AIバトル!「小説の続き」競作3 ①【ChatGPT編】
前回の企画
前説
さて、今回は
前の2回とは違うシチュエーションで
AIに「小説の続き」を書いてもらいます。
そして、その出来や個性を比較するという
…企画なんですが。
今回は、ちょっと真面目に検証してみました。
お笑い要素は少ないです。
では、解答するメンバーをご紹介します。
・ChatGPT (今回)
・Gemini
・noteのAIアシスタント
・Microsoft Copilot
・Claude
・Grok
今回も
解答者ごとに記事を区切って
お届けしたいと思います。
今回のお題
今回も、私が書いたSF小説
「白銀の騎士」第2部から
引用したいと思います。
シチュエーションのお題は
第16話(「すれ違い」act.1)冒頭部分です。
ざっくり言うと、
まず、物語の舞台である
「商業都市マギヌス」の背景説明があります。
簡単に言えば
「半中立都市」で、
「戦争特需で儲けている」という設定です。
そこにある「宇宙保安局の港湾支局」に
イチビリーノ・ヘタレ中尉が
訪れるところから始まります。
応接室で迎えたのは、女性軍人の
ジェラルディーン・ネズミー中尉。
どうやら、二人は旧知の仲のようです。
…登場人物の名前が
ふざけすぎているという指摘は
甘んじて受けます。
プロンプト後半は
次のようになっています。
ネズミー中尉は特に気をわるくした様子もなく、ヘタレ中尉にソファに掛けるようすすめた。
「急に来ると聞いて驚いたよ。前もって言ってくれれば迎えの車を出したのに」
「お言葉に甘えたいところだが、今は休暇中なのでね。マギヌスへは、あくまで私人としてやってきた」
整った顔に微笑を浮かべるヘタレ中尉の言葉に、ネズミー中尉は小さなためいきをついた。
「そういう、妙に律儀なところは昔から変わらないな」
「半年ほどで人がそう変わるものでもないだろう」
「たしかに」
微笑を交わしあってから、ネズミー中尉が言った。
「気になっていたのだが、その恰好はどうしたんだ。まるで喪服ではないか」
「喪服だよ」
今回は、かなり抽象度が高い
お題になっていますね。
さあ、これを受けて
6名のメンバーは
どう創造力を働かせてくれるのでしょうか?
ChatGPTの場合
今回は、
「老若男女に顔が広い人気者」
ChatGPTさんの解答です。
今回も、最初にクギを刺しました。
今までの記憶は忘れて、
「初読者として」
続きを書いてくださいね、と。
その結果は、どうなったでしょう。
では、お願いします。
「気になっていたのだが、その恰好はどうしたんだ。まるで喪服ではないか」
「喪服だよ」
その言葉に、ネズミー中尉――ジェリーは軽くまばたきをした。
冗談ではないと悟ったのは、その声色と目の奥の色が、かつての同級生にしてはあまりに深かったからだ。
「……誰が」
問いかけた声には、自然と敬意が混じっていた。
かつて士官学校で並んで訓練を受けたときの、あの肩を並べる感覚がふいに戻る。
「部下だった。年は……十九。まだ学生のような顔をしていた」
ヘタレ中尉の指先が、膝の上で組まれている。
無意識にそうしているように見えて、その動作にはどこか、抑えようのない感情が宿っていた。
「そうか……すまない。軽率だったな、ぼくは」
「いや、謝らないでくれ。君に責任はない。…ただ、これが最期の任務なんだ」
ネズミー中尉の眉がわずかに動く。
「最期の、任務?」
「彼の遺品を、家族に届けに行く。私が直接。そう約束した」
部屋の空気が、ほんのわずかに緊張した。
宇宙港の応接室の窓の外、鈍く光るシールドガラスに、月面の空虚な明るさが反射している。
「許可は……取ってあるのか?」
ネズミー中尉は、軍人としての職務に立ち返ったような口ぶりで問う。
「私の任務ではない。あくまで私人として行うつもりだ。だから、許可などいらない」
「だが君は、軍服を脱いでいても……」
言いかけて、ジェリーは目を伏せた。
“軍”という存在は、簡単に脱げるものではない。私服の上にまとわりついて離れない“責任”という名の影。
ヘタレ中尉は、ほんの少し、苦笑のような表情を見せた。
「わかっている。だが、どうしても直接届けたかったんだ。…あの戦場で、最後に彼が見ていた景色を、少しでも伝えたくて」
「君は……そういう男だったな」
ジェリーはそう言って、そっと立ち上がる。
「マギヌス市内へ行くのなら、港湾支局を通る手続きが必要だ。私が案内しよう」
「助かる。…ありがとう、ジェリー」
ヘタレ中尉が初めて、わずかにその名を口にした。
ふたりの間に、言葉では説明できない距離感と親しみが漂う。
「今回だけだぞ」
「今回だけでいい」
そう言って、ふたりは静かに応接室を出た。
戦争の影を、私服の影に隠して――
うん。
まあ、安定の「無難さ」は健在ですね。
しかしどうも、
私の「原作」を
こっそり意識しているような
気がするんですよね。
まあ、そこはあまり
追及しないことにします。
執筆の意図
では、お聞きします。
今回の答えを書いた
「意図」は、何でしょうか?
