記述抜き180点には届きません
令和元(2019)年度の行政書士試験日を、病床で迎えました。
願書は出していたのに、会場に行けなかったのです。
いわば死の淵から奇跡的な生還をしたので、贅沢は言えません。
私が入院してほどなく、事件がありました。
父がショートステイ先の福祉施設で倒れたそうです。
心肺停止の時間が長かったため、蘇生はしたのですが、植物状態になりました。
おそらく、もう意識が戻ることはないだろうという診断です。
それを聞かされたのは、私の状態が落ち着いて、しばらくたった面会時です。
弱っている時にショックを与えてはいけないという配慮だったと聞きます。
父が倒れて、半月以上も経ったあとでした。
私は12月半ばに退院して、数日おきに父の面会に行くことになりました。
もう父が暴言を吐くこともないので、母も安心して一緒に行くことができました。
行政書士試験のほうは、今回もアガルートに申し込むことに決めました。
「民法」は終えましたが、「行政法」の途中までしか履修できなかったのが、心残りだったのです。
今回も、前年度と同じコース
「演習総合カリキュラム」(現:中上級総合カリキュラム)の「ライト」です。
学費は158,000円(当時・おそらくキャンペーン価格)。
あれ、心なしか値上がりしたような。
しかし、ここから「再受講割引制度」のクーポン利用で31,600円オフになります。
さらにポイント1332円分を利用したあと、消費税12,507円を足して
合計:137,575円。
数千円上がりましたが、前年度とほとんど変わりません。
お高い…けど、なんとかします。
無事に合格して「全額返金制度」を使えればいいのですが。
(注:現在は「フル」のみ対象ですが、この頃は「ライト」も対象でした)
そして、ほどなく教材が届き、学習を始めたのが12月20日。
翌日の土曜日には、母と映画を見に行っています。
…ダメですね。まあ息抜きは必要ですが。
仕事のほうも、元の職場で変わらず働けることになりました。
そうこうしているうちに、年が明けて令和2(2020)年。
1月13日に、父が亡くなりました。
生きていた時には見たことがないような、安らかな寝顔でした。
さんざん周囲の人を振り回し、家族を苦しめた父でした。
けれど、ほんとうは誰よりも苦しんでいたのは、父自身だったのかもしれません。
この世で生きる苦しみ全てから解放されたような、いい顔をして往きました。
父の葬儀から、諸々の手続きなどをこなしつつ。
受験勉強のほうは、ぼつぼつ「民法」の学習を進めています。
余談ですが、父名義の自家用車が、相続で私の物になりました。
ここの手続きを自分で済ませたのは、いい経験になったと思います。
しかし。
この頃の学習メモには、ぽつぽつと余白が目立ちます。
「しんどい」「早退」「うつ ねた」「一日ねた」
「気分わるい」「ねた」「寝すぎた」「つらい」「休み」
…寝てばっかりですが。
うつ状態の時は、寝て回復を待つのが合理的なのです。
結局、学習にエンジンがかかったのが3月中旬。
この頃からスケジュール帳が黒く埋まっていきます。
アガルートのカリキュラムは結構ボリュームがあります。
毎日、着実にやっていかないと、最後まで終えることができません。
これは、去年に痛感したことです。
内容は、講義と、講義で習った箇所の問題集を、交互にやる感じです。
インプットの後、すぐにアウトプットすることで、記憶の定着をはかるというメソッドです。
特に「民法」は最低2周まわすべし、と言われます。
…とても、時間が足りません。
では、私はどうしたか。
講義を倍速視聴することにしたのです。
1.25倍速なら、だいじょうぶです。
集中を切らさなければ、ちゃんと内容が頭に入ります。
「民法」(と、私は「行政法」も2周まわしました)の2周目は、
1.5倍速にスピードアップします。
これも、1度は聴いているので、集中すればいけます。
こうして、今年は順調に学習を進めていきました。
「民法」1週目を4月中旬に終え(遅いです)。
