ケープタウン・ナミブ砂漠旅②ウォーターフロント観光
【今回の旅程/2024年9月】準備編はこちらを見てね!
Day1・2 KIX→(SIN→JNB)→CPT(ウォーターフロント観光)★→WDH
Day3 ナミブ砂漠ツアー1日目
Day4 ナミブ砂漠ツアー2日目
Day5 ナミブ砂漠ツアー3日目
Day6 WDH→CPT(ライオンズヘッド)
Day7 喜望峰ツアー
Day8 ヘルマナスくじらツアー
Day9・10 CPT→(JNB→SIN→)KIX
ケープタウン空港にて
ついにアフリカ大陸に上陸した。機長からのアナウンスによると現地は13℃、確かにかなり肌寒い。パスポートンコントロールは少し時間がかかったが問題なく通過し、荷物もちゃんと受けとることができた。

税関を抜け、到着ロビーに出る。空港自体はこじんまりとしているようだが、多くの人でにぎわっている。外務省が十分注意せよと言ってやまない街にいよいよ出るときがきたようだ。しかしそのためには確かな準備が必要である。
まずは現金を手に入れたい。南アフリカの通貨はランド、1ランドが8円くらいの計算だ。ATMでのキャッシング時、60だか80ランドだか忘れたが、外国発行カードなので手数料を取るというメッセージが出た。キャッシングの手数料としては少し高額な印象だが、致し方なし、ひとまず2000ランド(約16000円)の現金を手に入れた。
(なお、ケープタウンではほぼ全ての場所でクレジットカードが使えたので、2000も現金は要らなかったかなという感想だが、一方、チップなどで少額の現金が必要な場面もあるので、まったく現金ナシでは難しいと思われる)
お次はこのでかいスーツケースを預けて身軽になる必要がある。斜め読みした何かのサイトで、この空港のどこかにに荷物預かり所があることはチェック済みである。いろんな人に尋ね、果てには駐車場の係員に誘導されて、初見ではなかなかたどり着けないであろう謎の小部屋風のところ(青年が一人で番している)に荷物預かり所を発見した。しかしみな親切である。
料金は預ける時間によって異なり、私の場合は5時間で80ランドであった。ATMで出てきた200ランド札で支払ったところ、おつりがないとのことで、ちょっと待ってろ、と青年は200ランド札を握りしめ出て行ってしまった。少々不安になったが、数分後、彼は小走りで戻ってきてくれた。日本円で640円の請求に対し1600円の支払いでおつりが用意されていないことになんとなく南アの風味を感じた気がしたが、クレジットカードの支払いが主流になりすぎて現金の取り扱いがないだけかもしれない。
さて、これで今度こそケープタウンの街へ出る準備は整った。5時間後には空港に戻ってウィントフック行きの搭乗手続きをせねばならないため、冒険はできない。睡眠不足の状態でボヤボヤ街中を歩くのも危険だ。ここは手堅くケープタウンいちの安全観光地という「ウォーターフロント」に行くことにした。
車窓から見えてきたもの
地球の歩き方によると、ケープタウン空港から市内への移動はMyCitiと呼ばれる公共バスも使えるようだが、乗車にはICOCA的なICカードが必要とのことだ。となるとまずはカードを手に入れ、どこそこの機械でチャージして、リファンド方法も確認しなきゃ、とか考えるだけでつらい。ここはウーバー一択である。
多くの空港ではウーバーのピックアップポイントは決まっているはずで、ケープタウン空港も例外ではなく、これがなかなかどうしてわかりにくいところにあった。みな「パルケイドがどうの」と言うのだが、その「パルケイド」が何を指すのかがわからない。
正解は”Parkade”=立体駐車場のなかに”E-hailing Pick Up Area”=ウーバー等のピックアップポイントがあった。知らんがな、そんな単語。サインは出てるのに(しかも英語なのに)そもそも単語がわからずスムーズにたどり着けなかったことに軽いショックを受けつつ、なんとか正しい場所に到着した。
なお、荷物預け所が空港の建屋を出て正面左手とすれば、ピックアップポイントは正面右手となる。
まもなくやってきたトヨタ車は、後部座席の窓が割れたままのヤンチャ仕様のためかなりスースーするが、運転手はいい人であった。走り始めてすぐあこがれのテーブルマウンテンが姿を見せる。おお、あれが!そう、あれさ!と盛り上がるが、曇りがちの空模様のためその頂上には雲がかかっていて全景は見えない。今日は一日こんな天気かね?と尋ねると、わざわざスマホで天気予報を調べて画面を指し示しながら、うーん今日はあまりよくない予報だけど、ケープタウンは1日に3シーズンあるからね、とのことである。それほど天候がコロコロ変わるということなのだろう。
車窓からは、日本では見られない傘のような形をした木々や低木に咲きみだれる黄色い花などが見え、遠くアフリカに来たのだなぁ、という実感がわいてくる。
車は空港からずっと高速道路のような自動車道を走っているのだが、その左側に明らかに雰囲気の異なる地域が現れた。粗末なトタンの低い建物が並び、道路わきにはごみが散乱している。トタンはところどころでさび止めの塗装さえされていない金属むき出しのものもあり、それが時折ピカピカと反射しているのだ。飛行機から見たまぶしい光はこれだったにちがいない。
目立つのは建物ごとに設置されているパラボラアンテナだ。つぎはぎの建材に比べて近代的でアンバランスに感じるし、何よりそのおびただしい数がやはり通常ではない雰囲気を出している。

