学校では教わらない、子育ての「土台」3選|元教員が厳選したキーワード
はじめに
前回の記事では、私の14年間の教員生活の中で気がついた、
子どもの育ちは「まず根っこ」からという考えを、
共有させていただきました😊
▶︎前回の記事
子どもの育ちを1本の木に例え、このようにイメージしております。
🌿 枝葉:勉強・マナー・集団適応(学校で評価される部分)
🌳 幹:自己肯定感・気持ちのコントロール・非認知能力
🌱 根っこ:呼吸・睡眠・お口の機能・体幹・感覚・愛着(心と体の土台)

今回は、このイメージ図の中でも、
元教員として、特に重要だと思うキーワードを3つに絞って
ご紹介したいと思います。
色々、大切なんですが、3つ選んで!と言われたら、
この3つかな、と思います。
では、順に紹介していきます。
① 愛着形成(心の土台)
私が最も大切だと思うキーワードはこちら。
「愛着形成」です。
愛着は、私のイメージ図の中でも、
いちばん深いところにある「根っこ」の部分です。
「愛着」とは、簡単に言えば、
「この人がいれば大丈夫」という、子どもの心の安全基地のこと。
信頼できる大人との間に、この安心の土台ができると、
子どもは安心して、外の世界へ一歩を踏み出せるようになります。
「愛着って、今からでも間に合うの?」という声もよく聞きますが、
愛着形成は何歳からでもできます。
② 感覚統合(体の土台)
こちらも「根っこ」の部分のお話です。
先ほどの「愛着形成」は心の土台なのに対し、
「感覚統合」は、体の土台です。
「感覚統合」・・・聞き慣れない言葉かもしれません。
私たちの体には、目・耳・手・足など、
いろんな感覚のセンサーがついています。
その、バラバラに入ってくる感覚を、
脳が上手にまとめて、うまく使えるようにする力
——それが「感覚統合」です。
たとえば、
黒板を見て、ノートに写す
ボールを目で追って、キャッチする
転びそうになったとき、とっさに手が出る
こういう「なんでもないこと」が、実はこの力に支えられています。
だから、
なぜか集中が続かない
黒板を写すのがすごく苦手
やたらと転ぶ・不器用
そんな「困った」の裏に、
実は「体の土台」が関係していることがあるんです。
感覚統合についても、愛着形成についても、
「うちの子、当てはまるかも?」という具体的なお話を、また書きますね。
③ 非認知能力
最後に、ご紹介するのが、「非認知能力」という言葉です。
聞いたことはあるけれど、いまいちよく分からない——。
そんな言葉の代表かもしれません。
簡単に言うと、
テストでは測れない、
でも生きていく上でとても大切な力のことです。
たとえば、
あきらめずにやり抜く力
気持ちを立て直す力
お友達と協力する力
自分を「大丈夫」と思える力(自己肯定感)
こういった力は、通知表には載りません。
でも、変化の激しいこれからの時代、
学力(=認知能力)よりも、この非認知能力が備わっているかが、仕事においても、人生の幸福度においても、
重要になってくる、と言われています。
まとめ
本日紹介した、3つのキーワードをまとめると、
① 愛着形成(根っこ=心の土台)
② 感覚統合(根っこ=体の土台)
③ 非認知能力(幹=枝葉を支える部分)
根っこが育つと、その上に幹が育つ。そして、枝葉が育つ。
ちゃんと、順番があるんですね。
「元教員」として、この3つを選んだ理由
実は、③の「非認知能力」であげた
あきらめずにやり抜く力
気持ちを立て直す力
お友達と協力する力
自分を「大丈夫」と思える力(自己肯定感)
これらは、現在どの学校でも「育てていきましょう」と、
取り上げられている力なんです。
一方で、①「愛着形成」と②「感覚統合」は、
どちらかというと医療や心理学の分野のお話。
スクールカウンセラーの先生から教わったり、
発達心理学の研修を受ける中で、私自身が学んできた知識です。
つまり、学校ではなかなか教えてもらえない部分で、
世の中にも、専門家がまだ少ない分野なんですね。
でも——この分野、今とても注目されていて、
参考になる本も、増えてきています。
一人では整理しきれない子育て情報
参考になる本が増えてきてありがたい一方、
子育て本、教育本って本当にたくさんあって、
「どれを手に取ればいいの…」と迷ってしまいますよね。
しかも、気になる本を手に取ると、
つい同じような内容の本ばかりを選んでしまいがちで。
本は増えていくのに、
なんだか前に進んでいるのか、分からなくなってくる。
——そんな経験、ありませんか?
実は、私自身がそうでした。
気づけば本棚には、似たような本が並んでいるだけ。
買っただけで、なんだか満足していた時期がありました…
だからこそ、このnoteでは、14年の教員生活で気がついた、
「根っこ・幹・枝葉」という一本の木の全体像に沿って、
知識が広がるよう、体系的にお話ししていきたいと思っています。
その全体像の中で、
「あ、うちの子にいま必要なのは、ここかもしれない」
そんなふうに、みなさんの気づくきっかけになれたら、
とても嬉しいです😊
おわりに
学校は、「枝葉」や「実」——目に見える部分を育てる場所です。
でも、木がうまく育たないとき、
本当に見てあげてほしいのは、
**その下にある「根っこ」や「幹」**なのだと思います。
これから、その目に見えにくい「根っこ」や「幹」の部分を、
みなさんと一緒に見つめていけたらと思っています。
