恋愛はテクニックじゃない――100万円の自己投資で気づいた自分軸の育て方
恋愛すると、いつも相手に振り回されてしまう。
尽くしているうちに、自分の気持ちはあと回し……。
恋愛やパートナーシップにおいて、このような悩みを抱える女性たちに、一筋の光を投げかけているクリエイターがいます。彼女の名前は、さほちゃん。12月からスタートした無料の相談会にはお申し込みが殺到し、予約をストップするほどで、現在増枠を検討中だそうです。
そんなさほちゃんも、かつては「彼の存在が世界のすべて」だった時代があり「豪雪の真夜中に都合よく呼び出されても、断れませんでした!」と笑いながら当時を振り返ります。朗らかに話す彼女のnoteは、恋愛特有のドロドロした感じがなく、あっけらかんとした明るさに満ちた印象です。
さほちゃんが伝える恋愛術は、よく見られがちな、駆け引きやテクニックに頼りません。「自分軸を整えること」を大切にした視点が、多くの共感を集めています。今回は、どん底の恋愛から「愛される自分」へと変わったさほちゃんのこれまでと、これからのお話を伺いました。
さほちゃん
交際人数7人の経験から、健やかな恋愛のコツを発信する32歳のクリエイター。7人中6人は社会人9年間のうちに交際。密度の濃い20代の経験から、「自分の心を整える」ことで人生も恋愛も好転することを実感。一人でも多くの人が恋愛を楽しめるよう、自身の実体験をもとに、現在のパートナー・ワニさんとの幸せな恋愛を発信中。
X /note
「自分を表現したい」から始まったnote
――noteで発信しようと思ったのは、なぜですか?
さほちゃん:もともと、何か自分を表現したいという欲求がずっとあったんです。ダンスをしたり、動画編集をしてみたりしたんですが、最終的に一番ピンときたのが「書くこと」でした。
――最初から「恋愛」をテーマにしようと決めていたのでしょうか?
さほちゃん:いえ、最初から恋愛をテーマにしていたわけではありません。最初のうちは「自分軸」をテーマに発信していました。でも、note仲間と話すなかで振り返ってみると、自分軸を整えたことで一番変化したのがパートナーシップだったって気がついたんです。
そのときに「私に今、起こっているリアルな変化を伝えられるのは、恋愛かもしれない」と思って、テーマを絞りました。だから恋愛をテーマに書いているのは、ここ2ヶ月くらいですね。
豪雪の中の呼び出し――「都合のいい女」だった過去
――noteでは、現在のパートナー・ワニさんとの良好な関係が書かれていますが、それ以前は、かなり苦しい恋愛を経験されていたとか?
さほちゃん:今のパートナーと出会う前の恋愛は、本当にうまくいかなかったですね(笑)。「彼の存在がすべて」だと思っていたので、自分の言いたいことが言えずに、全部溜め込んでいました。極限まで我慢して、ある日プチンと糸が切れて突然終わる……というのを繰り返していたんです。
一番ひどかったのは、北海道に住んでいたころ。豪雪が降る真夜中でも、彼氏から呼び出しがあれば、駆けつけていました。今思えば、完全に「都合のいい女」でしたね。今だったら絶対行かない!(笑)
――なぜ当時のさほちゃんは「嫌だ」と言えなかったのでしょうか。
さほちゃん:「嫌だと思ってはいけない」と感じていたからだと思います。私は恋愛に限らず、すべての人間関係において「嫌だ」と言えなかったんです。子どものころから周りの大人の顔色を伺うことが多かったので、大人と意見が違うと「『嫌だ』と思う自分」が間違っているんだと感じていました。
その結果、自分の気持ちに蓋をする癖がついてしまい、「嫌だ」という感情を抱いていることさえ、自分では分からなくなっていたんです。
100万円投資して、自分を整えたら、幸せな恋愛がやってきた!
――「都合のいい女」だった状態から、どうやって今の「幸せな恋愛」に抜け出せたのだと思いますか?
さほちゃん:本当にシンプルなんですけど「自分を大事にすること」を徹底しました。本当の意味で「自分を大切にすること」とは何かをわかっていなかったので、最初はつまずくことも多かったです。
でも今は、相手の行動に違和感を感じたとき、相手を変えようとするのではなく「私は何が引っかかっているんだろう?」「どうなったら嬉しいんだろう?」と、自分の気持ちを確認することで、相手に振り回されなくなりましたね。
今のパートナーとの関係も、最初から完璧だったわけではありません。でも自分の気持ちを大事にして、違和感を感じたらスルーせずに、怖くても相手に伝えるようにしました。「自分を雑に扱う恋愛」をやめたことで、私もパートナーも、両方が居心地のよい関係を築けています。
――確かにさほちゃんの恋愛術では「自分を大切にすること」が基本ですよね。それができるようになった転機があったのでしょうか。
さほちゃん:今のパートナーと出会う前に、自己啓発に100万円以上かけて学びました。具体的には潜在意識を書き換えたり、過去の自分を癒したりするワークです。過去に傷ついた自分を癒して「自分はダメじゃない」と認められるようになるまで、徹底的に向き合いました。
そのあとで今のパートナーに出会ったので、無理に頑張らなくても自然体でいられる関係が築けています。恋愛よりも「自分との関係」が変わって、その延長線上に、パートナーとの幸せな恋愛がある、という感じですね。
幸せな恋愛とは「相手を変えること」ではない――さほちゃん流恋愛術とは?
