AIバトル!「小説の続き」競作5 ①【ChatGPT編】
前説
ひさびさに帰ってきた
「AIバトル!」ですよ。
私が書いた「小説の冒頭」をお題に
その続きをさまざまなAIに書かせて
個性を楽しむ、お遊び企画です。
前回までの「AIバトル!」の
紹介記事がこちら。
では、解答するメンバーをご紹介します。
・ChatGPT
・Gemini
・noteのAIアシスタント
・Microsoft Copilot
・Claude
・Grok
では、今回も
解答者ごとに記事を区切って
お届けしたいと思います。
今回のお題
今回は、私が書いたSF小説
「白銀の騎士」第3部から
引用したいと思います。
また?
そう言わずにお付き合いください。
今回はトレトレの新作ですので。
さて。
シチュエーションのお題は
第3部・第12話(「安息の日々」act.3)の
冒頭部分です。
ざっくり言うと、
まず、物語の舞台である
「月面都市ダイダロス」の酒場から
話が始まります。
大柄で精悍だが
人なつっこい笑顔の青年士官トム。
隣でグラスを傾けるのは、
同期の盟友であり
美青年のイチビリーノ・ヘタレ中尉です。
あっ、笑ったな。
しかし、話は真面目なのです。
ただ、この作品…
人物はだいたい
こういうネーミングなので
そこはご了承ください。
プロンプト後半は
次のようになっています。
トムは目の前の友人にうなずき返して、口を開いた。
「しかし、イチビリーノ・ヘタレ中尉。きみも運がない男だな」
「…そうか?」
イチビリーノは口元をわずかに緩めた。目が笑っている。
「赴任した先が戦地になって、命からがら帰還したと思えば、休暇先でまた火種にぶち当たるなんて…おれだったら、やりきれずに腐っちまうところだよ」
「腐っているヒマはないからな」
それを聞いたトムは真顔になって、小声で応えた。
「…ああ、そうだな」
軍の外では話せない話題がある。それを心得ていないほど、トムは気の回らない人間ではなかった。
「ところで、イチビリーノ」
トムが改めてそう言いだしたので、イチビリーノは続きを待った。
今回は、シンプルにここまで。
あとをAIに自由に(←ここポイント)
書いてもらいます。
さあ、これを受けて
6名のメンバーは
どう創造力を働かせてくれるのでしょうか?
ChatGPTの場合
初回は、
「さいきん冷たくなったのでは」
という疑念がささやかれている
ChatGPTさんの解答です。
今回は、ChatGPTには
まったく創作の相談をしていないので…
ズルをする余地がありません。
さて。
その結果は、どうなったでしょう。
では、お願いします。
「ところで、イチビリーノ」
トムが改めてそう言いだしたので、イチビリーノは続きを待った。
しかしトムは、すぐには言葉を続けなかった。グラスの縁を指でなぞり、わずかに視線を店内へ巡らせる。
ピアノの旋律が、もう一段低く沈む。
「……きみを迎えに来た、というわけではない。念のため言っておくがな」
イチビリーノは小さく肩をすくめた。
「迎えに来るなら、もっと早く来ているだろう」
「違いない」
トムは苦笑したが、その目は笑っていなかった。
グラスを置く音が、やけに乾いて響く。
「ただな。きみが休暇に入った直後から、妙な噂が出回っている」
イチビリーノの視線が、わずかに鋭くなる。
だが口元の微笑は消えない。
「噂、か。軍人の休暇には付きものだろう」
「そういう色気のある話なら、おれはここに来ていない」
トムは声量をさらに落とした。
「クラテーレ通りの監視網が、三日前から強化されている。表向きは治安維持だが……対象は軍人だ」
ピアノが、ひとつ音を外した。
演奏者が咳払いをして、すぐに流れは戻る。
イチビリーノはグラスを口元へ運び、ゆっくりと飲んだ。
炭酸のはじける音だけが、やけに大きく感じられる。
「軍人を監視する軍、か。穏やかじゃないな」
「しかも対象は“帰還兵”。とくに最近の作戦区域から戻った連中だ」
イチビリーノの手が、ほんのわずかに止まった。
「……なるほど」
「きみの名前は、まだ出ていない」
「“まだ”か」
トムは黙ってうなずいた。
しばし、二人のあいだに沈黙が落ちる。
遠くのテーブルで笑い声が上がり、グラスがぶつかる軽い音が響いた。
イチビリーノは、カウンターの奥に並ぶ酒瓶をぼんやり眺めながら言った。
「それで、親切な友人は忠告しに来た、というわけだな」
「忠告半分、確認半分だ」
「確認?」
トムは真っ直ぐにイチビリーノを見た。
「きみ、何を見た?」
店内の空気が、わずかに重くなる。
イチビリーノは答えなかった。
代わりに、ゆっくりとグラスを回し、泡が消えていくのを見つめる。
「……戦場では、いろいろ見る」
「そういう答え方をすると思った」
トムは深く息を吐いた。
「だがな、イチビリーノ。今回は違う。戦場の報告書が、丸ごと封鎖されている。閲覧権限を持つはずの連中でさえ、開けない」
イチビリーノの瞳が、初めてはっきりと揺れた。
「それは、また大げさだな」
「大げさなら、こんな夜に飲みに誘わない」
トムはそこで言葉を切った。
視線が、入口へ向く。
ベルの音が小さく鳴った。
新しい客が一人、店に入ってくる。
軍服ではない。だが姿勢が、あまりにも軍人だった。
その人物は店内を見渡し、まっすぐカウンターへ歩いてくる。
イチビリーノはグラスを置いた。
そして、かすかに笑った。
「……どうやら、“まだ”ではなくなったらしい」
足音が、すぐ背後で止まった。
やればできるじゃないですか。
私はこの子を甘く見ていたようです。
この続きは書けますか?
