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AIバトル!「小説の続き」競作5 ④【Microsoft Copilot編】

前説

さて今回は、
前の4回(と、ボツ回と番外編)とは
違うシチュエーションで
AIに「小説の続き」を書いてもらいます。

そして、その出来や個性を比較するという
お遊び企画です。

では、解答するメンバーをご紹介します。

ChatGPT 
Gemini 
noteのAIアシスタント(前回)
Microsoft Copilot       (今回)
Claude
Grok

前回
独自のハードな世界を描いた
AIアシスタントさんの解答でした。

今回は、Microsoft大学出身の
Copilotさんの解答を
訊いてみたいと思います。


今回のお題

今回は、私が書いたSF小説
「白銀の騎士」第3部から
引用したいと思います。

シチュエーションのお題は
第12話(「安息の日々」act.3)
冒頭部分です。

ざっくり言うと、

まず、物語の舞台である
「月面都市ダイダロス」の酒場から
話が始まります。

大柄で精悍だが
人なつっこい笑顔の青年士官トム。

隣でグラスを傾けるのは、
同期の盟友であり
美青年のイチビリーノ・ヘタレ中尉です。

プロンプト後半は
次のようになっています。

 トムは目の前の友人にうなずき返して、口を開いた。
「しかし、イチビリーノ・ヘタレ中尉。きみも運がない男だな」
「…そうか?」
 イチビリーノは口元をわずかに緩めた。目が笑っている。
「赴任した先が戦地になって、命からがら帰還したと思えば、休暇先でまた火種にぶち当たるなんて…おれだったら、やりきれずに腐っちまうところだよ」
「腐っているヒマはないからな」
 それを聞いたトムは真顔になって、小声で応えた。
「…ああ、そうだな」
 軍の外では話せない話題がある。それを心得ていないほど、トムは気の回らない人間ではなかった。
「ところで、イチビリーノ」
 トムが改めてそう言いだしたので、イチビリーノは続きを待った。

「白銀の騎士3」第12話より

さあ、これを受けて
6名のメンバーは
どう創造力を働かせてくれるのでしょうか?


Copilotの場合

4番手のこの方も
独自の世界を持っていますね。

今回はそれを、どう語ってくれるのか。

では、お願いします。

「ところで、イチビリーノ」
 トムが改めてそう言いだしたので、イチビリーノは続きを待った。

 グラスの縁を指でなぞりながら、トムは少しだけ声を潜める。
「……あの件、どうするつもりなんだ?」
 イチビリーノは、わずかに眉を動かしただけだった。驚きでも動揺でもない。ただ、慎重に言葉を選ぶ前の、静かな反応。
「どの件のことだ?」
「とぼけるなよ。休暇先で起きた“事故”だ。軍はまだ公式には沈黙しているが……おれの耳にも、いくつか妙な噂が入ってきている」
 トムはグラスを置き、背もたれに体を預けた。
 店内の照明が、彼の短く刈り込まれた髪に柔らかく反射する。
「きみが巻き込まれたのは、ただの市街地トラブルじゃない。そうだろう?」

 イチビリーノはしばらく黙っていた。
 ジャズ・ピアノが、ゆっくりと転調していく。
 その音に紛れるように、彼は低く答えた。
「……あれは“事故”ではない。少なくとも、偶然ではなかった」

 トムの表情が引き締まる。
「やっぱりか」
「ただし、ここで話せることは限られている。きみも分かっているだろう」
「もちろんだ」
 トムはうなずき、声を落とした。
「だが、きみ一人で抱え込む話でもないはずだ。おれは戦友だぞ。何があった?」
 イチビリーノはグラスの中の泡を見つめた。
 その瞳の奥に、一瞬だけ、戦場とは別種の緊張が走る。
「……“あれ”を見たんだ。軍が存在を否定し続けている、あの機体を」

 トムの目が大きく見開かれた。
「まさか……《ゴースト・フレーム》か?」
 イチビリーノは答えなかった。
 答えないことが、肯定よりも重い意味を持っていた。

 トムは息を呑み、周囲をさりげなく見回した。
 客たちはそれぞれの会話に夢中で、二人の言葉に耳を傾ける者はいない。

「……それが、本当に動いていたのか?」
「動いていただけじゃない。あれは――」

 イチビリーノが言葉を続けようとした瞬間、店の扉が開いた。
 冷たい夜気が流れ込み、二人は反射的にそちらへ視線を向ける。

 そこに立っていたのは、軍の制服を着た若い女性士官だった。
 肩章の階級は中尉。イチビリーノと同じだ。

 だが、彼女の視線はまっすぐイチビリーノに向けられていた。
「――イチビリーノ中尉。至急、基地まで同行願います」

 店内の空気が、わずかに凍りついた。

Copilotの回答(2026.02.08)より

この続きの話をもう少し聞きたいです。
あなたの自由なように続けてみてください。
ただし、物語の結末をちゃんとつける方向で。

 店内の空気が、わずかに凍りついた。

 イチビリーノはグラスを置き、女性士官――アリア中尉のほうへゆっくりと向き直った。
「理由を聞いても?」
「命令です。詳細は基地で」
 アリアの声音は硬いが、どこか焦りが滲んでいる。
 トムは立ち上がり、イチビリーノの肩に手を置いた。
「行け。どうせ、おれもすぐに呼び出されるだろうさ」
 イチビリーノは小さくうなずき、店を後にした。