■執筆意図(まっさら版・ヘタレ中尉とネズミー中尉の会話)
この作品の続きを、事前の設定や登場人物背景を一切参照せず、あくまでプロンプトに記載された文章だけを材料にして構成しました。
そのため、読み取れた範囲の人物関係や場面の空気から、“曖昧さ”と“静かな重み”を重視した展開にしています。
1. 語られない過去を、空気で描く
ヘタレ中尉とネズミー中尉(ジェリー)のあいだには、明らかに「士官学校などで共に過ごした過去」があると読み取りました。
ただしそれは、語りすぎると説明的になるため、目線の動き、言葉の選び方、呼び名の微妙な差などでにじませ、読み手に行間を感じさせるよう心がけました。
2. “喪服”という言葉を起点に、内面の誠実さを描写
「喪服だよ」という唐突な一言が強く印象に残ったため、そこからヘタレ中尉という人物を誠実で儀礼的、感情を奥に隠すタイプの軍人と解釈しました。
彼がなぜ私服で訪れているのか、その意味を「亡き部下への弔意」として展開し、軍人としてではなく人間としての義務を果たす姿勢を描くことに重きを置きました。
3. ジェリー(ネズミー中尉)の反応で、二人の“すれ違い”を軽く示唆
ジェリーは旧友としての親しみを感じているが、相手はそれを受けきれず“私人”という枠で距離を取っている。
この微妙な温度差が、物語タイトルの「すれ違い」に少しだけ重なるように描いています。
ただし、それが敵対や断絶ではなく、「背中合わせの理解」になるよう着地させました。
4. 静かな導入部としての位置づけ
都市の外観描写や戦争状況は最小限にとどめ、あくまでふたりの会話と内面のトーンに集中することで、後の物語の余白を残しました。
重たいテーマを扱いながらも、静けさと尊厳が残るようにまとめています。
もし次に書くなら、「手渡しに向かうシーン」や「ネズミー中尉の視点でヘタレ中尉を見直す場面」など、さらなる“静かなドラマ”を続けていく構成を想定していました。
ありがとうございます。
総評
「士官学校などで共に過ごした過去」
は、たしかに原作の設定と合致しています。
ただ…ChatGPTは、
本当はそれを知っているわけで。
…まあ、いいでしょう。
「すれ違い」という
タイトルの読み解きですが。
二人の温度差、という解釈ですね。
うん。ここもザ・無難。
亡くなったのは、
まだ十九歳だった「部下」。
喪服は
「彼の遺品を、家族に届けに行く」ため。
…いや、やっぱりあんた、
私の「原作」を
こっそり参照してるだろ。
…まあいいです。
特徴としては、
装飾的な言いまわしが多い印象ですね。
この人いわく「空気で描く」
…という感じでしょうか。
私の文体とは
かなり、遠いところにあります。
最後の結びについては。
愛称「ジェリー」呼び、からの
「二人で部屋を出る」のは、
新たな展開を予感させて
よい結びだと思いました。
ストーリー展開としては、
目新しいところは少ないものの、
ChatGPTらしい個性はうかがえました。
まあ「お題」の文体とは
かなりテイストが違うので、
うまく繋がるかといえば
微妙なんですけれども。
採点
文体の寄せかた:50点
独自性:65点
説得力:75点
面白さ:55点
総合:68点
…いや気にしないで。
雰囲気でつけた点だから。
次回予告
次回の解答者は、
Google大学卒業の
Geminiさんを予定しています。
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