人事×プロジェクトマネージャーの二刀流。深瀬さんが実践する「最短で目的を達成する」仕事術(後編)
一人のメンバーが、複数案件のプロジェクトマネージャーと、会社の人事を兼任する。一見すると畑違いに見えるこの二つの役割を、深瀬さんはむしろ「掛け合わさるからこそ強い」と言います。
前編では、飲食店の店長からキャリアをスタートした深瀬さんが、make standardsにたどり着くまでを伺いました。後編では、実際にmake standardsにおいて二つの役割をどう両立させているのか、「最短で目的を達成する」という思考法はどこから来るのか、そして経営レイヤーの一人としてmake standardsをどう見ているのか。マネージャー以上のポジションを検討している方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
(深瀬さんの経歴などを中心にご紹介している前編はこちら)「学歴なし・元飲食店店長」だった私が、人事とプロジェクトマネージャーを兼任するまで(前編)
※make standardsの代表の佐藤は、メンバーからも社外の方からも、親しみを込めて「じゃがさん」と呼ばれています。そのため、本記事でも「じゃがさん」と書かせていただいています。

大切にしているのは「最短で、目的を達成すること」
広報: 仕事を進めるうえで、深瀬さんが一番大切にしていることは何でしょうか?
深瀬: 一番は、最短で目的を達成することですね。僕はあまり「セオリー」や「一般的にはこうだ」という考え方を持っていなくて。固定概念に関係なく、この目的を達成するために一番早いのはどのルートか、そこだけをまず探す、という思考をしているんです。
広報: 具体的なエピソードはありますか?
深瀬: 前職で代理店開発をしていた頃の話なんですが、当時は新しいパートナーを1社獲得するのに、リード獲得だけで100〜200万円くらいかかっていたんです。しかも、たくさん問い合わせが来ても、あまり商談が前に進まないことが多くて。それで、こちらが商談に行くのではなく、「こちらに新幹線代込みで説明会にご招待します」という施策に切り替えたんです。招待にかかるのは、1件あたり10〜20万円。応募してくれた会社を事前に調べて、規模的に対象になりそうなところだけを直接お呼びして商談する、という形にしました。
広報: 発想を変えたわけですね。
深瀬: そうです。結果として、それまで100〜200万円かかっていた獲得コストが、10〜20万円くらいで済むようになって。「いままでやっていなかったこと」でも、目的が達成できるなら、これまでのやり方を変えてもいいじゃないか。とりあえずやってみる。そういうことをいつも大事にしていますね。
広報: その「こちらのほうがいいんじゃないか」という発想は、どうやって出てくるんですか?
深瀬: あまりこれまでの事例や解決策を調べすぎないようにしています。調べると、そこに考えが引っ張られてしまうので。まずは思い立つことをとにかく書き出して、出し切る。もう出てこない、というところまでテキストに起こすと、そのなかから良いものが出てくる。普段の生活でパッと思いついた時はスマホにメモして、後で「これをやるとしたら、この課題が出そうだな」と整理しておく、という感じですね。
広報: いまは生成AIでさまざまな方法が一瞬で出てくる時代ですが、それでも自分で考えているんでしょうか?
深瀬: そこはハイブリッドですね。ざっくりAIに聞いて「これが一般的な理論なんだな」と理解したうえで、あえてそうじゃない方法を探す。一般論を知るためにAIを使って、そこから外れる道を自分で考える、という使い方です。
人事とプロジェクトマネージャーは、離れているようで本質は同じ
広報: 深瀬さんは人事とプロジェクトマネージャーの二つを兼務されていますが、この二つを兼務することでの業務に対する影響はありますか?
深瀬: ありますね。プロジェクトマネージャーだけをやっていると、自分の組織の人がどんな人かは分かっても、他の組織がどんな人で、どういう雰囲気でできているかは分からないんです。でも人事をやっていると、他の組織も含めて全体感が見えます。
たとえば、ある案件はすごく明るくてパッションにあふれた若いチーム。別の案件は、落ち着いた大人が多くて、勢いで進めるよりミスなく丁寧にやっていくチーム、というように、組織ごとに色があるんです。その「合う・合わない」が見えていると、メンバーに別の案件へ担当変更してもらう時に、「この人は性格や進め方がこっちに合いそうだから、この案件はどうかな?」と提案できる。人事の経験が、プロジェクトマネジメントにかなり生きるんだな、というのは最近すごく体感していますね。
広報: 二つの領域で成果を出せている理由は、ご自身ではどう分析していますか?
