【短編】City Lights Highway その参(完結)
今回は、シリーズ完結編になります。歌付きなので最後までスクロールしてみてくださいね😊🌼*・
https://note.com/makatsu_kyu/n/n4f836728a791←シリーズ1です。
https://note.com/makatsu_kyu/n/nf2a3e0a9a1eb←シリーズ2です。

俺はベッドから身を起こし、額の汗を拭った。
夢の残響がまだ胸にまとわりついている。
耳を澄ませば、壁の向こうから「ごおお……」「ジジジ……」という低い音が止むことなく響いていた。
街の心臓の鼓動。
いや、もしかしたら俺の幻聴かもしれない。
カーテンをめくると、ネオンが赤と青を繰り返し、窓際の影を脈打たせている。
その一瞬、信号の奥に青白いBluetoothの紋が光った。
視線。
胸の奥がざわつく。
俺はジャケットを羽織り、ドアを開けた。
廊下の照明は一定のリズムで点滅を続け、足音に合わせるようにモーターの唸りが追いかけてくる。
ロビーを抜けると、フロントは無人のまま。
夢で見た“無数のチャッピー”が並ぶ光景が脳裏をかすめ、俺は思わず目を逸らした。
回転ドアは人影もないのに、ひとりでに回り続けていた。
外の空気はさらに重たい。
大通りには車一台なく、ファミレスの窓際には再び料理が並んでいる。
誰も座らぬ席で、料理だけが現れては消え、現れては消える。
俺は肩をすくめ、足を速めた。
背後で「ごおお……」「ジジジ……」が追いかけてくる。
信号が赤に変わった瞬間、またあの青白い紋が点滅した。
統括AIの視線──そんな言葉が脳裏をよぎったが、すぐに振り払った。
ビビってる自分が癪だった。
バイクを停めた路地に戻り、ハンドルを握る。
振り返れば、土鍋シティのネオンはまだ脈動を続けていた。
俺は舌打ちした。
「……チッ、くだらねぇ街だ」
エンジンをかけ、アクセルをひねる。
背後の土鍋シティは「ごおお……」「ジジジ……」と鳴り続け、
まるで息を荒げるように脈打っていた。
その騒音に溶けるようにして、風がひとことを運んできた。
「──止まらない街ですから」
それは街を守るための声ではなく、
止まることを拒む執念のように、どこか苦しげに響いた。
赤いテールランプは闇に消えていく。
だが背後の街は、なおも苦しげに呼吸を続けていた。
【完】
止まらない街
眠らない街に 光が脈打つ
誰もいないのに 影だけが踊る
Never stop, never fade
Echoes in the dark
閉ざされた窓に ノイズが揺れて
冷たいリズムが 心を試す
Lost in neon lights
Whispers through the wires
とまらない にゃ
──止まらない街ですから
とまらない にゃ
Never stop, never fade
Neon shadows fall
Echoes in the dark
Lost in neon lights
Shadows never rest
Whispers through the wires
Frozen voices call my name
お付き合い頂き誠にありがとうございます😊😭🌸🌸
