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27. なぜアメリカのコミュニティカレッジは「タダ」なのか?移民だらけのESLで僕が学んだ生存戦略

  久々の投稿となりました。子どもたちは夏休みを終え、イヤイヤながらもいつもの日常が戻ってきました。

僕の、この夏の大きな出来事といえば、以前もお話ししたワールドカップを観に行ったことです。そして、もう一つは人生初のラスベガスとグランドキャニオンに行ったことです。もちろん、写真も最後に載せるのですが、あのキラキラとしたラスベガスの街の活気。たくさんのエンターテインメントの中に入り混じる上品さと、いい意味での下品さ。とても日本には真似できない文化とギラギラしたエネルギーを感じました。

また、ツアーで参加したグランドキャニオン。初めて体験する砂漠気候と気温45℃。外に出ればとにかく暑い。日差しも強いし、身につけている時計やサングラスまでもが熱くなる始末。とても長ズボンなんて履けません。よく動画で見る「コンクリートの上で目玉焼きを作るやつ」って、嘘かと思っていたけど、あれは本当に可能なんだなと身に沁みて感じました。しかし、そんな暑さも吹き飛ばすほどのグランドキャニオンの広大な景色は、お昼を食べることすら忘れて見入ってしまうほどでした。

アメリカ国内、ロサンゼルス、ニューヨーク、シアトル、そしてもちろんサンフランシスコ。この1年でたくさんの場所を見てきましたが、ラスベガスのあるネバダ州、かなりおすすめです。

さて、今回は僕のESLのお話をしたいと思います。この記事が誰かの役に立てればと思い書いています。ぜひスキとフォローをいただけると嬉しいです。

渡米して約4ヶ月ほどが経った時、家の近くのコミュニティカレッジに入学できることになりました。元々「ESLに行きたい」「アメリカの大学に行ってみたい」という夢があった僕。過去2回の渡米失敗での悔しさを経て、ついにその夢が叶う時が来ました。

実は、家の近くにはもう一つ大きな大学があるのですが、そこには正式な手続きと書類、そして高額な入学金が必要になります。しかし、ここで選んだコミュニティカレッジでは、単位を取得することができ、J1ビザの条件にもある「1年で6単位」の条件をしっかりと満たすことができます。とはいえ、仕事との兼ね合いと金銭面を考えると正直悩んでいました。

しかし、やっぱり僕は持っています。隣の家の奥さんは、なんとそのコミュニティカレッジの先生をされている方でした。いつも挨拶をする流れから、会話の中でESLの話が出てその存在を知ることになったのです。そもそもコミュニティカレッジとは何かというと、州政府や連邦政府の補助金で成り立つ学校であり、基本的には学費がゼロ。仕組みとしては、税金でカレッジを運営し、移民の多いアメリカで第二言語である英語を学ばせ、または高卒認定を与えることで、無職や低所得層を減らすのが主な目的として設立されています。とはいえ、学びたい気持ちがあれば申し込みのみで入学できるので、僕にはもってこいの制度でした。隣の家の奥さんの協力も借りながら入学手続きを済ませ、無事、夜間クラスに通うことになりました。クラスは週に2回の3時間。ひたすら英語漬けの授業です。ただ、夢だった大学に通うことのできた僕にとっては、最高の時間でした。

入学した当時は、レベル1からレベル7まで(レベル7は日常で不便なく英語が理解できるレベル、つまり卒業ということでクラスはありません)のクラス分けがありました。当時の僕はプレースメンテストの結果、レベル4に振り分けられました。

入学当初にびっくりしたのは、さすがカリフォルニア。スパニッシュと中国人ばかり。その中に一人日本人がいるという、なんともおかしな空間でした。ただ、もっと驚いたのは、先生がアメリカ人ではなくロシア人だったことです。結局、レベル4のクラスは僕がテストに合格したことで3ヶ月しか在籍しなかったのですが、今でもそのロシア人の先生とは連絡を取ってよくしていただいて、先生特製の本場のボルシチなんかもご馳走になりました。なぜ、ロシア人の先生にこんなにも良くしていただけたのかは、また次回お話ししますね。

入学初日。クラスに座って授業を聞いていたのですが、とにかくついていくのに精一杯で、6割くらいしか聞き取れません。しかし、そんな中でもクラスのみんなは積極的に発言したり、授業に慣れている様子で、かなり焦ったのを今でも覚えています。

しかし、授業も4、5回目になった時、だんだん耳も慣れてきてあることに気づきました。先生の英語や指示はある程度理解できるようになったのですが、周りのスパニッシュや中国人の授業中の発言を聞いていると、「英語のようで英語じゃない……」と気づいたのです。確かに英語を話しているけれど、文法や発音はめちゃくちゃで、現在形も過去形もバラバラ。もちろんバッチリ話せる方もいますが、「そりゃ自分も聞き取れなくて当然だよな」と、いい意味で肩の力が抜けて安心したのも覚えています(笑)。

ただ、僕が一番言いたいのは、彼らの「英語を話そうとする姿勢」や「トライする姿勢」は、日本人にはない素晴らしいものだということです。どうしても我々日本人は完璧を求めがちです。「完璧な状態で話さないと恥ずかしい」という気持ちがあって、なかなか話さないし、だからいつまで経っても話せるようになりません。ましてや、アメリカとは違い日本語だけでも暮らしていける環境があるわけですから、日本にいるままでは上達するわけがないですよね。しかし、彼らは僕に当てられた質問まで横から奪い取って答えてしまう。そして平気で答えを間違える。彼らのトライ精神と、誰とでも喋るあの明るさには、いつも本当に勉強させられます。

ただ、とにかくレベル4の授業とクラスのメンバーは楽しくて、たった一人の日本人に興味を持ってくれたのか、とにかく話しかけてくれるし、お菓子はくれるし、スペイン語も教えてくれるし、何もかもが刺激的でした。英語の授業なのに、スペイン語にトライして先生に何度怒られたことか分かりません。日本にいる際は、南米人に出会ったこともなければどんな国民性なのかも知らなかったけど、とにかく明るいし、優しいし、怒ると止まらないけれど、彼らとの出会いはカリフォルニアで暮らす僕の大切な記憶の一つです。

……さて、順風満帆に見えたESL生活ですが、実はこの裏側には、ただ学校に通っているだけでは見えてこない「知られざる現実」がありました。

「たった3ヶ月でレベル4を合格して卒業した」その陰で、厳格なロシア人の先生の心を掴み、プライベートでボルシチをご馳走になるほど仲良くなれたのはなぜなのか。そして、学費ゼロの公共の場で繰り広げられる、海外ならではの「リアルな人間関係の立ち回り」とは何だったのか。

ここから先の有料エリアでは、表のSNSや無料記事では絶対に書けない、僕が実践した「異国の地での生存戦略」を包み隠さずお話しします。海外で自分の力で道を切り拓きたい方は、ぜひこの先へ進んでください。


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