その地域を過ぎると、今度は海外ドラマに出てくるような瀟洒な住宅街が出現した。いかにも頑丈そうな門が並び、その奥に見えるのはいずれも明るく大きな邸宅ばかりである。空港から出て十数分、車内から眺めるだけでこの国にある「格差」がわかる。なんという国なんだ、ここは。
その国の街並みの印象というのは、都会や田舎の別にあっても、全体的に貧しい雰囲気とか、あるいは先進国の画一的な感じ、など、ある程度の方向性や統一感があるはずだ。もちろんその中において印象の異なるエリアというのはあるが、ここにあるのはそういった全体に内包されている一部という話ではなく、同じ国のなかに異なる社会が並列しているというか、まるで異質のものが隣り合っているような違和感があるのだ。こんなん初めてである。
巨大モールVictoria Wharf
日曜は渋滞がないとのことで、ウォーターフロントまでは30分弱で到着した。なんだかとても大きなモールの入口前で降ろされ、ひとまず入ってみたが、とにかく広くて圧倒される。

ひととおりぐるりとモール内を歩いてみる。とにかく広く、たくさんのテナントがあるが、時おり日本でもお馴染みのショップも見かける。物価は日本とほとんど同じように感じるが、あっステキ~と感じるインテリア雑貨などはけっこうイイお値段であった。歩いている人はみなオシャレだし、二階にはハイブランドが入っているので、デパートのようでもある。
白人が多いように感じるが、観光客もかなりたくさんいるようだ。アジア人はほとんど見かけないが、地下のスーパーでは日本人ツアーグループに遭遇した(全員大量のルイボスティーをカゴに入れていた。私も後日大量に購入)。
トイレは掃除が行き届いておりとても清潔なのと、つねに掃除スタッフが待機しているがヨーロッパのようなトイレチップは求められないことに少し驚いた。
歩き疲れ、ランチはモール内のOcean Basketというお店でシーフードを食すことにした。どうやらほうぼうに支店を持つチェーン店のようだ。店内は家族連れが多く大変にぎわっている。白人が半分近く、その他は黒人、インド系、アラブ系などさまざま。
先に運ばれて来たビール瓶の栓が抜かれておらず、忘れているのかな?と次にウェイターがテーブルに来たタイミングでお願いすると、ひねって開けるのさ、と苦笑された。なんと!すっかり田舎もんの気分である。これが南アフリカのスタンダードなのか、それともこのメーカー(Castleという銘柄)だけなのかはわからない。
あまりおなかはすいていないのでムール貝とサラダのみオーダーしたが、大変美味で満足。

驚いたのが、多くの人がお寿司を食べていることだ。隣のテーブルでも白人のカップルがお寿司とスパークリングワインのマリアージュをいい雰囲気で楽しんでいる。確かにNIGIRIメニューも充実していたし、カウンターにはキッコーマンの卓上醤油さしがズラリと並べられていた。
このレストランに限らず、ウォーターフロントでは他にもお寿司を提供しているところはたくさんあった(ちょっとそれるが、テラス席で枝豆食ってる白人も見かけた)。日本ではお寿司はお寿司屋さんで食べるもの、という固定観念じみたならわしがあるが、こちらではシーフードレストランにおける食べ方のひとつ、という気楽な感じのようだ。揚げ、焼き、にぎりという風。
南アはチップ文化があり、事前調べによるとレストランではだいたい10%とのこと。お会計をお願いすると、伝票を持ってきてくれるので、そこにチップと合計額を書き足したら、その場でカードリーダーにクレジットカードをタッチしてお会計終了となる。
ランチのお会計はチップ込みで150ランド=日本円で1200円程度なので、ずいぶんお得な感じだ。
ウォーターフロント散策
モールを出てエリアを散策する。ウォーターフロントは、先ほどのモールも含め、いわばショッピングエリアとハーバーが一体化したところで、友人Kが横浜のベイサイドのような感じと言っていたのがよくわかった。観覧車もあり、神戸のハーバーランドのあたりともよく似ているが、建物の造りなどからヨーロッパのような雰囲気もある。

海と山を背景にオシャレなショップやレストランが並び、アートなオブジェもたくさん。何より、警備員がいたるところに配置されており、日本のような気軽さで歩けるので、本当にここがあの恐れおののいていた南アフリカなのかしら、という気分にもなる。
ハーバーでは運良くくつろぐアシカ(かアザラシかオットセイ)も見ることができた。




小雨が降りだしてきて、かなり冷えてきた。ソフトシェルのジャケット着ているものの、中は日本から着てきたまんまの半袖Tシャツである。周りを見ると、薄手のダウンジャケットを着ている人が多い。南アはまだ春が始まったばかりなのだ。
テーブルマウンテンはもうすっかり見えなくなっている。そろそろ空港へ戻る時間だ。
