持病の話~好酸球性副鼻腔炎~
以前、持病の喘息について書いた。
今回は20代後半に確定診断された、好酸球性副鼻腔炎の話。
少し前にHIKAKINさんが同じ病気で手術したことを動画にしていたので、少し知名度は上がったかもしれない。
20代前半の頃、雨が降ると鼻水が止まらなくなった。匂いが分からないことがあった。
20代後半には匂いは殆ど感じなくなり、味も分からなくなることがあった。
数年前のこと。風邪引きを繰り返していたある日、鼻が塞がった。
「詰まった」ではなく、「塞がった」と思った。
当然口でしか呼吸ができない。鼻水は行き場を失い、耳が痛くなった。
原因は好酸球性副鼻腔炎だった。
鼻の中にポリープができる病。
私の身体は白血球の一種である好酸球の数値が異常に高くなっていた。
好酸球性副鼻腔炎は、両側の鼻の中に多発性の鼻茸(ポリープ)ができ、手術をしてもすぐに再発する難治性の慢性副鼻腔炎。
一般的な慢性副鼻腔炎は、抗菌薬と内視鏡を用いた手術でかなり治るが、この副鼻腔炎は手術をしても再発しやすく、ステロイドを内服すると軽快する特徴がある。
ステロイドが最も有効な治療法。しかし病気自体は生命に危険を及ぼさないので、ずっとステロイドを服用することは避けた方が良いとされている。そのためステロイド内服を中止すると風邪などの感染を機に鼻茸が再度大きくなり、悪い状態に戻ってしまう。
鼻の中は実際にポリープで塞がっていた。
ポリープはステロイド薬で少しだけ小さく出来るものの、切除手術が必要と言われた。
そして私は手術を受けることになる。
全身麻酔の手術で5日程度入院した。
術後は想像よりも痛くはなかった。
鼻(副鼻腔)の中は血だらけで、ガーゼが詰められていた。鼻先には小さなコットンが入れられていて、血だらけになったら交換する。その作業を丸2日繰り返した。鼻は出血しやすいと言われていたけれど、思った以上に血が出た。
一番痛かったのは、退院前に鼻の中の詰められたガーゼを取るときだった。
血が固まって張り付いているそれを剥がすのだ。
思い出すだけで痛い。
涙が出るほど激痛で、終わった後もしばらく「痛い痛い…」と声が漏れた。
好酸球性副鼻腔炎は難治性で、手術をしても再発しやすい。
大抵は同じ過程を辿りまた手術が必要と言われた。
この痛い思いをまたしなくちゃいけないのかと絶望した。
だけど、手術をして一番良かったのは、匂いをしっかり感じられるようになったこと。
次に、頭痛の頻度がかなり減ったこと。
どこからかふわりと香る匂いに幸せを感じるようになった。
香り付きアイテムが特別なものになったし、お店のアロマコーナーでは足を止めるようになった。
あれから6年経った。
副鼻腔にはポリープが再発しているけど支障ない程度なので、ポリープ切除の手術はしていない。
それも新薬が使えるようになったお陰だ。私にはとても合ってるみたい。
それでも、いつか薬に頼らず過ごせる日が来ることを夢見ている。
こまち
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