「行政法」を5月いっぱいで終え(遅れています)。
「憲法」「基礎法学」を6月末で終え(遅れてます)。
「商法・会社法」を7月末で終え(やばいです)。
「一般知識」まで、ひととおり終わった時には
もう8月も半ばに入っていました。
本当なら、もう「直前期の総復習」に入らなければいけない時期です。
模試を受けたり、問題集の総ざらえをしたりといった。
どうしようか。
私は自分の頭と相談しました。
結果。
やっぱり「民法」の2周目を回すことにしたのです。
今の知識で砂上の楼閣を築くよりも、土台を堅牢にするほうが良いと判断しました。
さあ、時間との戦いです。
デジャヴが見えたような気がしますが、気のせいでしょう。
ここから、まる1ヵ月で「民法」2周目をこなし、
続けて「行政法」2周目を半月で駆け抜けた時には
も う 10 月 に な っ て い ま し た 。
マジか。
11月8日の本試験まで、あと1ヵ月と1週間しかないぞ。
ここからが本当の「直前期対策」の時間です。
模試? 模試をやる時間があったら苦手科目の過去問集でも解くわ。
結局、この「超」直前期には
「総まくり択一1000肢攻略講座」
「総まくり記述80問攻略講座」
という、カリキュラムの問題集を必死にこなし、
あとは、講義で2度やった(2周回したので)
「他資格セレクト問題集」の3週目、
理解できてなかった印をつけた問題だけをピックアップして解く。
という超つめこみ式の勉強で乗りきりました。
…あれ、やっぱりデジャヴが。
そうして迎えた11月。
今回は、直前まで仕事を休むこともなく。
模試を除く、すべてのカリキュラムを、ひと通りやり終えて。
まあ、前回みたいな「スタディーズハイ」は残念ながらやって来ませんでしたが。
なんとか無事に、試験日を迎えることができました。
令和2(2020)年11月8日。
緊急事態宣言こそ解除はされましたが、まだコロナ禍の真っ最中です。
受験者はマスクの着用が義務付けられており、
試験会場は、なんとイベントホール。
前回の行政書士試験も、宅建も…もっと遡って大学受験の時も。
試験を受けたのは、大学講内でした。
それに慣れていたので、ホールというのは、ちょっと斬新でしたね。
試験じたいは平常心で受けることができました。
いちおう、カリキュラムは(無理やり)終えているので。
「なるようになるさ」という感じです。
そういえば、問題を解いている時に
「あっ、このネタ見たことある! 豊村先生、ありがとう!」
と心の中で叫んだ瞬間が、何度かありました。
さすがにアガルートです。
広告でうたっていた「出題カバー率9X.X%」は伊達じゃありません。
さて、全部の問題を解き終わって、15分ほど時間が余りました。
今回も、最後の見直しをする時間がとれたので、大満足です。
こうして、令和2(2020)年度の行政書士試験が、終わりました。
帰宅してから、各予備校が発表する模範解答を見て、自己採点です。
うん。
うん…。
わりと、思ったよりは、できている、ような…。
でも、行政法がダメでした。
19問中、12問しか取れていません。
あんなに勉強したのに。
基礎法学 1/2
憲法 3/5
行政法 12/19
民法 7/9
商法 1/1
会社法 2/4
一般知識 11/14
多肢選択 11/12
記述式 ??/60点
そう、ネックは記述式なんですよ。
今回の記述は、ボロボロでした。
行政法は、やっぱり見当違いだったし。
民法は、恥ずかしいような間違いを、いくつかしてしまいました。
「登記の欠缺(けんけつ)」という字を思い出せなくて、誤字ってしまったこととか。
前回に受験した時のほうが、出来が良かったです。
とすると、今回は、最悪0点ということもあり得ますね。
結局、記述抜きの合計点は、170点。
合格ラインである180点を越えることは、できませんでした。
…ああ。
記述もアレだし。
これは、落ちたな。
続きは次の機会に。
つづき
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