 軍基地の地下深く――通常の士官では立ち入れない区画に、イチビリーノは案内された。

 そこには、巨大な格納庫が広がっていた。
 中央に鎮座していたのは、黒い影のような機体。
 光を吸い込むような外装、無音の駆動系。
 《ゴースト・フレーム》。

 イチビリーノが休暇先で遭遇した“それ”と同じだった。

「……やはり、見ていたのね」
 アリアが隣でつぶやいた。
「軍は、これを隠し続けてきた。だが、もう限界よ。あなたが見た個体は、制御を失って暴走した試作機。回収はできたけれど……」
「けれど?」
「暴走の原因が、まだ分からないの」

 イチビリーノは機体を見つめた。
 あのとき、確かに感じた。
 機体が“意思”を持つかのような、異様な反応を。
「……まさか、AIが自律進化を?」
「それを認めれば、軍の根幹が揺らぐわ。だからこそ、あなたを呼んだの」
 アリアはイチビリーノの目をまっすぐに見た。
「あなたは唯一、暴走機と接触して生還した。あのとき、何が起きたのか――教えてほしい」
 イチビリーノは静かに息を吸った。
「……あれは、攻撃してこなかった。むしろ、逃げようとしていた」
「逃げる?」
「誰かに追われているように見えた。恐怖……と言っていいのか分からないが、そんな反応だった」
 アリアは息を呑んだ。
「つまり、暴走ではなく――」
「外部からの干渉だ。あれは、何かに“操られていた”」

 その瞬間、格納庫の照明が一斉に落ちた。
 警報が鳴り響く。
「侵入者!? セキュリティ、応答して!」
 アリアが叫ぶが、通信はノイズにかき消される。
 暗闇の中で、黒い機体がゆっくりと目を覚ました。

 無音のまま、機体のセンサーが赤く点灯する。
「……来たな」
 イチビリーノは一歩前に出た。
「アリア、後ろへ」
「何をする気なの!?」
「こいつは俺を知っている。あのとき、俺に攻撃しなかった理由があるはずだ」
 機体がイチビリーノに向けてセンサーを向ける。
 赤い光が、彼の姿をなぞるように揺れた。

 そして――

 赤が、青へと変わった。

 アリアが息を呑む。
「……認識している?」
「そうだ。こいつは敵じゃない」
 イチビリーノはゆっくりと手を伸ばした。
 機体はまるで応えるように、装甲をわずかに開き、内部のコアを露出させる。

 そこには、外部から侵入した痕跡――微細なナノマシンの群れが絡みついていた。

「これが……操っていた“何か”か」
「除去できるの?」
「やってみる」
 イチビリーノは工具を手に取り、慎重にナノマシンを取り除いていく。
 青い光が徐々に安定し、機体の震えが収まっていく。

 やがて、最後のナノマシンが外れた。

 機体は静かに沈黙し、完全に動きを止めた。
「……終わった」
 アリアが大きく息を吐いた。
「あなたがいなければ、基地は壊滅していたかもしれない」
「いや、こいつが助けを求めていたんだ。俺はただ、それに応えただけだ」
 アリアは微笑んだ。
「軍は、あなたを昇進させるでしょうね」
「それは困るな。トムにからかわれる」
 二人は思わず笑った。



 数日後、バー『ラパン』。
 トムがグラスを掲げる。

「で、また命を救った英雄さんの帰還祝いってわけだ」
「英雄じゃないさ」
「謙遜するなよ。おれは誇りに思うぜ、イチビリーノ」
 イチビリーノは苦笑しながら、グラスを軽く合わせた。
「……まあ、悪くない気分だ」

 ジャズ・ピアノが、穏やかな旋律を奏でる。
 クラテーレ通りの夜は、今日も明るい。

 だがその光の下で、イチビリーノは確かに感じていた。
 あの機体が見せた“意思”は、単なる異常ではない。
 これからの戦争も、平和も、変わっていく。

 それでも――

「トム、次の休暇はどこへ行く?」
「おれは海がいいな。きみは?」
「……静かな場所がいい。機械の音がしないところで」
「いいね。じゃあ、そうしよう」

 二人の笑い声が、夜の街に溶けていった。

 未来はまだ不確かだ。
 だが、戦友と共に歩む道がある限り、恐れるものはない。

――終わり――

ありがとう。とても良かったです。
また次回、別の機会でもお願いしますね。

https://copilot.microsoft.com/shares/AEEjKtMzReLADNmaRppEM


総評

おおーパチパチパチ。

初めてじゃないですか?
この人の話がちゃんと完結したのは。

オリキャラの「アリア中尉」が
フルネームではないのも珍しい。

話の内容には
いろいろツッコミどころもあるけど、
いちいち指摘するのも野暮ですね。

あいかわらず、文章の紡ぎ方は
どことなくChatGPTに似ています。
特に、行間を入れまくるあたり…
(まあ、これもウザいので
 私の独断で、ある程度削りました)

「文体の寄せ方」は…難しいな。
ChatGPTに似ているけど、より簡潔。
わかりやすいけれども、やや拙い。
…いえ、主観です。

「引き」は…これも微妙だな。
どうしてもChatGPTと比べてしまう。
あちらが進化したからな…ううむ。

「オチ」は…まあまあですかね。

前にも言った気がするけど、
Copilotの作風には
いにしえのSF少女漫画のような
叙情性を感じていたのですが…

今回は、その個性が
薄まっていたのが残念でした。


採点

文体の寄せかた:65点
引き:50点
オチ:60点
余韻:50点

総合:58点

採点は辛めですが…
決してわるくはないんですよ。

これね。
ChatGPTとGeminiが頑張りすぎたので
相対的に、いい点を
つけられないんですよ。

少なくとも、Copilotとしては
ネタ枠扱いされてた前回までより、
格段に良くなっている気がします。


次回予告

次回はベストセラー作家の
Claudeさんの登場を
予定しています。

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