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平成女児の記憶が蘇る!?在原業平と伊勢物語展【予備知識ゼロ美術館巡り】

予備知識ゼロ美術館巡り記念すべき1回目は、三井記念美術館で開催されている「特別展 生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語」。

こうみえて(?)日本画が好きな私。でも理系なので日本史は小学生の授業が最後という絶望的な記憶の私。
そんな私の認識を確認しておきましょう。

伊勢物語って有名だよね。長編だったような。
在原業平って名前は知ってる。知ってるけど。。。

書いてみると、よくこれで行こうと思ったなというレベル。笑
お恥ずかしい限りです。

でも美術館の前に立った私には、学芸員さんが教えてくれた「楽しく鑑賞するためのTips」がある。怖くはない。


伊勢物語、ガチで人気

予備知識のない私が実感するくらい、伊勢物語は大大大流行していた。

時代を超えて女が好きなもの、恋バナ

恋愛に関する短編歌物語集だから、今でいう恋愛小説かな?
今も昔も女は恋バナが好き。
なんで「女は」と想定したかというと、伊勢物語の流行で様々なグッズが作られていたが掛け軸や屏風以外に、合貝(貝合わせに使う出貝と地貝)・かるた・硯箱・着物・能面といった、どれも女性が遊んだり、身の回りに置くものが多かったから。

業平涅槃図から見る女性主導の流行

掛け軸の中には、「涅槃図」というお釈迦様の臨終の様子を書いた仏画があるらしんだが、それの釈迦を業平に、釈迦を取り囲む悲しむ弟子たちを伊勢物語に出てくる女たちにパロディした「業平涅槃図」まで作られていた。
「涅槃図」には釈迦を取り囲む弟子のまわりに、様々な動物も書かれていて「業平涅槃図」にも書かれているんだけど、その動物たちは全てメスじゃないかという解釈がされているんだとか。
これを見て、女性主導の流行なんだなと理解した。

それって推し活かも

現代の推し活に置き換えるとかなり面白い。一世風靡したんだなってよくわかる。

いわばエンゼルブルー!?

展示品の中でも一際目立っていたのは、着物。
きっと伊勢物語にどはまりした姫様が仕立てさせたんだろうなと思しきもので、めちゃめちゃ豪華。
ぱっと鮮やかな水色に、裾の朱色の「ふき」のコントラスト。
自由に飛び回る小鳥たちとサラサラ流れる水面の金糸。
着用感があったから、もしかしたらお気に入りでよく着てたのかも。
うちらのエンゼルブルーかな。
流行ってるし欲しくて、お気に入りでいつも着て、高いから大切に着る。みたいな。笑

メンバーカラー

他にも作者である在原業平を象徴する柄・イメージカラーの着物とかもあって、推し活で言うところのメンカラだよね??
推しが赤だと赤いものやたら買ったり、絵文字がサクランボだとサクランボ柄ばっかり買っちゃって、赤×サクランボ=私のためのデザイン!とか思っちゃって。(遠い目)

ヲタバレ防止グッズ

硯箱とか着物に多かったんだけど、留守模様っていう登場人物は描かず、その物語を象徴するモチーフなどを使って暗示する表現方法で書かれたものもかなりあった。
古(平成)の推し活においてもヲタバレ防止として、アイドルが持ってるぬいぐるみだけ切り取ったり、背景だけ使って待ち受け作ってたなと思いだした。そんな発想で発注した品なんだろうか。それとも公式グッズじゃないから、なんか言われたら言い訳できるようにしたんだろうか。(例えが悪いかも)

ポスター

幻想的な屏風は、部屋に置かれる日常的なものという点で、今でいうポスターに近いんだろうか。
サラっと触れたが、展示作品の中には写真撮影OKだった屏風が2つ。
伊勢物語図貼付屏風と伊勢物語八橋・龍田川図屏風。
伊勢物語図貼付屏風は伊勢物語の場面を切り取って並べる形。

伊勢物語図貼付屏風
22段 千夜を一夜に
秋の長い一夜を千夜にしたとしても語ることは尽きない
50段 行く水に数かく
自分に好意のない男を思うことは、水の流れに数を書き留めることより儚い

伊勢物語八橋・龍田川図屏風は全体を金の雲が覆っており、その隙間から伊勢物語のシーンが垣間見える。個人的にはこちらの方が好き。
金と青の絶妙なコントラストが好みで、幻想的でな構成で「物語感」が強く、印象的。全話描かれているわけではないけれど、十分な見ごたえに感じる。
作者なのか発注者なのか、お気に入りの話を詰め込んだんだろうか。

伊勢物語八橋・龍田川図屏風1
伊勢物語八橋・龍田川図屏風2


メモ取るのめちゃくちゃいい!

こうやって感想をまとめるときに振り返りやすい。
念には念を入れて、作品番号を書き、出品目録をもらってきたのでどの作品で何を思ったのか一応わかる。メモを見ながら、また連想が膨らんで、ずっと感想書いていられるくらい。
これは私に向いてた!ちいさな美術館の学芸員さん、ありがとうございました!

かなり独自の目線で見たり連想した感想を書いてみた。
こんな風に思いながら金屏風を見た女もいるんです。笑
美術館と聞いて身構えない人が増えるといいな。

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