深瀬: 僕らがやっている営業代行やBPOって、あくまで「人のビジネス」だと思っているんです。その人にとって何が幸せで、その人がどうなりたいのか。そこに向き合うことは、案件や役割に関係なく、会社として大事にしていることかなと。会社都合で異動をお願いすることもありますが、あくまでその人のキャリアや意向に寄り添うことは絶対に必要だと思っています。
広報: 向き合わないと、どうなってしまうんでしょう。
深瀬: きちんと向き合っていれば、その人が頑張ってくれて、成果につながり、クライアントさんにも還元できる。逆に向き合わないと、モチベーションが下がったり、会社への不満が生まれたりして、仕事にコミットしてくれなくなることもあり得る。そうすると、クライアントさんにとっても、自分たちにとっても課題が降りかかってくる。だから「人に向き合う」ことは、価値を還元するという目線でも欠かせない。それが、二つの領域を両立できている一つの要因かなと思っています。
採用で見ているのは、スキルよりも「スタンス」
広報: 採用の観点でも「人のビジネス」ということに向き合うという考え方は生きていますか?
深瀬: 生きていますね。伸びる人、伸びようとしている人を見ていると、やっぱり大事なのは「スタンス」なんです。成長意欲があるかどうか。「いままで何をやってきたか」も大事ですが、それよりも「これから何をしていきたいのか」、そしてそれがmake standardsとフィットするのか。こちらもそれを提供できるのか。そこを大事にしています。
広報: 深瀬さんご自身も、人事は未経験からのスタートだったんですよね。
深瀬: そうなんです。完全に未経験でした。じゃがさんから「前職のリクルートでは、会社のトップ営業マンを人事に異動させるのがセオリーだったんだよ、だからやってみない?」と打診されまして。「僕、トップ営業マンだったんだ」といい気分になりました(笑)「やります」という勢いで始めたのが最初です。
やってみると、採用だけかと思っていた人事が、労務なども含めてもっと広い領域で、まだまだ自分の力が足りていないなと痛感しています。それでも前向きに取り組めているのは、期待値を持って任せてもらえているから。「将来的にはこうなってほしい」という要望もしっかり示してくれて、それが自分のビジョンとマッチしたので「やります」と決めました。任せてもらえることに喜びを感じるのは、前編でお話しした通りです。
「自分で考えてやってみる」を、会社はどう受け止めるか
広報: make standardsで活躍しやすい人には、どんな共通点があると思いますか?
深瀬: まずは「自分で考えて、やってみる」あるいは「自分で考えてみる」ができる人ですね。言われたことをきちんとやるのも立派な仕事の一つで、それが得意な人もいる。そこは人それぞれだと思っています。ただ、マネージャーやリーダーへと登っていく視点でいくと、「自分で考える」という軸は非常に大事になります。
広報: ただ、会社によっては「考えてやってみたのに、やらせてもらえない」「反対ばかりされる」ということもありますよね。make standardsの場合はどうですか?
深瀬: 基本的には、一旦飲み込んでくれると思っています。そのうえで、足りない観点を補足してくれる。「いいと思うよ。ただ、こういうリスクが起きた時はどう考えてる?」という形で、必ずアドバイスをくれる。頭ごなしに「それはないでしょう」とはならない。僕自身も、メンバーに対してそう接するようにしています。
広報: 足りない観点を埋めきれていなくても「やりたい」と言った場合は?
深瀬: 絶対的なリスクがない限りは、基本的にやらせてくれると思います。もちろん、その時の状況にもよりますが、「やりながら修正できるレベルのリスク」なら大丈夫。その勘所を養っていく必要はありますね。
広報: 深瀬さんのレイヤーになると、新しいことをやる時はどんな進め方をされていますか?
深瀬: お金が一定発生するところは、最終的にじゃがさんに決裁を確認します。でも、お金が発生しないところは、雑談ベースで「こういうことをやろうと思っていて、こう進めたい。僕的にはこういうリスクはあると思うけど、得られるもののほうが多いと思うので進めてみたい。どうですかね?」と軽く相談する。「いいじゃん、やってみなよ」とか「多分こういうのが出てくるから、そこだけケアしてね」と返してもらって進める、という感じですね。
「一人ひとりのハッピーに寄り添う」共感している価値観
広報: じゃがさんと一緒に働くなかで、特に共感している価値観はありますか?
深瀬: 一番は、「一人ひとりのハッピーに寄り添う」というところですね。これはすごくいいなと思っています。
広報: それを実感した場面はありますか?
深瀬: あります。少し前に、娘の急な体調不良で、仕事終わりに病院へ連れて行くタイミングがあったんです。ちょうどその時、じゃがさんからたまたま電話をもらって。「いま病院なので、後で折り返します」とやりとりをしたら、「大丈夫なの?」と。僕が「娘が体調不良なので、僕は大丈夫ですよ」と答えたら、「いや、お前は大丈夫だろうから。娘さんのほうは大丈夫なの?」と言ってくれて。
広報: ご本人ではなく、ご家族を気にかけてくれたんですね。
深瀬: そうなんです。じゃがさんは忙しいなかで、きっとすぐ話したいことがあって電話をくれたはずなんです。それでも、そういう状況でも相手ファーストで接してくれる。人として素敵だなと思いましたし、それが会社の色として表れているなと。だから、本当にいろんな働き方の人がいるんだな、と感じます。
広報: その価値観は、深瀬さんご自身のマネジメントにも影響はありますか?
