的にシャットダウンするしかない。しかし、それをやれば。
「……バイプさん。ギムネマの動力炉(エナジー・コア)を臨界突破させます」
 コウが静かに言った。
「そうすれば、ナスビーの通信中継網を巻き込んで、月のシステムを物理的に焼き切れる。でも、ギムネマは……」
「ギムネマは、爆発する。俺たちもタダじゃ済まないな」
 バイプが追いつき、コウの横に立った。
 後ろからは、ハーナイとクーキーが息を切らせて入ってくる。
「二人とも、脱出シャトルへ走れ」
 コウは、かつてないほど落ち着いた声で言った。
「僕がここで、コアを暴走させる。バイプさん、二人を連れていってください。……僕はもともと、この艦を降りるつもりだったんですから」
「ふざけるな、コウ!」
 クーキーが泣きそうな声を上げる。
「降りるって、そういう意味じゃないでしょ!」
 しかし、バイプはコウの目を見て、すべてを悟ったように小さく息を吐いた。
「……いや。コウの言う通りだ。これだけの過負荷をかけるハッキングは、ギムネマのコンソールに直接張り付いて、リアルタイムで防壁を破り続けなきゃならない。つまり、誰か一人がここに残る必要がある」
「なら、俺が残ります!」とハーナイが進み出ようとする。
 だが、バイプはその肩を強く掴んで引き止めた。
「お前じゃ技術が足りん。……そして、コウ。お前にも無理だ。お前は、さっき『地球に帰りたい』って言ったばかりだろうが」
「バイプさん……?」
 バイプは、コウの端末のデータを一瞬で自分の端末へと転送し、不敵に笑った。
「俺のハッキング速度を見くびるなよ。お前らがシャトルに乗って、このステーションから離脱するまでの時間を稼ぎ、地球への射撃を止め、かつ、自分もギリギリで脱出する。……その最高難度の離れ業ができるのは、この俺だけだ」
「嘘だ! そんなの、間に合うわけが――」
「行け!!」
 バイプの怒声がブリッジに響いた。
「俺を信じろ、コウ! お前の退役申請書、まだ受理してやってないからな! 地球に帰って、美味いもん食うまで、勝手に死ぬことは許さん!」
 バイプはそう言うと、手すりを蹴ってコウたちをブリッジのハッチへと押し出した。
 そして、内側からハッチを完全にロックした。
「バイプさん!」
 コウはハッチの強化ガラスを叩いたが、バイプは振り返りもせず、狂ったような速度でキーボードを叩き始めた。
「……コウ、行こう! バイプさんの覚悟を無駄にするな!」
 ハーナイがコウの腕を掴み、無理やり引きずるようにして脱出シャトルへと向かった。

 ――30秒後。
 コウ、ハーナイ、クーキーを乗せた脱出シャトルは、ナスビーの第2スポークから射出された。
 窓の外、暗黒の宇宙空間で、巡洋艦『ギムネマ』のエンジンが異常な輝きを放ち始める。
 月へと伸びようとしていた死の光線が、一瞬だけ瞬き、そして完全に掻き消えた。バイプのハッキングが、月の気象兵器の管制システムを完全に破壊したのだ。

 その直後。
 『ギムネマ』のエナジー・コアが臨界に達し、まばゆい光の球となって膨れ上がった。
 衝撃波がシャトルを激しく揺らす。
 コウは窓に張り付き、その光の中に、一筋の脱出ポッドの影を探した。
「バイプさん……!」
 光が収まったあと、そこには何も残っていなかったように見えた。
 クーキーが顔を伏せて泣き出し、ハーナイが唇を噛みしめる。

 だが、コウの腕にある端末(コム・リンク)が、微弱な、しかし確かな電子音を鳴らした。
 画面に表示されたのは、バイプの個人コードから送られてきた、たった一通のテキストメッセージ。

『申請受理。地球へ帰れ、コウ。お前の勝ちだ。』

 コウの視界が、涙で滲んだ。
 窓の向こう、遠く離れた青い地球が、いつもと変わらぬ穏やかな光を湛えて輝いている。
 自分たちが命がけで守った、青い故郷。

 コウは涙を拭い、シャトルの操縦桿を握るハーナイの肩に手を置いた。
「帰ろう、みんな」
 彼らを乗せたシャトルは、青い星を目指して、ゆっくりと加速していった。

Geminiの回答(2026.05.04)より

ありがとう。とても良かったです。
期待通りの働きをしてくれました!
このログを保存できないのが残念です。


総評

Geminiが好きな
(と、もっぱら噂の)
ハリウッド映画のような
アクションストーリーに
なりましたね。

文体の寄せ方」は
前半はちょっと違うかと思いましたが
後半はまあまあ…ですかね。

盛り上がり」は素晴らしい。
あと、これは全作品を見てから
書いているのですが、
意外性」もかなり高いです。

オチと余韻も感動的でした。

いつだったか某AIが
Geminiは情緒で殴ってくる
と評したことがありますが、
まさにそれですね。
うまいこと言うもんだ。


採点

文体の寄せかた:75点
盛り上がり:100点
意外性:95点
余韻:100点

総合:96点

おおっと、これは
高得点が出ました!

さて、これを受けて
この後のAIはどう出るのでしょうか?


次回予告

次回は、日本 note クラブ会員の
AIアシスタントさんの登場を
予定しています。

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