【P/L・B/Sアナリスト検定“第4講”消費税を払っているのは誰? ―「第二法人税」と呼ばれる仕組み】
【珈琲のオトモのマメ知識 vol.894】
↓ 前回の内容です
↓ 一応、こちらが順番の前回の内容です
今回は、よく議論の的にもなる
“消費税”でございます
よく、みなさんから聞きます
『消費税は国民が払っている』

これ、趣旨としてそうですが、
実質は違ってましてね
実際に支払っているのは、
事業者が支払ってます
これは、個人、法人
問われません!事業者です
ただ、免税とかありますがね
が、インボイスでそれも形骸化…
とどのつまりは、
ややこしい制度ってことです
故に、これらの表現が、
財務諸表にも表れますよね
§『B/S項目 消費税』
勘定科目とは、3つ
・仮受消費税(負債)
・仮払消費税(資産)
・未払消費税(負債)
これらを理解しましょう
企業は消費税を直接納税します
でも、それはいいですが、
『いくら納税したらいいの?』
ここがわからんと、
納税すらできませんよね
というのもですが、
“消費税”これは【間接税】
中3の公民でやりましたよね?
『間接的に納められる税金』です
つまり、企業は納税しますが、
それらは、
お金を受取ったら(売上)…
⇒ 伴って消費税を“受け取って”いる
お金を支払ったら(経費)…
⇒ 伴って消費税を“支払って”いる
という状態のはずですよね
つまり、
お金を受取ったら(売上)…
⇒ 伴って消費税を“受け取って”いる
⇒ 『仮受消費税』
お金を支払ったら(経費)…
⇒ 伴って消費税を“支払って”いる
⇒ 『仮払消費税』
ってことなんです
じゃ、いくら納税したらいいか?
仮受消費税-仮払消費税=未払消費税
預かった消費税から、
既に払った消費税を差し引く
残りが、納めるべき消費税!
ということですね
これ、マイナスになったら?
当然、還付となります
消費税を払い過ぎているので、
その分が戻ってくるわけです
が、そんなこと、ほぼないです
一般企業だと、それはおかしい
よく消費税は『第二法人税』
と言われますよね
それは、何故か?というと、
仮受消費税-仮払消費税=未払消費税
と
売上-経費=利益
ほぼ同じことしてます
何となく、わかりますかね?
でも、法人税の“経費”と
消費税の“仮払消費税”が、
異なることで、
差異が生じてきます
大きくは『人件費』です
給料は消費税では“非課税”です

つまり、
法人税の“経費”には…
⇒ 人件費は算入される
消費税の“仮受消費税”には…
⇒ 人件費は算入されない
すると、それらの計算結果である
『未払消費税』と『利益』
どちらが大きいでしょう?
当然、差し引いた額の少ない
『未払消費税』となるわけです
実際、こんなかんたんな計算ではないが、
イメージ、こんな感じです
だから、赤字であっても、
消費税の納税だけ多額にあったりする
つまり、
『法人税が取れないから、消費税と名を変えて徴収してんでしょ?』
ということになる
厄介ですよね…
因みに、消費税が還付だから、
必ずしも、おかしいというわけでもないです
例えば、福祉用具など、
消費税には売上にも非課税がある
輸出なんてのも免税課税です、
最終消費者が海外の方なので、
日本の税金を負担させる
なんて訳にいきませんもんね
なので、これらの業者は、
還付になりやすいですよね
§『税抜き?税込み?』
これは、処理方法のことです
原則は、『税抜処理』です
例を挙げます
例)
車を110万円で購入した
車両 100万円/現金 110万円
仮払消費税 10万円/
となります
では、『税込処理』はどうか?
例)
車を110万円で購入した
車両 110万円/現金 110万円
これだけです
どっちが楽とかでもないですかね?
最終の仕訳も異なります
例)
仮受消費税:30万円
仮払消費税:10万円
税抜処理:
仮受消費税 30万円/仮払消費税 10万円
/未払消費税 20万円
税込処理:
租税公課 20万円/未払消費税 20万円
こんな感じになります
なので、税込処理の場合には、
決算月に多額の租税公課が、
ドカンと計上されることになる
故に、期間比較可能性の観点からすると、
その担保がなくなるだろう
ということで、
原則が『税抜処理』なんだと思う
§『まとめ』
これ基本的にですが、
税抜、税抜、どちらでもOK
ですが、多くは税抜のはず
というのも、費用計上の単価が下がるから
例えば、30万円以下が経費なる
30万円超なら資産になるよ
となっていたとすると、
税込30万円なら、抜けば約27万
じゃ、全額経費じゃ!
となりますよね
これ、一応、減価償却のことです
へぇー、でいいですよ
で、基本的に目にする財務諸表
おそらくですが
・仮受消費税
・仮払消費税
これらは目にしないはずです
決算後には、残らないからです
残るのは、
・未払消費税
これだけです
つまり、この項目だけ確認して、
どんな情報を受けるのか?
が、重要だよね?ってこと
例えば、赤字であるのに、
未払消費税だけは多額にある
『経費の多くは人件費に依存している企業だ』
『利幅の大きい商材を扱っているかも』
などなどです
利幅が大きいということは、
必然、仮受消費税が増えます
つまり、消費税の納税額も増える
なんか、複雑ですかね?
でも、っぽいでしょ?
アナリストみたいじゃないですか!
成長を感じますかね!
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