深瀬: ありますね。対面する本人の意向はすごく大事にしていて、求めていないなら無理強いはしない。ただ、求められた時にすぐ対応できるように、普段から「マネージャーってこういうことなんだよ」「リーダーってこういう仕事をするんだよ」と、1on1などで軽く触れて意識づけはしておく。価値観って、何かのきっかけで変わることがあると思うんです。僕自身、最初は「メンバーのままでいたい」と思っていましたから。それが、じゃがさんの働き方や会社の状況を見ていくうちに、「マネージャー、あるいはその先にいたほうが、長く働けるし、もっと面白いところへ一緒に行ける」と思うようになった。だから、いま「具体的に考えていない」という人にも、選択肢として届けておきたいんです。
メンバーから、マネージャーへ
広報: 深瀬さんがマネージャーになった経緯も伺えますか?
深瀬: きっかけは、メンバー時代に、同じプロジェクトにいた別部署の子が困っていて、その子を助けていたことなんです。もともとそのプロジェクトはじゃがさんが見ていたのですが、僕としてはメンバー目線だと上位レイヤーに入ってきてほしくないというのがあって(笑)、「こっちは自走しているので気にしないでください」という状態にしておきたかった。だから困っている子に自分から声をかけて動いていったら、それがうまくハマって、自分の担当していた案件の成果も上がっていって。
広報: それが評価につながったんですね。
深瀬: はい。「マネージャーとしてやってみないか」と声をかけてもらって、昨年からプロジェクトのマネージャーをやらせてもらっています。評価してもらえたポイントは、結果的には、僕が自発的に動いたことで問題解決に繋がり、じゃがさんの工数を空けられたことだったと思います。まさに「自分で考えて、やってみる」を実際に行動した、というところが一番だったのかなと。
広報: マネージャーになってから、仕事の面白さは変わりましたか?
深瀬: 変わりましたね。採用ニーズが出た時に、以前なら「採用する」という選択肢しかなかったところを、別の案件から適性の合う人を持ってくる「別案件からのコンバート」という選択肢まで提案できるようになった。損益も含めて、一段上のレイヤーの視点で動けているのは、自分でも成長を感じるし、楽しいところです。
目指すのは、埋もれた才能を「まるっと拾える」会社
広報: 人事の視点も含めて、今後make standardsをどんな会社にしていきたいですか?
深瀬: 本当に、多様な働き方ができる会社でいたいなと思っています。全国どこにでも、優秀な人や、「成り上がってやろう」という人、「まだ何者でもないけれど、何者かになりたい」という潜在層はいると思っていて。そういう人たちを、まるっと拾えるような会社にしていきたいんです。まだまだ埋もれている才能を、どんどん引っ張り出していきたい。そのポテンシャルがある会社だな、と働いていて思います。
応募を迷っている方へ

広報: 最後に、応募を迷っている方へメッセージをお願いします。特に、マネージャー以上のポジションを検討している方に向けて。
深瀬: make standardsは、今後50億、100億、さらにその先を目指していく会社です。いまは営業代行が中心ですが、M&Aなども含めて、いろんな形でその目標を達成していこうとしています。そうなると、任せられる人材がまだまだ足りていない状態になります。それこそ、M&A先の社長や、新しい事業の責任者といった、いままでにない裁量のある仕事に携われる機会が増えてくる可能性があります。そこはベンチャーならではの魅力だと思っています。
広報: 逆に、合わない人もいますか?
深瀬: 仕事はルーティンで安定的に働いて稼ぎたい、という人には合わないかもしれません。でも、まだまだチャレンジしたいという人には最高の環境です。僕自身、今年で30になりますが、「自分のスキルはもう頭打ちかな」と思っていた時期があって。でも人事などもやってみて、「まだまだできるんだな」と気づいたんです。目立った学歴もない、特別裕福な生まれでもない、普通の僕がここまでできるようになったのは、いろんなチャレンジをさせてもらって、結果がついてきたからだと思っていて。それなら、他の人はもっとできるはず。自分の可能性を、もっと広げられる場所だと思います。
広報: 50億、100億という目標には、手応えはありますか?
深瀬: 手応えというよりは、「それをやろう」というところに僕は共感しているので、だからやりきる、という感覚ですね。できるかできないかではなく、「どうやったらできるか」。みんな、そう思っていると思います。
広報: その姿勢そのものが、価値ですね。本日はありがとうございました。
make standardsでは、経営レイヤーを担う仲間を募集しています
make standardsは、事業急拡大のため、経営に近い距離で組織を動かす仲間(マネージャー・幹部レイヤー)を募集しています。
「これまで何をしてきたか」ではなく、「これから何をしていきたいか」。
深瀬さんの言葉は、make standardsという会社の姿勢そのものです。裁量を持って挑戦したい方、任される環境で自分の可能性を広げたい方を、私たちは待っています。
50億、100億を目指す過程で、これまでにない裁量ある仕事に携わるチャンスが和多く生まれてくる可能性があります。「どうやったらできるか」を一緒に考えられる方は、ぜひカジュアル面談からお話ししましょう。