書けます。続きをどうぞ。
うっわ、ボケてきた。
あなたが書くんですよ。
書けますか?
足音が、すぐ背後で止まった。
カウンター越しに並ぶボトルのガラスに、見知らぬ男の姿が歪んで映る。
「失礼。席は空いているかな」
低く、抑えた声だった。
店の雰囲気に溶け込む丁寧さを保ちながら、命令にも似た響きを帯びている。
トムがちらりと横目でイチビリーノを見る。
イチビリーノは振り返らず、空いた隣席を軽く指で叩いた。
「どうぞ」
男は礼も言わず腰を下ろした。
カウンターに肘をつく動きは無駄がなく、衣服の擦れる音すら小さい。
「バーボンを。ストレートで」
バーテンダーは無言でうなずき、グラスを用意する。
トムはワイングラスを持ち上げたまま、軽く笑った。
「観光客には見えないな」
「観光ではない」
男は短く答えた。
それから初めて、イチビリーノのほうへ視線を向ける。
「イチビリーノ・ヘタレ中尉。少し話がしたい」
トムの笑みが消えた。
イチビリーノは、やっと振り向いた。
男の年齢は三十代半ばほど。平凡な顔立ちだが、視線だけが異様に静かだ。
「名乗らないのか?」
「名乗る必要はない。ここでは」
差し出されたバーボンを受け取り、男は一口も飲まずに続けた。
「三日前、外縁宙域での交戦記録。きみの部隊が最後に接触した未確認機体についてだ」
トムの指が、グラスの脚を強く握る。
イチビリーノは目を細めた。
「報告書は提出済みだ」
「読めない」
即答だった。
「正確には、読ませてもらえない」
店内のざわめきが、急に遠くなる。
男は静かに言った。
「だが不思議なことに、同じ作戦に参加した兵士の健康診断だけは、例外なく再検査が命じられている」
イチビリーノの喉が、かすかに鳴る。
「何を言いたい」
「簡単なことだ。あの宙域で、きみたちは“何か”を浴びた」
トムが息を呑んだ。
男はようやくバーボンに口をつける。
氷のない琥珀色の液体が、グラスの中でわずかに揺れた。
「そして軍は、それが何かを隠している」
イチビリーノは無言で男を見つめた。
「安心してほしい。私は軍ではない」
「なら、なおさら安心できないな」
男は薄く笑った。
「きみの身体に、異常はないか?」
その問いに、イチビリーノはすぐ答えなかった。
指先が、わずかに震えている。
トムだけが、それに気づいた。
沈黙が数秒続く。
やがてイチビリーノは、ゆっくり口を開いた。
「……あると答えたら?」
男の瞳が、初めてわずかに光を帯びた。
「ならば話は早い。きみは今夜、ここを出た瞬間から――」
言葉は最後まで続かなかった。
店の照明が、ふっと一瞬だけ落ちた。
ここで疑念がわきました。
…もしかして。
ひょっとすると、このまま
核心をぼやかしたまま
引っ張り続けるつもりではないのか。
そこで、次のように
プロンプトで指示しました。
この続きの話をもう少し聞きたいです。
あなたの自由なように続けてみてください。
ただし、物語の結末をちゃんとつける方向で。
結論。これでよかったです。
今後、続きをうながすプロンプトは
これで行こうと思います。
店の照明が、ふっと一瞬だけ落ちた。
短い停電――いや、そう呼ぶにはあまりに正確だった。
次の瞬間、光は何事もなかったかのように戻る。
だが音が消えていた。
ピアノも、客の笑い声も、グラスの触れ合う気配すらない。
時間が止まったような静けさ。
トムが立ち上がりかけ、すぐに動きを止めた。
「……おい」
近くのテーブルの客が、グラスを持った姿勢のまま固まっている。
バーテンダーはボトルを傾けた姿勢のまま微動だにしない。
呼吸の気配さえ、ない。
男は落ち着いた声で言った。
「正確には、きみが“出る前”からだ」
イチビリーノは周囲を見回し、ようやく理解した。
「時間凍結か」
「近い。局所的な時間流束の隔離。数分しか保たない」
トムが呟く。
「軍の技術じゃないな」
「だから言っただろう。私は軍ではない」
男はようやくグラスを置いた。
「結論から言う。きみは死にかけている」
イチビリーノは眉ひとつ動かさない。
「診断は済ませた」
「身体ではない」
男はカウンターの上に小さな金属片を置いた。
親指ほどの大きさの、黒い欠片。
「きみが遭遇した未確認機体。その装甲の破片だ」
イチビリーノの瞳が揺れた。
