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#87 30代を振り返る③ 「頑張りすぎた僕へ」

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(前回の記事の続き)

「また今日も午前様か…」

そうつぶやきながら、オフィスを出たのは夜中の2時。
外は真冬で、空気がキンと冷たかった。

時計の針を見て、思わず笑ってしまった。
「昨日の“今日”がもう終わるのか…笑」

当時の僕は、親会社の経理部門に異動になったばかり。
グループ会社全体の決算を取りまとめるポジション。
責任もプレッシャーも、前職とは比べものにならなかった。

当時は異常とは思っていなかった…

ある日なんて、朝4時まで資料を作って、7時には役員報告。
2時間だけ仮眠して、そのまま出社。
頭はぼーっとしてるのに、心だけは妙に張り詰めていた。

「ミスしたら終わりだ…」
「自分が抜けたらチームに迷惑がかかる…」

そうやって、自分を追い込み続けた。

30代後半、もう“若手”ではなかった。
「ここで踏ん張らなきゃ、出世の道はない」と思っていた。

でもその反面、心のどこかでこうも感じていた。
「この働き方、いつまで続くんだろう…」と。

まさにラットレースだった

そして、ある朝。
出勤途中の電車の中で、急に息が詰まった。

胸がギュッと締め付けられて、呼吸が浅くなる。
目の前がぼやけて、涙が勝手にあふれてきた。

「もう無理かもしれない…」

その日を境に、会社へ行くのが怖くなった。
何をしていても、不安が押し寄せてくる。
夜眠っても2時間で目が覚め、朝4時には天井を見つめていた。

日曜の夕方になると、体が震えた。
「明日、会社に行きたくない…」

月曜の朝には、会社の門の前で吐き気がして動けなかった。

それが、僕の「最初のうつ病」だった。

医者に言われた言葉を、今でも覚えている。

「あなたの心は、もう限界を超えてます」

薬をもらい、家で横になるしかできなかった。
あんなに「責任感が強い」と言われていた僕が、
何もできなくなった。

けれど、あの出来事が僕の人生を変えた。

ついにドクターストップ…

「仕事よりも、自分の体と心、家族を大事にしよう」

そう思えるようになったのは、
“あの挫折”があったからだ。

思い返すと、当時の僕はいつもイライラしてた。
人間関係もギスギスして、周りのミスに腹を立てたり。
夜遅くにラーメン、週末はコンビニ弁当。

「食べて寝るだけで精一杯」
そんな日々を繰り返していた。

今の僕なら、あの頃の自分にこう言うだろう。

仕事は人生を豊かにするけど、
それは単なる手段と気づいた

「仕事はほどほどでいいんだよ」
「人間関係をうまくするスキルの方が100倍大事だ」
「不安で泣いてもいい。でも、抱え込むな」

そして何より、
「もっと“遊べ”」と言いたい。

遊びって、単なる“娯楽”じゃない。
心と脳をリセットしてくれる、大事なメンテナンスなんだ。

精神科医の樺沢紫苑さんの本『毎日を楽しむ人の考え方』📚を読んで、
僕はそのことを改めて実感した。

この本で言う「遊び」とは、
ただダラダラすることではなく、

「仕事以外で、楽しくてリラックスできて、脳が活性化する時間」 のこと。

読書、運動、音楽、家族との会話、散歩。
これらはすべて“良い遊び”なんだって。

逆に、睡眠を削る、長時間スマホ、酒に頼る──
これは“悪い遊び”で、むしろ心を壊す。

特に響いたのは、

「遊びを先にスケジュールに入れろ」という言葉。

仕事が落ち着いたら遊ぶ、じゃダメ。
遊びを先に予定に入れて、それに合わせて仕事を調整する。

そうすることで、
脳が“締切効果”で集中力を高め、
結果的に仕事効率が上がるという。

朝散歩は無料で心と体を整える

たとえば僕は、
毎週土曜の朝に“散歩タイム”をスケジュールに固定した。
お気に入りのコーヒーを片手に、
Apple Watchで歩数を測りながら、1時間だけ歩く☕🚶‍♂️

この時間が、最高のリセットになっている。

さらにおすすめは、運動と仲間との交流。

軽いランニングでもいいし、
友人とサウナに行くだけでもOK。

誰かと一緒に笑うことで、
オキシトシンという“幸せホルモン”が出る。
これがストレスを和らげ、免疫力まで高めてくれる。

「そんな時間ないよ」と思うかもしれない。

でもね、樺沢さんは言う。

「遊ぶのに必要なのは時間でもお金でもなく、工夫だ」と。

10分あれば音楽を聴けるし、
15分あれば読書もできる。
仕事の合間にコーヒー片手で外の空気を吸うだけでも、
立派な“遊び”なんだ。

スキマ時間の読書で十分!

あの頃の僕に、この本を渡したい。

タイトルを見せて、こう言いたい。

「なあ、“楽しむこと”を忘れるなよ」
「仕事よりも、人生を大切にしろ」
「そして、遊ぶ時間を恐れるな」

30代の僕は、仕事で自分をすり減らしていたけれど、
40代の僕は“遊ぶこと”で自分を取り戻した。

もしタイムマシンがあったなら、
あの疲れ切った僕にこの本を手渡してこう言うだろう。

📖「樺沢紫苑さんの『毎日を楽しむ人の考え方』を読め」

「頑張るのはもう十分。
 今度は“楽しむ勇気”を持て」

そして最後に、
笑顔でこう付け加えたい。

「大丈夫。お前はもう、十分頑張ったから」🌿


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