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紀州犬リキの思い出 第7話



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翌朝

リキは元気になってくれたかなあ と、
そっと玄関ドアを開けてみたら、
リキがオウチから出てきて
何事も無かったように背伸びをしてから
私の傍に寄ってきた。
  

   ホッ! (;^ω^)



子犬たちがコロコロと出てきて、
ふやかしておいたドッグフードを上げると、
2匹仲良く頭をくっつけて食べ始めた。

リキはいつものようにフンフンしてから、
「ドウデモイイケド・・」みたいな素振りで
一口ずつお行儀よくカリカリと噛みながらゆっくり食べた。
ハラペコ状態でも、リキはガツガツ食べたりしないのだ。

  (ここに書きました)
      👇

  ヨカッタ 💛

元気になってくれたみたいだ。



あとの2匹の子犬は、
およそ生後2~3か月程で(だったかな?)次々に貰われていった。
もしかしたらリキはまたキャーキャー泣くんじゃないかと
ビクビクものだったが、
これくらいになればもうリキも心配しないようだった。

 

    (;^_^A  やれやれ・・・

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

それから数年後。

娘は東京の短大に進学することになった。
その前の受験から、
合格が決まってからの
アパート探しから家具・家電などの準備の為などで
私と2人で何回か東京に行ったり来たり、
その都度「リキ、行ってくるね」と代わる代わる頭を撫で
手を振って出かけ、
リキはシッポを振って普通に見送ってくれた。

 ・・・・のだが、

いよいよ娘が明日から独り暮らしという日、
いつものようにリキに「行ってくるね」
と言うつもりで玄関を出たら、
ナント!
リキはあっちを向いて幾分頭を下げて、
コチンと固まったままじっと動かない。

「リ キ!」
娘が言ってみたけれど動かない。
背中を撫でて「行って来るね?」と言っても
同じ姿勢で固まっている。

リキは息子にも可愛がられていたし
私だって可愛がっていた。
「とりわけお姉ちゃんが好き」というほどでもなかったと思う。
でも、お姉ちゃんが居なくなっちゃう
という事を察してこの反応。


娘は苦笑いして「じゃあ、行くね!」と言うしかなかった。

これから慣れない環境で独り暮らしの生活が待っているのだ。
気持ちはそっちに向いていたのだから無理もない。

私は後ろ髪引かれる思いで、振り返らずに車に乗った。


後日この話を夫に話したら、
夫が高校を卒業して進学の為東京に出掛ける朝。
紀州犬の混血種の、マルという白い犬もやはり
こんな反応をしたと話してくれた。

いつもなら嬉しそうに寄って来るのに、
その朝は庭の隅にしっかり丸くなって、
夫が「じゃあな、行って来るよ」と言っても
じっと固まって動かなかったそうだ。

マルは夫の祖父が猟犬として飼っていて、
特に夫が可愛がっていたわけでは無かったというのに。


  こんな経験をお持ちの方いらっしゃいましたら
   どうか是非コメント欄でお知らせください。

 

    つ づ く







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