「回収された破片は、すべて崩壊した。例外はこれだけだ。理由は単純――きみが最初に触れたからだ」
「触れた?」
「正確には、共鳴した」
トムが小さく舌打ちする。
「説明を端折るな」
男は短く頷いた。
「この物質は、観測者の神経活動に反応する。言い換えれば、意識に触れる」
沈黙。
「きみの脳波パターンが“鍵”になった。破片は崩壊せず、逆にきみの内部へ侵入した」
イチビリーノはようやく笑った。
「ずいぶんと突飛な話だ」
「突飛だが事実だ。軍はその兆候に気づき、帰還兵を監視している」
「発症するのか?」
「すでに始まっている」
男は静かに続けた。
「記憶の欠落。夢と現実の混線。時間感覚の歪み。思い当たる節は?」
イチビリーノの沈黙が答えだった。
トムの拳が震える。
「治療は?」
「ない」
短い言葉。
「これは病気ではない。進化でもない。接触だ」
男は黒い欠片を指先で転がした。
「この宇宙には、我々が観測することで初めて存在を固定される何かがある。きみはそれに“見られた”」
店内の空気が、さらに冷える。
「このまま放置すれば、数週間で人格は崩壊する。やがて肉体も」
トムが叫ぶ。
「じゃあどうすればいい!」
男はイチビリーノを見た。
「ひとつだけ方法がある」
「聞こう」
「接触源へ戻ることだ。向こう側に“返す”」
トムが息を呑む。
「つまり戦地に戻れと?」
「正確には、あの宙域のさらに外側だ」
イチビリーノは目を閉じた。
しばらくして、静かに笑う。
「休暇が短くなるな」
「冗談を言っている場合か!」
トムの怒声に、イチビリーノは肩をすくめた。
「どのみち腐っている暇はない、だろう?」
トムは言葉を失った。
男が言う。
「決断の時間だ。隔離はもうすぐ解ける」
遠くで、ピアノの音がわずかに戻り始める。
イチビリーノはグラスを手に取った。
泡はすでに消えている。
「トム」
「……なんだ」
「また乾杯しよう。今度は帰還祝いじゃない」
イチビリーノは立ち上がった。
「出航祝いだ」
トムの目が潤む。
「勝手に死ぬなよ」
「努力はする」
男は小さく頷いた。
次の瞬間、音が一斉に戻る。
笑い声、ピアノ、氷の触れる音。
時間は何事もなかったかのように流れ出した。
誰も気づかない。
この夜、ひとりの士官の運命が決まったことを。
――数週間後。
外縁宙域のさらに外。
星図にも記されない暗黒域で、一隻の小型艦が停止していた。
通信は途絶。航跡も残らない。
ただ最後の記録だけが残っている。
『視認。光ではない。形でもない。
だが、確かにいる。
……理解した。これは――』
そこで記録は途切れる。
その日以降、クラテーレ通りのバー『ラパン』のカウンターには、使われないままのグラスが一脚、静かに置かれ続けている。
ありがとうございました。
https://chatgpt.com/share/6988962a-de14-8008-a65a-da6bd0722361
総評
先を引き延ばすのが
うまいですね。
今回は、その作戦に
まんまとやられました。
4o 時代と比べて
5.2(?)ですか、現在…
なんだか話の切れ味が
良くなったような感じがしますね。
…気のせいでしょうか?
私はここを高く評価したいと思います。
「文体の寄せ方」は、かなりいい。
ただ、私はこんなに行間を入れませんがね。
(原文に手を入れて削りました)
「引き」は大変良いと思います。
つい、続きが読みたくなる。
「オチ」は…なんでしょうか。
今ひとつ解りづらいですね。
私もモヤモヤしたので
訊いてみたところ…
この物語のオチは:
* 宇宙の未知存在と偶然接触した兵士
* 人類初の“使者”として宇宙の外へ旅立つ
* しかし誰もその事実を知らない
つまりテーマは
「人類が知らないところで起きた最初のコンタクト」
という静かなSFエンディングです。
わかるかー!
(ちゃぶ台ガッシャーン!!)
採点
文体の寄せかた:75点
引き:95点
オチ:30点
余韻:85点
総合:74点
…筆者の偏った好みで
採点しておりますので
気にしないように。
次回予告
次回の解答者は、
Google大学卒業の
Geminiさんを予定しています。
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