Vol.8 地方公務員土木職を入職3週間で休職した話~面接で何度も否定された僕が、内定を断れるまで【最終回】~
前回の続きです。
ようやく応募ボタンを押した僕の前に、次の壁が現れました。
職務経歴書です。
履歴書なら知っています。
名前を書いて、住所を書いて、「趣味は読書と旅行です」と書くやつです。
しかし、職務経歴書は少し違います。
自分はこれまで何をしてきたのか。
何が得意なのか。
その経験を、応募先でどう生かせるのか。
社会人になってからの自分について、急に詳しい説明を求められます。
質問が重い。
僕は、これまでの職務経験を徹底的に洗い出しました。
それを言葉にして、職務経歴書としてきれいに整え、まずは応募する。
求人によって多少見せ方を変える必要はありましたが、作っている途中で一つ気づきました。
一度完成させてしまえば、基本的には使い回せる!!
素晴らしい!!
職務経歴書を一から作る作業は大変でしたが、土台さえ完成すれば、あとは応募先に合わせて少しずつ調整できます。
こうして僕は、次々と求人に応募しました。
結果は、
応募した企業:32社
面接に進んだ企業:5社
内定:3社
といった感じでした。
数字だけを見ると、それほど悪くないように思えるかもしれません。
ただ、特に書類選考は難航しました。
応募しても、落ちる。
また応募しても、落ちる。
求人サイトでは「人物重視」と書かれていても、その人物に会う前に落とされます。
そして、ようやく書類選考を通過したと思ったら、今度は面接で心を折られます。
実際の面接では、こんな趣旨のことを言われました。
「こんな短期間で辞めて、うちでもすぐ辞めるんでしょ?」
「今までの経験は、うちでは全然通用しないよ」
「そんな生半可な気持ちでは、やっていけないよ」
「公務員からウチに転職なんて甘いよ」
入職して間もない経歴を分かったうえで、僕を面接に呼んだんですよね??笑
と思うような面接ばかりでした笑
何度、心が折れそうになったか分かりません。
短期間で転職活動を始めたことは事実です。
でも、面接の場で経歴を否定されるたびに、仕事の選択だけではなく、自分自身まで否定されているような気持ちになりました。
「もう正社員にこだわらなくてもいいのではないか」
「派遣社員やアルバイトで、とりあえず生活をつなぐ道でもいいのではないか」 そんなことも考えました。
僕は、目立ちたいわけではありません。
年収1,000万円を目指しているわけでもありません。
ただ、パワハラのない環境で、穏やかに働きたい。
それだけの願いが、どうしてこんなに難しいのだろう。
そう思っていました。
ちなみに、一番厳しいことを言ってきた企業からも内定をいただきました(笑)。
人生って、本当に分かりません。
でも、面接を受ける中で、その企業が人をどのように扱うのかは、意外と伝わってきます。こちらの話を最後まで聞いてくれるか。
短期間の経歴だけで、僕のすべてを決めつけていないか。
こちらからの質問に、誠実に答えてくれるか。
そうした部分を見て、
「ここで働いたら、また同じことになるかもしれない」
と感じた企業からの内定は、こちらから辞退しました。
前回の転職では、とにかく当時の職場から抜け出すことに必死でした。
自分が何をしたいのか。
その仕事が本当に自分に合っているのか。
その職場で働いている3年後の自分を想像できるのか。
そうしたことを十分に考えないまま転職し、結果として、入職から3週間で休職することになりました。
今回は、同じことを繰り返したくありませんでした。
面接では積極的に逆質問をし、自分自身も、
「ここで長く働けるのか」
を確かめるようにしました。
面接は、企業が応募者を選ぶ場です。
でも同時に、応募者が企業を選ぶ場でもあります。
以前の僕は、内定をもらうことばかり考えていました。
今回は、ただ採用されることを目指すのではなく、自分でも納得して職場を選ぶ。
そんな転職活動を目指しました。
そして、ある日。
一通の連絡が届きました。
「ぜひ、あなたをお迎えしたいと思っています」
その言葉を見た瞬間、本当にうれしかったです。
二時間くらい、部屋で一人ウキウキしていたのを覚えています。
一人なので、喜びを共有する相手はいません。
そのぶん、すべて僕の取り分です。
こうして、僕の転職活動は終了!!!
本当はもう少しきれいな言葉で締めたいところですが、書いている僕自身がそろそろ疲れてきました(笑)
読む側にも、そろそろ限界が来ているかもしれません。
ということで、「地方公務員土木職を入職3週間で休職した話」は、ここで一度終わりにします。
転職先が本当に自分に合っているのかは、まだ分かりません。
でも今回は、肩書きだけではなく、自分が長く、安心して働けるのかを考えて選びました。
半年前の僕なら、占いに未来の正解を求め、次の職場まで決めてもらおうとしていたかもしれません笑
でも、誰にも未来の正解なんて分かりません。
分からないまま、自分で考え、自分で選び、動いていくしかない。そして
自分の人生は、自分の手でつかんでいくしかない。
それが、今回の転職活動で学んだ一番大きなことでした。
転職活動中、ドラマ『女王の教室』の、阿久津真矢(演:天海祐希)の言葉
「今をもっと見つめなさい」
「今はまだ、具体的な目標がないのなら、とにかく勉強しなさい!12歳の今しかできないことを一生懸命やりなさい。そして、中学へ行きなさい。」
に何度も支えられました。
ここで言う「勉強」とは、僕にとって国語や算数を学び直すことではありません。
自分は何が苦手なのか。
何ならできるのか。
どんな環境なら長く働けるのか。
自分自身について、一つずつ知っていくことでした。
休職中の自分にもできることを、無理のない範囲で一つずつ積み重ねていきました。
その積み重ねが、今回の内定につながったのだと思います。
今後も、実際に働いてみて感じたことや、人生について考えたことがあれば、その都度書いていこうと思います。
できれば明るい未来だと嬉しいです。
ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
おわり。