――さほちゃんがnoteに書かれている恋愛発信は、ドロドロした重さがなく、とても明るくて読みやすいです。何かこだわりがありますか?
さほちゃん:基本的に人を笑わせるのが好きなんです。失敗談も「わかるー!」って笑い飛ばしてほしいから、そこは意識しています。
もちろんこれまでに、つらいこともたくさんありました。当時はひどい仕打ちをした元彼に対して、ネガティブな感情を持っていたり、悪口を言ったりしていた時期があります。ただ、その関係を選んで受け入れていたのは、当時の自分自身だったから、仕方ないって思うんです。
そこを自覚しているからこそ、明るく振り返れるんだと思います。
――一般的に恋愛術というと、駆け引きやテクニックが重要視されるイメージがありますが、男女間の駆け引きについてはどう思われますか?
さほちゃん:私は心の土台が整っていない状態で駆け引きをすると、しんどくなると思っています。メソッド通りの結果が得られなかったら、「こうなるはずじゃなかったのに」って、自分も相手も苦しくなってしまうんじゃないですかね。
だから私が一番に大切にしているのは、自分の心を整えることです。トラブルが起きたときも、相手を変えようとするんじゃなくて「どうして私はそれが引っかかっているんだろう?」「私はどうしたいんだろう?」という視点で自分の気持ちと向き合っています。
そのうえでパートナーを「男性」とか「恋愛対象」とかラベリングするのではなく、一人の人間として「この人は、どう感じるかな?」って考えたほうが、無理なく長く続く関係が築けると感じています。
有料noteと相談会を通して伝えたいメッセージとは
――noteでは、有料記事も執筆されていますよね。ご自身の経験を「有料note」で届けることには、どんな想いがありますか?
さほちゃん:有料記事では、あえて自分の「格好悪い部分」や「試行錯誤のプロセス」をさらけ出すようにしています。一般的な恋愛発信はきれいな結果だけが書かれがちですが、本当に救いになるのは「どうやってそこにたどり着いたか」という泥臭い部分だと思うんです。
本気で「自分を変えたい」と思っている人に、私のエネルギーを分かち合いたい気持ちを大切にしています。
――現在、個別相談会は1月まで満席だとか。さほちゃんが相談会のなかで大切にしていることは何ですか?また参加された方からはどんな感想が届いていますか?
さほちゃん:相談会で一番大切にしていることは「相談者さんの気持ちを一番に考えること」です。恋愛相談って「『相手』が思うように動いてくれない」とか「どうしたら『彼』が変わりますか?」とかといった、相談者さんにとって「外側」の話になりがちです。
でも私は、相談者さん自身が「しんどい」「つらい」と感じている「内側」の気持ちに寄り添うことを大切にしています。
だから「相手の行動に自分がどう感じたのか?」「本当は(相談者さんが)どうしたかったのか?」というところをいっしょにみていきますね。だから恋愛相談っていうよりも「自分の気持ちを整理する時間」といったほうがいいかもしれません。
実際にいただいた感想としては「話しているうちに、悩みが恋愛だけの問題じゃなかったことに気づきました」「彼のことをどうするかではなくて、自分の気持ちの話だったんですね」という声が多いです。
私自身、昔は「都合のいい女」になって苦しかった経験があるので、同じように悩んでいる人が、「私がおかしいわけじゃなかったんだ」って認められる時間になればいいな、と思っています。
――現在はマンツーマンの恋愛相談をされていますが、今後やってみたいことはありますか?
さほちゃん:実は結構いっぱいあって!(笑)フォロワーさんを集めてイベントをやってみたいです。フォロワーさんと交流する機会がほしいし、悩みを直接解決したい。
あとは音声配信ですね!最近まわりで始めている人を見て、私もやってみたいなと思うようになりました。誰かとコラボで話すことにもチャレンジしたいです。
今やっている相談会のお申し込みが増えてきたら、伴走型のサービスとか、メンバーシップのような形とか。本の出版にも興味があるし、いろいろな方法で自分のエネルギーを人に届けたいです。
――恋愛という枠を超えて、さらに広がっていきそうですね。
さほちゃん:はい。私自身、これから結婚、妊娠、出産とライフステージが変わっていくはずなので、そのときのリアルな「自分軸の整え方」を発信し続けたいと思っています。
――最後に、恋愛や人間関係がうまくいかないと悩んでいる人に向けてメッセージをお願いします。
さほちゃん:一番伝えたいのは、「自分の人生は、自分が作るんだよ」ということです。私のnoteのトップページにも「自分だけの彩りある人生を」という言葉を書いています。
良いことも、ネガティブなことも、それを「自分の学び」に変えられたら、人生に彩りが出ると思っているんです。これは、私の実体験から確信していることなんですけど。
人生で起こった出来事を学びに落とし込めたときに、私は生きることが楽しくなりました。だから、一人でも多くの人にちゃんと自分の足で自分の人生を歩いてほしいというのが、一番伝えたいことですね。
さほちゃんのnote▼
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さほちゃんの言葉で印象に残ったのは、「相手を変えようとしない」「自分の気持ちを大事にする」ということでした。恋愛はどうしても、相手が変わらないことを悩んでしまいがちですが、彼女が一貫して伝えたいことは「自分の心に何が起こっているのか」に気づくことの大切さです。
自分と向き合った回数だけ、人は優しくなれる。さほちゃんの恋愛術があれば、パートナーシップだけではなく、人間関係や子育てさえもうまくいくように感じました。
取材・執筆:金沢美和
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