奈良の西の秘境から東の集落へ
夏土用に突入し、外の作業はしばらくお休み。
ようやく自宅で執筆に専念!
といきたいところですが、猛暑日が続いて少くなからず溶けました。
南向きで日当たりの良い自室にはエアコンがなく、スイッチONで「ブゥォン」と唸りをあげる昭和(平成?)生まれのクーラー(冷却機能のみ)が依然として居座っています。が、「動くのかも知れないけれど、どんな空気が出てくるのか動かすのが怖い」と、もう十数年使用しておりません。
昨年も汗をだっらダラとかきながら、「こんな生活をしていたら、熱中症&脱水症状で○ヌなぁ!」と思っている間に夏が終わりました。
しかーし、今年は流石にダメですね。
早い梅雨明け後の小雨で乾燥しがちだし、打ち水もみるみる乾きます。その時に吹く風は涼しい。はっきり言って、自室に居るよりも野外の日陰に居た方が快適です。山に行きたい。
暑さが落ち着いたら、ひとまず年代物のクーラーのフィルター掃除してみようかな……PCも熱々になっちゃうし。
これが全然noteを更新できていない言い訳。
それで今週後半は執筆拠点を移動した次第です。
奈良に得た新たな拠点
私の第一の拠点は奈良県北西部にある生駒山の山裾。
生まれ育った故郷の村落で過ごしています。
奈良県南部は山岳地帯で、多くの奈良県民は北部の奈良盆地を中心に暮らしています。その北西部の盆の縁と丘陵地帯に囲まれた生駒谷は、地形からしてその昔は秘境的な土地だったようです。
奈良盆地はそれなりに広く知られているでしょう。けれど、奈良盆地と大阪平野の間には山だけでなく谷もあるのです。
と言われても、すぐにはピンとこないかも知れません。
この記事でも触れましたが、昨年とある募集を知り、東の盆の縁にも拠点を得ました。あるプロジェクトのクラウドファンディングのリターンとして、施設利用の回数券(有効期限あり)を選択した訳です。
(記録上)日本最古の古道とされる『山の辺の道』の近くにある「共同生活の場」。この場を主宰する管理人はもちろん、長期滞在の住人もおり、体験的に訪問・滞在する人や私のように短期滞在を繰り返す者も居ます。
ひとことで言えば、「古民家を改装した里山レジデンス」です。
ビジター利用者は個室に宿泊することができ、共用スペースとして大広間やキッチン、風呂、トイレ、洗濯機を自由に使うことができます。
その点は一般的な宿泊施設と同じようなものでしょうが、生活動線となる土間を行き来し、囲炉裏をつつき、庭にある畑で自ら作物を育てることができる、というのは珍しいのではないでしょうか。
(ただし限られたチケット数だと、畑の様子を見るのは難しい)
何より特筆すべきは民俗・民族学の蔵書を多く収蔵する書庫『里山文庫』を併設していることです。この場を主宰するのは長らく民俗植物学の探究をしてきた方で、特に植物系・医食にまつわる書籍を自由に閲覧できます。
加えて、この場を拠点にこの集落の日常の姿を、日がな一日を通して垣間見ることができる点は、私にとって願ったり叶ったりの環境です。
土地が変われば、そこにある地誌も歴史も民俗も異なりますからね。
猛暑から逃げ出して、今
到着して簡単に施設の説明を受け、選んだ個室は書庫の隣。

振り返れば、石と緑の庭園です。
幼馴染の実家が造園会社で、子供の頃はこうした庭園のある日本家屋に毎日のように遊びに行っていたので、とても懐かしいです。
私の家とは比べ物にならないくらい大きくて、通路を進んでいくと、また別の空間に繋がっている。まるで家全体が秘密基地のようなのですよね。

あまりに暑く、軽い熱中症になりかけながらの到着だったので、エアコンをつけさせてもらって、荷物を下ろした後は暫くぼーっと休んでいました。
書斎のある秘密基地で
ここは広義の宿ではありません。あくまで暮らしの場を共同利用する立場として、この場を作り育ててゆく立場でもあります。少し回復した後、シーツ置き場から一式を取ってきて設置し寝床を整えたら欲が出て、少し掃除もしたくなりました。
『里山文庫』と執筆空間を主目的に来訪する私としては、このデスクワークのスペースを快適にしたいところです。

大広間に隣接する畳敷きの部屋の方が囲炉裏の間やキッチン、その他に近いせいか、利用頻度が高いようです。ということは数人の利用者がいる時でも、こちらの部屋が空いている可能性が高い。それは私としては有難い。
だってここ、めちゃくちゃ静かで快適なのです。

次いで文庫から数冊の本を拝借してきました。
一日目はそれで終了。
日中はドタバタして結局昼食も食べそびれ、妙な時間に軽食を取ったので、それほど食欲もなく、熱中症らしき頭痛の名残りが蘇ってきたことも相まって早々に休むことにしました。

施設内の写真撮影およびWEB・紙媒体への掲載許可を得ています
ここでの滞在記録はこちらのマガジンに収録してゆきます。
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